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 Stage.32〜

 魔法戦隊マジレンジャー 感想日記


 魔法戦隊マジレンジャー Stage.1 「旅立ちの日」

 もう第何作だか分かんなくなっちゃったけどとにかく新戦隊シリーズ開始。
 つまりこれはアレですか。ハリポタの影響だとそういうことなんでしょうか。どうせ普段からロクに着用しないんだろうからせめてローブはやめとけばいいのに……。

 ここ近年のシリーズで見ると、久しぶりにかなり
うわついた立ち上がりなのではなかろうか。
 さっき魔法戦隊になったのに何の説明も受けずいきなり過不足なく戦えてしまうとかってのも昔はごく普通のことだったんだが、今となってみるともう少し導入部に説得力が欲しいような気がする。なんらかの形であの兄弟姉妹に戦士として戦う素養を漂わせてくれればいいのだが、どうみてもその辺にいる若い人にしか見えないし。どうせ魁の加入が遅れるなら他の4人に話だけは通っていて、ひそかに訓練を積んでいたってことにしておいても良いのではないか?
 
 「魔法」という概念についても、紅茶やケーキがポンと出てきちゃうとかそのテの描写で表現されてしまったのはちょっと残念かな。天空聖者はそんな魔法をくれたわけじゃなかろうよ。
 ここ最近の魔法を題材にした物語って、なんでも出来る万能の力というよりはたくさんの制約や危険性を孕んだものとして描かれているのが主流なのではないか。出来るならそういった約束事のもと地に足のついた具体的な効力のあるものとして見せて欲しいのだが。

 ところで恒例の「名前の隠し文字」については、
きと・うか・らら・ばさ・い で まほうつか ってことは早くも6人目の伏線か。

 呪文で変身したり乗り物がホウキだったりするのに何故変身アイテムが
携帯電話? それこそ魔道書で変身するとかじゃダメなのかな。



 魔法戦隊マジレンジャー Stage.2 「勇気を出して」

 ウルザードの正体についてはまず間違いなく
父親絡みだと思うけど、本人ってんじゃあまりにもひねりが無いのでどういうクッションを入れてくるのかが見もの。隠し子とか?

 さて馬と合体して巨大化したウルザードに対し、早くもなす術のないマジレンジャー。間一髪でマジマザーが助けに入るも、あえなく敗北し母は散華。ショックを受けた芳香と翼は戦う気力を失ってしまう。しかし母の残した遺言に勇気付けられ、再び戦う決意を固める二人。そんな感じの第二話。
 ウルザードとの力の差があることはわかったが、それが具体的にどれほどのものなのか描写があっても良いのでは。ここでいう魔法の概念からすると、巨大な敵に対して「小さくなれ」と魔法をかければ巨大化を解けそうな気がするのだが、そういうアプローチが出来ない理由付けはいるはず。それで今後ウルザードとの対決に向けて何をどうするって話しにもなるし、彼らが努力次第でインフェルシアと戦えるという根拠にもなる訳で。前回、「勇気」と「無茶」は違うと言わせたからには、やはりそこを区別するべきだろう。いかに勇気を出したからといっても、現状で何の打開策もなくウルザードに立ち向かおうというのは無茶とは言うのではないか。今回は魔人化という切り札が登場する回でもあったわけだから、「対抗しうる可能性」を実行する最後の一押しとして「勇気」に機能して欲しかったところではあるが。
 また翼に関してはウルザードに恐怖して戦えなくなっているわけだから、いきなり勝てとは言わないが出来るならウルザードに一矢報いる展開があってもよかったのに。そして退散したウルザードに対するインフェルシアの反応で、彼の今いる地位も見えそうなものだが。その辺は今後に期待ってとこなんだろうか。

 ま、いろいろ言ってはみたものの、実はマジレンジャー割と好き。細かい部分だが、造形や描写のハッタリくさい部分と絶妙なチープさ加減が好みに合うというか。マジレンジャー側で言うとやっぱりあの短いマントを翻すアクションとか、ホーキーが一回しなって発進するところとか。ピンクが変身したコショウにマントがついてるあたりの安っぽさもなんか好きなんだよなぁ。敵側でいうと、興奮すると動きだすブランケンのシリンダーのギミックとか、バンキュリアの腰から生えてる羽根の造形とかなかなか琴線に触れる。だから余計にストーリー面でも楽しみたいなーと思ってしまう訳だが。

 クシャミをしても
ゲロは吐かないと思うけどな・・・。



特にマジレッドの脱力加減が秀逸。

 狂った兄貴を前になす術のない弟妹たち


 魔法戦隊マジレンジャー Stage.3 「魔竜に乗れ」

 麗ちゃんが常に
怪訝そうな顔をしているのは、そういう演技を指導されてるのかそれとも単なる地なのかよく分からないです。

 とりあえず、マジレンのスタンスをなんとなく理解したような気がする。
 前作デカレンジャーにおける人物の描き方は、各人それぞれに粗忽な部分はあったものの一応職業警察官という社会人として振舞える「大人」が描かれていたのに対し、今作は良くも悪くも全員「子供」なのだ。早々にマジマザーを退場させたのも、1人ひとりが己の役割を自ら自覚し行動するようになる「成長」を描きたいがためってことなんだろう。そう思って見てると色んなことが気にならなくなるから不思議。

 特に今回は
バカ丸出しの兄貴が凄くイイ。得体の知れない植物が口走った歌ひとつで殴り合いのケンカに発展してしまうあたりの影響されやすさ加減とか、兄弟揃って実に分かりやすい精神構造だ。
 そして弟のために踏み台に徹しようとする姿もまた美しいではないか。なかなか素敵だ蒔人兄ちゃん。掛け声が「
モー!」だったりするのもかなり好きだぞ。

 それに気合の入った特撮がマジ燃えです。ワーム対マジドラゴンなんてまるで
ヤマトタケル並じゃないですか。(誉めてます)
 バランス的にマジドラゴンに対してフェニックスがちょいデカいとかの難点はあるものの、吐き出した火球をさらに蹴りこむ必殺技とか異様にカッコイイので許す。 
 それが魔法だって言うんだからもうそれでいいや。面白いじゃんマジレンジャー。


「ソレを聞いてしまった者は
普通生きていられないのでございますです」

 ……考えようによってはコレが一番強力な武器なんじゃなかろうか。
 つーか笑い事じゃねえよ!



 魔法戦隊マジレンジャー Stage.4 「魔人の王様」

 「インフェルシアが関係しているかどうか判別できる」のにインフェルシアの
活動そのものを何故感知できない?

 芳香の変身術、麗には占い、といったようなエレメント以外の得意分野をそれぞれ持っているということで、赤の魔法使いは昨今流行りの
錬成術が得意技。で、魁はこれを使って、冥獣コカトリスに石化された麗を元に戻そうとする。
 とは言えどこぞの有名な兄弟がソレを成功させられなくて腕やら足やら失っているご時世に、人体練成を
勇気で成功させちゃったらちと拍子抜けだなと思って見ていたのだが、さすがにそれは魔法力不足ということで成功せず。でもこの特技が後々コカトリスの石化光線を地面から鏡を練成して跳ね返すという展開につながるのだ。母親の形見がコンパクトというのも無理のないアイテムだし、そういう風に割と伏線が上手く繋がったキレイなお話だったのではなかろうか。せっかくメインのエピソードなのに大半を石のまま過ごした麗が気の毒と言えば気の毒だが。
 つーかその練成術でコンパクト直せるだろ。

 さて出し惜しみ天空聖者が今回くれたのは魔人合体の呪文。これによりマジキング初登場……だったわけだが。うーん。できればマジドラゴンの活躍をもう少し見たかったかなぁ。そもそも毎度これといって話と脈絡のない呪文をよこすんだよな。「マジ魔人では倒せない敵」を、新しい呪文を得て満を持して合体し打倒する、だとかそういうのが良くないですか。ねぇ。
 ただ、無駄にデカイ翼はかなりそそられるものが。あ、
飛ばねぇのかよ。
 

 てれびくんの付録に
ウルザードお面がつくってのは明確に何かを暗示しているようにしか見えないが、やっぱりってことでいいんでしょうか。



 魔法戦隊マジレンジャー Stage.5 「恋をしようよ」

 「いえ、
私はただのポストです

 うーん。どこからツッコもう……。

 とりあえず各キャラエピソード消化中のマジレンジャー。今回は芳香ねえちゃんのお話。
 サッカー部マネージャーにラブってる魁のため、得意の変身術を使って二人を急接近させようと
企む芳香。しかし案の定ことごとく失敗する羽目に。
 いかにも芳香が余計なことをして!という感じではあるが、見た限りでは作戦としてそれほど的を外していない気がする。問題があるとすれば予想以上の
魁の粗忽さだと思われるが?
 ただ、芳香の変身に何の制限もないのがやや物足りないかな。制限時間とか思い通りのものには変身できないとかそんな部分が欲しい気がする。
 でもバンキュリアに化けておびき出すあたりの流れとか、間接的に恋が実るけど報われない魁だとか、やっぱシナリオはとても活きてると思います。

 それにいろんなところで特撮に凝る割にはタクシーの運転手を処理しなかったりするそんな肩の凝らないマジレンジャーが好き。


 どうでもいいけどナイとメアが
2体に分離する意味はあるんか?



 魔法戦隊マジレンジャー Stage.6 「闇の覇王」

 母の仇、魔導騎士ウルザードとの再戦に挑むマジレンジャー。マジフェニックス&マジドラゴン形態での
なんかビームによって見事勝利を収めたものの、実はそれこそがウルザードの罠。マジレンジャーの魔力を吸収したウルザードは、そのエネルギーを使ってブランケンを地上に召還することに成功する。圧倒的なパワーの前にねじ伏せられるマジドラゴン。そしてマジフェニックスにもトドメが刺されようとしたその瞬間、逆上した魁がなんかすごい魔法を繰り出しブランケンを再びインフェルシアへと還してしまう。

 ふむう。特撮やなんかは相変わらずTV特撮なりに迫力ある造りになっていて、ウルケンタウロスVSマジドラゴン戦とか吹っ飛ばされて地面に激突するマジレッドとかイイ感じに出来てるんだけど、如何せんドラマが少し薄い感触。
 ウルザードの得体の知れない素性やマジマザーを倒している実績を鑑みるに、「やったぜ勝ったぜ!」じゃなくせめて長兄あたりが「ウルザードにしてはあっけない」という印象を持ってもいいかなという気はする。あるいはマンドラ坊やあたりが狙いに気付いて「ウルザードを攻撃しちゃダメでございますデスー!」と叫ぶが既に攻撃は放たれ…とかな。マジレンジャーがまだ未熟であるというのは分かるんだが、それはそれなりに気の回る部分が垣間見えてもバチは当たらないだろう。また肝心なトコで
なんか魔法で勝ってしまうのもいまひとつ。今はまだブランケンに敵うべくもないが、一旦地底に還す魔法ならある、という情報があった上で、それを潜在的に高い魔力を持っていた魁が成功させるというアプローチでないと、最後の魔法はさすがに唐突過ぎると思う。それにあれほど「勇気=魔法」を謳っていたのに結局魁が魔力を発揮した動機が「悪口言われて怒ったから」だというのはどうもスッキリしないんだよな。

 ランドセルをロケットブースターに変えることがあんなに簡単なら、ウルザードの剣を
コンニャクにでも変えることだって可能なんじゃないかって気はするが?



 魔法戦隊マジレンジャー Stage.7 「夢の中へ」

 先週の豪快魔法の影響で、眠りから覚めなくなってしまった魁。仕方なく、黄色の魔法使いの得意技であるところの「魔法薬調合」を駆使し、翼が魁の夢の中に入って直接起こしてくることに。
 魁の「執着」がウルザードとの戦いだった、というのは順当な展開。現実で手も足も出なかった相手だけに、夢でも律儀に負けつづける魁だったが、
ちぃ兄がウルザードを撃破したことでこれが夢だと気付く。意外と冷静。
 そしてようやく起きる気になった魁を連れて夢から出ようとする翼。しかしその途端に四方八方からいきなり夢が崩壊をはじめる。ああ、やっぱりナイスな歌を
聴いてないバナナを使ったから……。
 このままでは夢の中に閉じ込められてしまう! と、ここで二人のピンチを救ったのは亡霊となって現われた母であった。ええい。最後は結局ソレか。過保護だぞマザー。

 まぁでも相変わらず伏線がうまく繋がっててイイ感じ。ファンガスによって砂にされる町の人なんかも美しく出来ているし丁寧に作られている気がする。

 ……あえて一週インターバルをおいた翼編だったけど、
滑舌を矯正するには至らなかった様子。



 魔法戦隊マジレンジャー Stage.8 「君こそヒロイン」

 映画の主演女優が謎の失踪。・・・・・・つうか冥獣に喰われたんだけども。
 そんなわけで空席になったヒロインの座を賭けてオーディションが開催。これといって女優に憧れているという話もなかった思うが、とにかく芳香が多分
思いつきで受けに行くことに。

 普段なら兄弟想いなトコロを見せつけると天空聖者から教えてもらえる魔法だが、マジレンジャー特有のものって訳でもないらしく、簡単な話
マンドラを締め上げても魔法は得られるようだ。かような方法で姿を消す呪文を手に入れた芳香は、麗を透明にしてバトンを操作させてオーディションを受けるという後先考えないことに利用。まぁ正体がばれても犬にされるとかのペナルティが存在しないみたいだからいいんだろうけど。いいのか。
 芳香のノリはなんとなくわかるけど、ヒロインに惹かれる麗は取ってつけたような印象がなくもない。もともと家の中ではそれなりに言いたいこと言ってた気もするしなぁ。魁以外の4人は外界と接点を持っているシーンが無いから、外づらはどうなのか?って部分が見えない訳で。

 姿を消す呪文とかそれでも鏡には映ってしまうとか、これまでの流れからするとストーリーに絡んできそうな要因だけど、実際は本当にただ悪巧みに使われただけでコレといってなんもなし。人を食うには些かおちょぼ口なマンティコアも、イイところまでマジレンジャーを追い詰めた割には結局パンチ一発で屠られてしまったし。そういえばまだ合体必殺技が登場してないね。 マジキングの呪文が奪われたことで、マジドラゴンが活躍できるのは嬉しいところだな。

 ちなみに冒頭で食われたえみポンは当たり前のように戻ってこないが、そういう容赦ないところは結構好きだ。

 「兄貴農場の収入が今ひとつだったよ?」
 ……ちょっと待て
小津家の収入ってソレなのか!?



 魔法戦隊マジレンジャー Stage.9 「炎の友情合体」

 マジレンジャーから奪ったマジキングの力をこっそり囲っていたウルザード。それを知りながらブランケンには教えず「ひとつ貸し」を作っていたバンキュリア。しかし見返りにしてもらうようなこともないのかそもそもウルザードにその気も無いと悟ったのか、あるいは分離すると物の分別まで半分になるのか理由は定かではないがとにかく「言っちゃおっか」といつものノリでこの秘密をブランケンに暴露。これに怒ったブランケンは、バンキュリアにウルザード抹殺を命じるのだった。

 そんな敵側の複雑な事情もはらんで第9話。例によってマジレンジャーを軽く圧倒していたウルザードだったが、その背中を突如バンキュリアの放った呪いの矢が直撃。これを喰らうと呪い(どんなんかは不明)にかかって死んでしまうらしい。不測の事態に退却を余儀なくされるが、そうはさせるかと飛びついた魁のせいで転送魔法が暴走。ウルザードは間一髪離脱したものの、魁と魔道馬バリキオンは異次元世界へ飛ばされてしまう。
 さてその異世界で、母の仇だというわだかまりを超えてバリキオンを呪いの矢から救ってやる魁。そのお礼にと、バリキオンはマジフェニックスと合体しファイヤーカイザーとなる。なんと敵の馬ながら同じバンダイ製品なので2体は合体が可能だったのだ。そしてマジキングの力を得て強化されたストーントロルをものともせず粉砕し、見事マジキングの呪文を取り返すことに成功する。

 ところで実際ウルザードがブランケンを地上に送りたくない理由ってのはあるんだろうか。せっかく手に入れたマジキングの力はよりによってトロルにあげてしまうし。意味深に隠し持ってるからもっと大仰な理由でもあるのかと思えば。単にブランケンに対する嫌がらせなのか? ウルカイザーだってマジキングの力無しで合体できるみたいだし。
 これはあれか。敢えて敵側についてマジレンジャーをきたえてやろうという親心ってパターンか?

 ボトルシップの件でちぃ兄が何故怒っているのか本当に
分からないんだとすれば、魁は少し戻って教育を受けなおす必要があると思うぞ。



 魔法戦隊マジレンジャー Stage.10 「花が咲いたら」

 アニキ農場の野菜を納める(勝手に持ってってる?)喫茶店の従業員江里子さんに惚れてしまった蒔人兄ちゃん。
 サボテンに花を咲かせたら付き合ってやると言われ、体よくからかわれているとも知らず嬉々として育て始めたはいいが、そのサボテンに実は冥獣が憑依していた。

 一晩置いたら十倍ぐらいに膨れ上がっていたサボテンを見て

 
ウ〜〜〜

 しばし呆然とする兄ちゃんだが

ワォ!

 
喜ぶ

 「これぞ
愛の力!」 バカだ。バカがいる。

 しかもここ小津家のばか兄弟共ときたら、明らかに不審な成長をしているサボテンを全く怪しまないばかりか、夜中に本を食べていたというマンドラの証言も夢だと一蹴。毎日しゃべる大根と生活しているくせになんという鈍さ。どうも彼らは寝て起きるとインフェルシアが暗躍していることを忘れてしまうらしい。

 「冥獣に決まってんじゃん」「決まってんじゃん」 ……決まってるよなぁ。

 で、まぁいろいろあって最終的には迸る男気を存分に見せ付け、江里子の方から惚れさすことに成功する蒔人兄であった。格好良いぞ兄貴。彼女の何にそんなに惚れたのか、という点については本人の趣味とか性癖とかの問題だから仕方がないとして、印象に残ったのは兄が侮辱されたことを知り本気で怒る弟妹達の姿。兄ちゃんなんだかんだで愛されてるよなぁ。

君こそヒロイン
 「なまぬるい。一発殴ってくる」

 どうでもいいがいきなり裸になろうとしたり、この娘は少し
情緒不安定なのではないか?



 魔法戦隊マジレンジャー Stage.11 「吸血鬼の夜」

 めったに手に入らないチケットってのは結局誰の何のライブだったんだろな。てっきりナイとメアには地上での別な顔も存在するってな設定かと思ったけど芳香は彼女らが扮するアーティストを知らないみたいだし。状況がよく分からん。

 なにはともかく冥獣によって、うっかりトマトジュースに飛びついたりニンニクに弱かったりするベタな吸血鬼にされてしまった芳香。それを翼に悟られ、怒られたくないので皆に黙ってて欲しいと懇願する訳だが、普段からギャーギャー言われても全く右から左の芳香なのに何故これだけはそんなに知られたくないんでしょうか。
 
 しかしここでも「芳香が吸血鬼にされた」事実に対し「インフェルシアの仕業では?」って言わないのな。それしかねぇと思うんだけど。ついでに翼のアプローチならまず魔法薬だろ。


 「
勝手に巨大化した!?」 

 ・・・・・・こういうこと許容するかどうかで方向性って決まっちゃうよな。



 魔法戦隊マジレンジャー Stage.12 「決意のしるし」

「芳香ちゃんがみんなにおみやげを買ってきたりしないし、そんなに上手くリンゴをむけるはずがない!」

 今週も麗必殺の
正直が炸裂しております。
 ……誰も異を唱えないところをみると事実なんだろうな。芳香姐さんダメすぎ。

 さて、先週冥獣リーチを倒したはいいが、何故か吸血鬼状態の解けない芳香。
 血を吸われて変異した肉体が感染源を倒しただけで元に戻るはずがなかろう、という
特撮的お約束を無視した話なのかと思ったらそうじゃなかった。
 そもそも芳香の血を吸ったのが冥獣ではなくて、バンキュリアだったのだ。

 よりにもよって一番役に立たなさそうなのを引き入れたなーと思いきや、敵に回すと
意外な強さを発揮する芳香。考えてみりゃ戦闘時には結構率先して戦ってたよなこの人。

 いわゆる「決意のしるし」の絡みは良いと思うのだが、「一瞬だけなら自分の意志で動ける」っていう説明がどうも腑に落ちないところ。その一瞬が、放たれた矢が届くまでに発揮される根拠はあるのか? ちょっとその辺薄いような気が。
 てっきり魔法部屋での「芳香のことは忘れて」なんて思わせぶりな台詞を残していくシーンが関係してくるのかと思ったけど、マンドラの報告での「一度正気を取り戻したらしい」という部分についても後々特に触れられず。簡単でもいいからその理由付けがあれば、その時こうだったなら今回も!ってな感じに繋げられたのではないか。それがちと物足りず。

 ファンタスティックキックとかの
金の掛からない合体技はデンジマンぽいなーと思ってたけど、その最たるものとして「マジクロスブーメラン」なる必殺技が登場。発動から手順までまったく「デンジブーメラン」だが、ぶんなげる、という一手が入っているのが現代的ということか。いや、絵的にはスゲェカッチョイイと思うけど、刺さるのではなく磔になってその後爆死という良くわかんない効果なのは何故。


 バンキュリアが2体に分かれた理由は退屈だったからだそうです。
一人でジャンケンを楽しむのび太みたいなものか。

 なるほどそんな虚しさに気付かないよう
知能も下がるのだな!(納得)



 魔法戦隊マジレンジャー Stage.13 「お母さんなら」

 どうも小津家の家計は本格的にアニキ農場の売上げに依存されている様子。一家6人(母存命時)の食卓を支えていただろうことを考えると、アニキ野菜の売上げはかなりバカに出来ないレベルだと分かる。凄いぜ兄ちゃん。
 というか父親の遺産を食いつぶしてる説も否定された以上芳香と麗と翼は一体
何をしてるんですか。

 で、その貴重な売上金をなくしてしまった蒔人兄ちゃん。一ヶ月1万円生活を余儀なくされた一家のため母代わりとして節約作戦を決行する麗だったが、商店街の福引商品「米一年分」に目がくらんでその一万円を
無駄使い。ティッシュ10個に化かしてくる。

 実際この家野菜には事欠かない訳だし、かの節約作戦を忠実に実行する
勇気があれば一万円で十分乗り切れる可能性はあると思うが。なんとなく一気にすべてを解決してみようという大胆な血筋が麗にも確実に流れているのだな。

 一方で蠱毒房三冥獣という鳴り物入りの敵が割とひっそり登場。地味に強いんだけどこれと言った手強さも発揮できずに一番手は退場。正直
麗シザーズの方が断然怖くて冥獣が全然印象に残らねぇ。

 つーかこれまでも相当テキトーなことに魔法使ってるんだから、
魔法でコメを出すという選択肢はないのだろうか。



 魔法戦隊マジレンジャー Stage.14 「燃えろパンチ」

 今週珍しくメアの方が追従でないセリフをしゃべりまくっております。だんだん自我が芽生えてきたのかな? いずれ二人で意見が分かれたりすることがあるとまた面白いが。

 さて蠱毒房三冥獣の二番手、グール出現。
 今回の冥獣はパンチ技が得意と言うことで、ボクシング全国大会出場(!)だったという翼が対抗するが、あえなく敗北を喫し右拳を骨折してしまう。
 グールの弱点を見抜いた翼は対抗策を魁に授けようとするが、山崎さんとのデートを控えた魁は上の空で特訓に集中できない。

あくびではありません妄想を吸い込んでいるのです 

 この有様。

 かような駄弟よりは折れた自分の拳の方がまだマシと判断した翼は、怪我を押して自ら戦うことを決意する。
 が、そんな兄の状態を知った魁は、
勇気を出してデートを断り再び特訓に現われるのだ。いや、これはもう勇者と言えましょう。

 一方で、翼に弱点が腹であると見抜かれたグールも特訓に励む。失敗した部下に厳しいはずのブランケン様が、ちゃんと特訓に付き合ってやる姿は妙に新鮮。
 その特訓とは金棒で腹筋をぶっ叩くというものだが、それで腹筋を鍛えようと言うのではない。実はこの金棒、前回敗北したオーガのもので、千回叩くと
無念が乗り移って腹筋が鋼鉄になる、という地底冥府風味の特訓なのだ。敵怪人同士のこういうコラボってちょっと珍しいのではないか。

  そしてついに激突のマジレッドVSグール戦は、映像的にも会心の出来映え。本来ヒーロー特撮の着ぐるみはどうしてもチャチく映ってしまうことも多いけど、存在感を増して画面に説得力を付加するために細かいCG演出が生きていると思う。例えばグールの巨大化するパンチとかは絵的に物凄くウソ臭いのに、序盤での吹っ飛んだゾビルが壁にめり込んだりする描写がとても巧く出来てるからあの拳にもちゃんと重さを感じるのだ。それを粉々に破壊するマジパンチも迫力があってイイ感じ。

 今週はヘタに巨大戦とか挟まなくて正解だったかも。そうでないと
燃え尽きた魁のオチにうまく繋がらないしな。

 
 ストーリー上関係ないとは言え、山崎さんが観てる映画の内容
いい加減すぎねえか。



 魔法戦隊マジレンジャー Stage.15 「花嫁の兄」

 誰と?いつ?はともかく、どうやって?は無かろう。

 なにはともあれ仕事(何の?)で知り合ったと言うテツヤとの結婚を宣言する芳香。しかも今日連れてきて明日結婚式を挙げるといわれれば、多分他の弟妹たちより蒔人兄ちゃんの反応の方が正しいような気がするんですが。相手がまたどうにもならんぐらい痛々しい人物だし。大地を揺るがす程怒らなくてもいいとは思うけど。

 今回些か詰め込みすぎか? 赤い髑髏に魅入られる人間もかなり適当に選ばれてるみたいだし、テツヤを見る限りあまり徐々に精気を奪われてるように見えん。芳香がテツヤと結婚するのは何かの策略があるのかと思ったが、
テツヤが死にそうだから急いだって以外無いようだ。それなら分かった時点でひとりで冥獣探さずに協力を仰ぐべきよな。大体どうやって探してたんだ。またスケルトンに関しても、高い再生力と頭部の髑髏がいかにも関連ありそうに見せておきながらそこは完全にスルー。ハッピーウェディングボンバーを受けても何食わぬ顔で再生しているのに、何故か意味もなく巨大化し、挙句にビックリするほど地味な必殺技マジカルシャワーを受けて敗退。三冥獣最後のひとりとして、奥の深い感じとか厄介な能力を兼ね備えていたにも関わらずこの扱いの低さは何事か。うむう。

 ところで一方の「門の鍵」とは人間の女?っていうかすかな情報から「じゃ
山崎さんしかあるまい」と勝手に思ってたんだけど、全然違うみたいで誰だか分かんないけど新キャラの人が門の鍵らしいです。やるな東映。(何が)



 魔法戦隊マジレンジャー Stage.16 「門の鍵」

 バンキュリアさんは小津兄弟を買いかぶりすぎ。
 そいつら門の鍵が誰かなんて知らなかったんデスよ?

 それにしても・・・今回さすがになんだかよく分かんない回だったなぁ。門と鍵の関係について、せっかくだからもう少し説明があってもいいのではないか。結局マジレンジャーとしてもその辺が全く分からないからどうも対応悪いし。しかもリン(魁命名)が門の鍵だと分かったはいいが、インフェルシアとしては問答無用で抹殺の対象なんだよな。殺せば門が開くってことでいいのか? つーかインフェルシアですら知ってる情報が、おそらく「門」に「鍵」を施しただろう天空聖者側にいるマジレンジャーに伝わってないっておかしくない? それは勇気がどうのとは関係なく、現場で働く実行部隊に与えてしかるべき情報なんじゃないかと思うのだが。
 またリンが記憶を取り戻したくない理由も物凄く曖昧で、なにか断片的な記憶でも挟んで「思い出すことへの怖れ」を見せてくれないと、鍋はぶちまけるいきなり逃げ出すその上死にかけるで迷惑三昧な女にしか思えないところだが。まぁ来週そこらへんの事情も明かされるようだけどもうちょい小出しにしてもらった方が。
 ……おまけに結局マジレンジャー的にはリンを守れてないしなぁ。うーん。

 とかどうも歯切れの悪い感じで後編に続く。

 でもウルザードに助けを求めるバンキュリア姐さんには
ちょっと萌。つか分離しない方がむしろ可愛いと思う派。



 魔法戦隊マジレンジャー Stage.17 「優しさはいらない」

 「無理にでも飲ませなければ!」
 色々迷惑かけた割に結構勝手なこと言ってますが。

 インフェルシアから逃れるためとかそういう理由での記憶喪失かと思いきや、単に
ヘタを打っただけらしい天空聖者ルナジェルさん。記憶を取り戻すのをためらったことについてもよく分かんないままスルーされてなんとなく釈然としないが。
 さてその絡みの中で門の鍵についても情報が。やはりルナジェルの命自体が鍵になっていて、彼女の死と同時に門が開いてしまうらしい。またマジレンジャー達の父親ブレイジェルとか、裏切り天空聖者ライジェルとか、新展開に向けての重要単語もチラホラ。でもウルザードがライジェルということは
まぁなかろう

 一方マジレンジャーは、彼らを甘いと非難するルナジェルによって「厳しさを試す空間」とやらに監禁。出口を開けるレバーが押さえてないと勝手に戻る仕掛けになっていて、一人置いてかないと外に出られないという厳しい仕掛けになっているのだ。開いた扉を押さえておけばいいのでは?とかレバーに上着でも挟み込んで固定すればどうか?とかとりあえず何か試せそうな気はするが、モタモタしてるうちにレバーが
触ると炎上するバリヤに囲まれてしまい、一人燃やさないと出られない仕掛けにパワーアップ。さてこれをどうマジレンジャーが切り抜けるかというと、「さすがに殺しはしないだろう」という甘い考えで魁がバリアに特攻し、案の定フェイクだったので見事脱出するのだ! すごいぜマジレンジャー。

 そして「ルナジェルが身に付けている鈴」というその重要性について今まで
全く触れられなかったアイテムが破壊されたことにより、冥府門が地上に出現。鈴だけ狙い打てるなら直接ルナジェルを殺れそうなものだが何故かそれはせず、しかも捕獲したルナジェルも何故か殺さず攫っていくウルザード。そんなこんなで以下次週。

 あと今週のブランケン様。

開店が待てず店に入ろうとする迷惑な客

 もう鍵がどうのとか関係なく
自力で出てきちゃいそうですけどこの人。
 ……つか予告見ると
出ちゃってるな。



 魔法戦隊マジレンジャー Stage.18 「力を合わせて」

 先週「門の鍵」たるルナジェルが健在であるにも関わらず扉をこじ開けてたブランケン様。今週は案の定
勢いでそのまま出てきてしまいました。まるでキン肉マンのような設定ねじ伏せ振り。
 あとルナジェルのすぐ殺さなかったのは命を防御する魔法がかかってたからってことらしいが、命の防御魔法って
? 

 その辺引っかかるけどまぁ置いといて、お話は前半の山場。最終決戦ぽい感じに。
 捕われのルナジェルを感知し助けに行った魁を欠いているため、マジキングですら敵わないブランケン&ガーゴイルの連合軍にマジドラゴンで挑む兄姉たち。一度敗れ、コレといって打開策もない訳だが「頑張ろう」ということで頑張って案外あっさりガーゴイルは撃破。ブランケンのせいで必要以上に影が薄くなってしまったなこの冥獣。
 一方ルナジェルを探しに行った魁。ウルザードの気配から大体の位置を掴んだものの、相手はどこだがわかんない空間にいるのでそれ以上の追跡が出来ず。そうだ。ここでいつぞやの「レベルが低いとドコ行くか分かんない転送魔法」がモノをいうのでは? という俺の予想は大胆に外れ、「
天空聖者が死にそうになると出す光」という便利なモンに飛び込んでルナジェルの元に辿り着く。
 いろいろあって、以前ブランケンを地底に還したのと同じような流れでウルザードを撃破するマジレッド。撃破っつっても「やるな」とか言ってやっぱり死んでないんだが。ああ、これが命の防御魔法ってヤツですか。

 さて主人がやられたのにも関わらず、今回は何の義理もないはずのバリキオンが
何故か協力してくれてウルザードの作った空間から抜け出す魁とルナジェル。そのルナジェルも冥府門を封印するため帰らなきゃ、と言い出しマジトピアに帰還。彼女なりに色々踏ん張ったわけだが、結果的に地上に残したものが「ブランケン解放」だけかと思うと物悲しい。

 そしてくっついてきたバリキオンも
何故かついでに協力してブランケンとの決戦。
 ところでブランケン様はハイゾビルからあそこまでのし上がったらしいです。なんか凄い。ひょっとして冥獣もゾビルから成長してああなるんだろか。謎多きインフェルシア。
 何はともあれ新しい魔法でブランケンも撃破。インパクトのある幹部だったのでここでの退場は残念だ。しかし「魔法
家族斬り」って。

 うーん。なんだか全体的にえらく慌てて消化したような1話だったな。
冗談のように強引なブランケンの出現とか、使い捨てガーゴイルとか。ルナジェルを助けに行く魁だっていくらなんでも都合良すぎるだろう。贅沢を言うなら、ブランケンももう少し死力を賭すような戦いで散って欲しかったかな。強い魔法を付加されてポン、では味気ないよう。

 新展開では「勇気=魔法」ばかりじゃなく研究や訓練で魔法を開発していくようなアプローチも期待したいが果たして。



 魔法戦隊マジレンジャー Stage.19 「魔法のランプ」

 先日召されたブランケン様に代わって次なる幹部に魔導神官メーミィが就任。公式ページではミーメィと表記されてますがどっちが正解? 
 で、その正体はルナジェルの話にもちょっと出てきた裏切り天空聖者ライジェル。もう少し「ウルザード=ライジェル?」っていう可能性を引っ張っていくのかと思ってたので、メーミィが元ライジェルだと明言したのはちと意外だったかな。

 なんだかんだで結局このライジェルの封印を解いたのが
マジレンジャー自身だと言うのが物悲しい。まぁさすがにナイとメアが自分らの粗忽さを逆手に取った頭脳作戦を仕掛けてくるとは予想できなかっただろうけど。
 
 魔法猫スモーキーの「魔人ぽく下半身煙」な映像表現は実に挑戦的で良いと思う。TV特撮でできることの幅がどんどん広がってく気がする。実写部分を肉付けしたり活かしたりする形で使われるCGは大歓迎だ。


 今回とうとう禁じ手とも言えそうな「倍率の違う巨大化」が。こういうこと惜しげも無くやってしまうか東映は。



 魔法戦隊マジレンジャー Stage.20 「キスしてケロ」

 天空聖者サンジェルことマジシャイン登場編。
 同時に期せずして天空聖者同士の戦いが「ミイラになれ!」「カエルになれ!」という小学生のケンカみたいなものだったことも判明。レベルが高いのか低いのか。

 なにはともかくカエルにされたサンジェルが元にもどるには、「麗のキス」という眉唾くさい方法しかない。まぁ
芳香じゃダメだった理由はエレメントだけの問題じゃないって気もするけど、そこを「青の魔法使いの〜」と説明して波風立てないあたりが世渡り上手な大人の知恵と言いましょうか。

 カエルにされながらも一応自我は保っていたようだけど、言語中枢だけはヤラレてたらしく語尾に
ケロがついてしまうという弊害が。いや、あるいは「カエルがしゃべってますよー」という説得力を持たせるためにわざと? だとしたらマジシャインなかなか狡猾なヤツだ。でもそんだけ頭が切れるならカエルでももう少し立ち回り方があるだろう。ウンコで字を書くとか。

 キャラとしてはデカマスターに近い位置だろうか。でも思ったより面白い兄ちゃんのようなので今後の活躍に期待。マジの面々にはあまり歓迎されてないみたいだけど。
 叶うなら「冥獣人」がもっと脅威として描かれていれば教師役の登場に有難みがあったかな。ガリムはノリの軽さ故の不気味さを感じさせなくもないのだが、それを発揮する前に散ってしまったし。冥獣から比べたらかなりの曲者には違いないんだけど、どうも兄弟たちにはそれをイマイチ
認識できてないようなので。


 あと試し撃ちは外でやれ。



 魔法戦隊マジレンジャー Stage.21 「魔法特急で行こう」

 コレに乗ると
ホグワーツに行けるんですねって感じでトラベリオンエキスプレス登場。
 最近ローブ姿をあんまり見せないから、やっとハリポタ風味を忘れてたのに……。

 先週から住み込みの教師役を買って出たヒカルことマジシャイン。男性陣からは嫌われてたようだがあっという間に馴染んでますこの人。大人だなぁ。
 そんな中、蒔人ちんは兄の威厳を奪われて意気消沈。実際のところ、他の兄弟たちには彼の不器用さなんてバレバレなんだから、必要以上に評価が下がっているとも思えないが。
 
 何故に原始時代?ってのはあったけど、確かに蒔人の地力を発揮させるにはあの環境がいいかもしれないな。兄貴カッコ良いですよ。
気合でマンモスに勝つとか。
 ……マンモス上手くできてるな。

 マジレンジャー不在の間はマジシャインが街の平和をフォロー。
 なんとなく姿が見えなかったウルザードもひょっこり帰還。マジシャインも彼の正体についてはこれといってピンとくるものはないらしい。

 そして「センスが無くてもダサくても!」な自分を見つめなおした蒔人の
勇気に、天空聖者からは「筋肉増強」という限りなく無骨な魔法がプレゼントされる。もはや魔法というか何と言うか。せっかくの筋肉も弟妹をぶん投げることに使ってしまうのが蒔人味でしょうか。


 一応江里子とは続いてたんだなぁ……。



 魔法戦隊マジレンジャー Stage.22 「京都でデート?」

 冥獣人
ニンジャ! 方向性変わってる!

 去年のデカレンに引き続き今年も京都。しかも芳香のきまぐれというなかなか強引な流れ。今更ですが。一応芳香なりに考えがあって京都に来たっつーフォローはあるが、いずれにせよ彼女が自分勝手で無協調なのは揺るぎねーと思います。テツヤの方はどうなってるんだ。

 姫のコスプレした芳香がさらわれて城の最上階に監禁され、それを忍者装束のマジレン一同が救出に行くというありえない設定も
メーミィの悪趣味という無敵の免罪符でクリア。変身できないという大ピンチ状態にも関わらず何のピンチを訪れないのが清々しいぞマジレンジャー。
 だからあまりに不自然なでんでん太鼓もそれに何の意味があるのかまったく想像できなかった。芳香姉さん冷静でした。

 いかにも鈍重なトラベリオンがほとんど動かない攻撃ばかりなのは残念だが、その分絶対的に
硬いというのは好みだなぁ。いいよね無駄に硬いとか重いとかのロボって。

 
 麗は時々何かを見失うのはもう
病気なのだと思われる。



 魔法戦隊マジレンジャー Stage.23「禁断の魔法」

 インキュバスに緑川光って素敵過ぎます。
 っていうかバンキュリア
分離しない方が可愛い説再浮上中マイハート。
 
 冥獣人インキュバスに魂を奪われる人々。ボクシングジムの後輩・幸太を救うために時間を巻き戻す禁忌の魔法「リバース」を使ってしまう翼。一応その甲斐あって、魂を吸収する別の冥獣がいることを突き止める。

「練成魔法で魂を
に変えろ!」

 エルリック兄弟が聞いたら卒倒しますな。

 一方ヒカル先生の魔法訓練はまだ実践に応用するほどの成果をあげてないみたいで、蜘蛛の巣の先にいる冥獣を、魔法で狙撃もせずにわざわざ糸を渡って狙い打ちされるなどの醜態を晒しております。
がんばれマジレンジャー。

 さて「リバース」を使った翼は、いろいろあって来週死ななきゃないらしい。
 これを救うために次週ヒカル先生が……?
 あああ、イイ展開だけどまだ退場は早いよマジシャイン! ハラハラ。


 「一日5時間の練習で
2年」 

 ……道のり
長ぇ




 魔法戦隊マジレンジャー Stage.24「先生として」

 「リバース」の魔法を使用したことによって、クロノジェルの呪いを患い死を待つばかりとなった翼。そんな彼を救うべく、自らの命と引き換えにクロノジェルの試練に挑むヒカル。

 いや、もうね。
 今週はこの先生の先生による先生っぷりがたまらんのですよ。


「当たり前じゃないか。僕は君たちの先生なんだから」

 
先生ぇぇー!!(翼と共に)


 くうう! 「生徒を守って散る」ことこそ先生デフォルトな自分としては蝶サイコー展開。格好良いです先生!

 ま、助かるんだけどね。


 今回は魔法に殉じようとするマジシャインと、力づくで奪おうとするウルザードとのスタンスの違いが明確に現れてて面白い。

 「暗黒魔法ならこれほど簡単なのだ!」というウルザードの姿には、かつて純粋な魔法でなし得なかったこと、あるいは犠牲にしてしまったものへの後悔が垣間見える感じ。ここら辺冥府側に身を売った経緯に繋がってきそうだが。

 対するヒカルはまさしく「死んでも暗黒魔法は使わない」姿勢を貫き通す。翼の身代わりになろうとはするが、基本的に要求される「一人分の命」を帳消しにしようとは考えないんだよな。

 これは翼に暗黒魔法の一端を開かせてしまった責任を取り、「罪」に「罰」を受けて当然と捉えているからなんだと思うが、本当に命懸けで弟子たるマジレンジャーにそれを伝えようとする態度からして、彼がそこまで暗黒魔法を嫌悪するには倫理を超えた理由があるのではないか、と勘繰りたくなるところだ。

 やはりライジェルの件が絡んでいると見るべきなのか。そこで疑問になってくるのは「暗黒魔法を使うことに代償はないのか?」という点。暗黒魔法を使うから魔導士になってしまうのか、魔導士が使うから暗黒魔法なのか、線引きがはっきりしない。

 後者だとすると、ウルザードが「なんか狙いがあってわざとインフェルシア側に付いてる」説が否定されてしまいそうだが。果たして。


 ……しかしウルザードはともかく翼まで
絨毯に乗って現場にひょっこり現れちゃったら、ズタボロになって山を登ってきた先生の立場は。



 魔法戦隊マジレンジャー Stage.25「盗まれた勇気」

 冥獣人シーフに
勇気を盗まれた魁。そのためマジレッドに変身できず、ブサイクな女子高生にも勝てなくなってしまったのだ。

 相変わらず魂だろうが勇気だろうが塊にできる世界観はまぁいいとしても、そもそもインフェルシアの作戦は全体的に
ファンタジー過ぎて理解に苦しむ。
 ン・マへの捧げ物に地上の人間を〜みたいな話も以前にしてたと思うが、具体的にン・マ復活に何人必要だ、とかの情報も出てくるとインフェルシアの行動に方向性とか緊張感が出て面白そうな気がするが。

 トラベリオンがインフェルシアの手に落ちるという危機的状況ながら、魁がらみのイザコザの方がクローズアップされててイマイチ印象薄。でもある意味ナイとメアの方がトラベリオンの性能をより引き出しているように見えなくもない。ぶん投げて
蒸気でブーとかなかなかカッコ良いシーンだよな。

 今週のメーミィはヘタレっぽさを見せ付けて退散。何しに出てきたんだか。冥獣人も自我ある割には無闇に巨大化させられたりすることにあまり抵抗がないらしい。




 魔法戦隊マジレンジャー Stage.26「信じろよ」

 マンドラに青虫をはべらせ葉をかじらせるというギリギリのイタズラを仕掛けた廉により、寿司屋に連れて行ってもらえない刑に処されるスモーキー。その腹いせに皆の食べる寿司を
に変えるという報復にでるが、それに眼をつけたナイとメアはスモーキーに濡れ衣を着せる作戦を思いつく……ってのが今回のお話。

 実際、スモーキーのイタズラは比較的
悪質な部類に入ると思うので、この状況で町中の食べ物が砂に変わる事件が起きれば疑われても仕方がないな。だからあんまり可哀想って気もせず。
 オオカミ少年的なエピソードなんだから、最終的に疑ってゴメンねっていうよりは「スモーキー自身が招いた状況なのだ」ってことをもう少しちゃんと諭して欲しかったところ。
 麗がどうしてスモーキーを信じる気になったのか、やや動機付けに弱い感じだし。

 ウルザードが魔法力を簡単に手放したのは意外だったな。インフェルシア同様こっちの目論みもまだ良く見えない。あとウルサーベルは授かり物でなく
横領品だろう。


「ピーウィー、呼ばれた」

 ……ハーピーの
カタコトが妙に可愛いんですがいかが。




 魔法戦隊マジレンジャー Stage.27「俺たちの絆」

 今回はニンジャ・シーフに引き続き冥獣人
サムライが登場。相変わらず間口が広いです。それでいいなら冥獣人ストライダーでも冥獣人おてんば姫でも何でも良さそうだ。

 さてそんな冥獣人サムライのシチジューロー(←これ絶対漢字表記の方がいいと思う)の「何でも切れる刀」によって兄弟の絆を断ち切られてしまった小津兄弟。イメージ的には相手との絆が切れたのに
蒔人からだけは繋がっているというのがちょっと腑に落ちないが。

 「戦う意思はあるみたいだから、
それなりに力をあわせてやっていこう」というヒカル先生のクール&ドライとは対照的に、兄弟の絆を信じる蒔人が実に蒔人風味で良いです。あまりのはりきり振りに、協力しないマジレンジャーが大ピンチ!的な展開も無視して単身シチジューローを葬ってしまう大活躍。
 しかし魁の時といい、マジレンは「怪人を倒して元通り」的なパターンをあまり好まないっぽいな。死んだ人は還ってないことも然り。
 ……これはひょっとするとお母さん
蘇れないかもしれん。

  一応シチジューローは
冥獣人四底王という前の大戦でどうたらこうたらいう触れ込みでの登場だったわけだが、蠱毒房三冥獣よろしくこれといった格の違いは見せられなかった感じ。そもそも「ブレイジェルをあと一歩まで追い詰めた」って肩書きも何だかよく分からないんだけどさ。

 魁が高校生だからってのはともかく、兄貴の
野菜を売った金で生活してたような連中がどうやって部屋を借りたり車を買ったり出来たのかは物凄い疑問なんですが。

 後始末のことを考えると
Stage.13 の比でないぐらい家計のピンチだと思うが……。




 魔法戦隊マジレンジャー Stage.28「永遠に」

 「天空聖者によって
ノドを潰されたはずだが……」
 意外と回りくどいことするな天空聖者。煮えた水銀でも飲ませたんだろうか。

 トレーニング中の翼が出会ったのは、一週間前突然死したはずの女性アーティスト・間宮レイ。彼女は冥獣人セイレーンのネリエスによって魂を囚われ、ノドが回復していないネリエスの代わりに人間を誘い出す歌を歌わされていた。

 ノドを潰されてるならもっとネリエスが
ジャイアンのママぐらい野太い声でも面白かったのに。レイを取り込んだ瞬間アニメ声になったりすれば天空聖者のノド潰しの威力も分かろうと言うもの。つーかそれで治るなら最初からやれよ。

 レイを救おうとする翼の勇気に天空聖者からは
スペシャルな魔法が降臨。それによりレイの魂はネリエスから解放される。怒ったネリエスの攻撃で、翼とレイは二人そろってガケに落とされるのだがなんか無事。落ちた意味あるのか?
 一方残ったマジレン4人とヒカル先生は合体技「
ワンダフル・シャイニング・スター」(またテキトーな……)でネリエスをチェックメイト。いい加減トドメ技定着させたらどうだ。
 
 必死に魂を解放した翼の勇気も虚しく、いずれにせよ死んでいるので天に召されるレイ。さすがマジレンは容赦ねぇ。いや、好きだけどねそういうの。

 あと先週に引き続き、「レイは死んでいるからとりあえず成仏させよう」というドライな正論を吐くヒカル先生も俺は大好きです。




 魔法戦隊マジレンジャー Stage.29 くり返す「あれ?」

 冥獣人コボルドのブルラテスと冥獣人
イエティ(UMA!)のズィーは、悪魔の氷山イーブルアイスを密かに育てていた。偶然その秘密を知ってしまった芳香は、ブルラテスによって一年分の記憶を奪われ、なおかつ一時間ごとに覚えたことをすべて忘れるようにされてしまう。

 さて流れ的にはテツヤの再登場なんかも含めて冥獣人そっちのけのギャグ話へと転落していきそうな感触だったが、イエティが四底王の割に強いってこともあって、一時間毎に魔法部屋に驚く芳香のテンションが絶妙な鬱陶しさを醸して居たたまれない空気に。
 これが逆に状況のヤバさを演出してて、良い緊張感が出てたんじゃないでしょうか。

 四底王の魂を集めたりして暗躍するブルラテスがなかなか不気味で興味を引かれるところだったが、結局イエティの強化に使っただけってのはやや拍子抜けか。じゃ最初から
4人がかりでやっときゃよかったジャン。
 むしろ四底王の魂で育てたイービルアイス、な方が怨念とかこもってそうで良さげでは。
 つーかイービルアイスって
。登場が唐突過ぎませんかい。


 イエティの武器が
ホッケースティックだったりするイメージ先行ぶりは素直に面白い。



 魔法戦隊マジレンジャー Stage.30 「伝説の力」

 伝説を受け継ぐものだなんだと一生懸命伏線を張ってきたのに獲得は唐突すぎてちょっと物足りないわいと思いつつ何はともあれレジェンドフォーム登場です。
慣れれば格好よく見えてくると思う。今はまだ無理。逆にこのフォームでマントついてる方が映えると思うがどうでしょう。

 偶然飲み込まれた大魚の中にスノウジェルがいたという展開はまぁ良しとしても、
涙で海ができるほど絶望してる人が、指輪が光ったというだけでヤツらの勇気を信じることができるものだろうか。うーむ。
 せっかくだからもう一週くらい使って、スノウジェルにマジレンの勇気ってものを余すところなく見せ付けてやってくれれば。それでこそスノウジェルが赤ん坊の姿をしている意味もあろう。

 とは言いながら、やっぱり必然性のあるパワーアップなのは燃える展開で好きだ。最初にズィーの圧倒的な強さを見せられているだけに尚更。イービルアイスまで力技でぶっ壊したのはやりすぎっちゃやりすぎな気もするが。
 意味深に遺された破片はなんかの伏線と見たものか。

「あれこそ
原始のマージフォン!」

 巧いこと言う。いまこの時代だからこそ敢えてダイヤルフォンの武器ってのは子どもには新鮮だろうという魂胆ですな。面白いけどでも絵的に地味なんじゃねえかなぁ。大丈夫かなぁこの玩具。

 なんで中途半端に
までしかダイヤルがないのかも謎だ。



 魔法戦隊マジレンジャー Stage.31 「凄まじき魔神」

 レジェンドパワーでマイナスイオンが放出できるようになり喜んだのも束の間、ルナジェルから「レジェンドパワーを使ってはいけない」とのお達しが。レジェンドパワーを使いつづけると、
天空聖者になってしまい、人間だった時の記憶がなくなってしまうという。

 記憶云々はともかく、天空聖者化するという事実に兄弟揃って何の疑問もないあたりが凄い。俺なら嫌です。

 さて四底王の最後の砦ブルラテスはメーミィから若返りの魔法を掛けられパワーアップ。いまや魔力のないウルザードですら妖しげな魔法だと気がついたのに、若返ったことで思慮も失ってしまったのか疑問も持たずに揚々と出撃。頭脳派の面影はドコへやら。

 俺たちなら大丈夫!といつものノリでレジェンドパワーを使用し、新しい魔人形態「マジレジェンド」によって見事「冥機ゴーレム」を粉砕するマジレンジャーだが、リンの言う通り体が天空聖者化し始める。そんな彼らの勇気に「
天空聖者にならない」魔法が降臨。もう何がなんだか。胃が荒れる薬と胃薬を併用する、みたいなもんでしょうかね。
 マジレン的なアプローチならいっそ
天空聖者になっちまって、でも兄弟のことは覚えてました、ってぐらいやるかと思ったけどさすがにそこまでははっちゃけないか。

 
 郵便ヤギ絡みには物凄い
突っ込みたいこといっぱいあるけど、どうせそこまでやるなら「さっきの手紙のご用事なあに」って返さなきゃ!

 Stage.32〜

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