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 魔法戦隊マジレンジャー 感想日記


 魔法戦隊マジレンジャー Stage.32 「父の言葉」

 「魔法なんか無くても全然平気」つって手放したのに、マジレンジャーがレジェンドパワーを得たことを知るや否や「やっぱ要る」ってナイとメアから取り返すウルザード。周到と言ったものかちゃっかりしてるといったものか。いずれにせよメーミィに対する忠誠なんてこれっぽっちも無いってことで。分かってたけどさ。

 さてそんな人望薄いメーミィが今回送り込んだのは、冥菌獣モールド。その撒き散らす殺人カビに侵された者は、死に至ってしまうのだ。
 何度も言ってるけど相変わらず大雑把で脈絡のない作戦だなぁ。それというものン・マ様が何をお望みなのか、いまだ具体的に分からないからだが。

 しかし大義は薄くても威力は十分。モールドの攻撃から魁を庇った蒔人は、殺人カビによって余命幾許もない状態に。予防接種は出来るのにワクチンは無いのだろうか。

 ウルザードに立ち向かう弟妹たちを、瀕死の体に鞭打って文字通り
応援しにくる蒔人の姿は端的に言ってダサいのだが、そんな泥臭さに俺は物凄く感動いたしました。蒔人兄ちゃんカッコイイよ。最高だよ。そんな巨大な応援旗を振り回せるヤツが戦えないのかどうかは疑問だが。

 一方ウルザード周辺は慌しい動き。親父ことブレイジェルとの間にどんな関連をもたせるのか楽しみなところだけど、意外とひねり無く本人なんじゃねえかって雰囲気も。

 
 頭数が増えたので、今までだったら
放置されていただろう町の人のフォローもなにげに充実してます。






 魔法戦隊マジレンジャー Stage.33「インフェルシアへ」

 ン・マ復活の捧げ物として、マジレンジャーのレジェンドパワーに目をつけるメーミィ。一生懸命人の魂を集めてたみたいだけど、それに拘りがある訳じゃなく栄養のあるものなら何でも良いらしい。例によって割といい加減だ。慣れたが。

 さて今回はとうとうウルザードの正体に迫るお話。迫るというかもう核心に触れたけど。
 うーん。やっぱり親父だったかー。やっぱりっていうと語弊があるな。ホントに親父本人っていう直球勝負でくるとは思ってなかった。母ちゃん殺してるし。

 でも魁のピンチに思わず飛び込んでくるところなんかは素直に感動。かっこいいよ親父。
 ストーリー的に言って、このまま順当に仲間になってもなんかの理由つけて母が蘇らない限りは親父が生き長らえることもなかろうな。二つに一つだ。

 しかしメーミィがインフェルシアへ寝返った理由に付いては相変わらずよく分からない。彼は結局闇の力を得て何をしようと言うのか。保身を図ったにしては時期尚早な気もするし。

 
 考えてみるとここ最近のインフェルシアって実質的に天空聖者によって運営されてたんだなぁ。皮肉な話だ……。






 魔法戦隊マジレンジャー Stage.34 「勇気の絆」

 前回その正体が父親であるとわかったものの、再び闇の力に取り込まれウルザードに戻ってしまうブレイジェル。そして合体冥獣人キマイラの前に苦戦を強いられるマジレンジャー。一方で、因縁に決着をつけるため、メーミィとの一騎打ちに臨むヒカル先生。

 という訳で最高潮のメーミィ編クライマックスだった訳だが……。うむう、なんとなく消化不良っぽい印象も。

 メーミィはサンジェルに倒れ、復活しかかったン・マはブレイジェルが封印。キマイラはセイントカイザーによってついでみたいに撃退され、せっかく手に入れたレジャンドパワーもとうとう使わず終い、というのではマジレンジャーなんか寂しい。もう一週ぐらい引っぱっちゃダメだったかなぁ。

 もともと小津兄弟との間には因縁が薄いとは言え、せめて二代目幹部としてメーミィはマジレンジャーとの戦いに散って欲しかったところ。この先語られることがあるのかないのか分からんが、ライジェルが暗黒魔法に堕ちた理由についてもあまり具体的には説明されず、もうひとつ悪役としての深みに欠けた感はある。

 デュエル・ボンドの鎖って、別に魔法を封じられるとか言うのではないのね。それなのにこの期に及んでライジェルがルールを守ると信じるなんて、お人好しにも程があると思うぞ。


 劇場版見てない人にとっていきなり見知らぬウマと合体する魁の姿はどう映ったのだろう。







 魔法戦隊マジレンジャー Stage.35 「神々の谷」

 総集編的な内容も合わせつつ、お父さん再会編に続いておそらく最終シリーズになるだろうお母さん再会編がスタート。
 特筆すべきはやはり冥府10神でしょうか。まとめて登場ってあたりはデルザー軍団を彷彿とさせてそれだけでも壮観なのだが、全員ロボサイズってのはさすがに圧倒的迫力。なるほど巨大戦を重視して年末商戦に備えようと言う訳ですか。
 でも実際地上に出現するシーンなんか良く出来てるよなぁ。ひな壇にズラーっと並ぶ姿がすげぇ絵になってて、禍々しくも格好良いという。全員同列ではなく、どうやら上下関係があるらしいのも個人的には好み。これぐらい「絶対勝てなさそう」な敵の描写は大好きだ。なにげに声の出演も豪華だったり眼鏡っ娘がいたりと布陣にも隙なしといったところか。。
 マジレンジャーではバンキュリアを筆頭として「女性型」の造形がとてもよく出来てると思う。響鬼サイドにも見習って欲しいものだ。何とは言わないがあれとかそれとか朱鬼とか。

 深雪さん生存説についても、やや強引ではあるが一応納得。ウルザードに一矢報いたあの描写がこんなところに活きてくるとはね。伏線がちゃんと繋がってるのはいい感じ。

 何かとアテにしている割に、相変わらず小津兄弟は誰もヒカル先生の言うことを聞かないなー。まぁなんだかんだで上手くいくんだろうけどさ。






 魔法戦隊マジレンジャー Stage.36 「神罰執行」
 
 手を握り合ってるところを見られてうろたえる麗とまったく動じないヒカル先生の対比が良いですな。この二人って妙に絡む機会が多いけど、なんかのフラグが立ってると見ていいのか?

 母・深雪がインフェルシアに捕らえられていると判明し、冥府10神に戦いを挑もうとするマジレンジャー。しかしマジトピアの言い伝えによれば、冥府10神と人間が戦うと地上もマジトピアも滅んでしまうんだそうで、それを信じるヒカルはマジレンジャーとイフリートの戦闘を頑なに拒もうとする。

 それにしても「マジトピアの言い伝えがどれほど神聖なものか」を知っているヒカルが、たかがアップルパイひとつでほだされてしまうのはなんとなく腑に落ちないな。マジトピアがどうなってもいいっていうのか?
 今回の件に関しては「可能性は作るものだ!」って理屈に若干そぐわない気がするぞ。具体的にこういうことが起きるけどがんばってなんとかしてみせる!っていうならまだ分からなくもないんだが。
  
 冥府神もの持つ神罰ルール形式は今後のドラマ的な盛り上がりに花を添えそうで期待大です。ま、今回はその部分あまりクローズアップされることなく、気がついたら火が消えてたっていう適当な終わり方で煮え切らなかったけど。火が消えただけにね!(やかましい) 
 
 一番偉い2人ではなく、3賢神のダゴンが実質のリーダーってあたりも妙にリアルで面白い。スフィンクス姐さんの活躍をソワソワしながら待ちましょう。






 魔法戦隊マジレンジャー Stage.37 「狙い撃ち」

 なにかと強力な冥府神勢だが、絶対神ン・マの元に一枚岩って訳でもない様子。インフェルシアの崩壊はこういうとこから始まるのだろうな。
 一応二極神のひとりとして偉いはずなのに、なんとなく周りからは「あの人バカだからなぁ……」という空気を感じるドレイクが切ない。

 さて冥府神2番手は射撃の名手サイクロプス。その銃で撃ちぬかれたものは、本人の弁からするとどこかへ転送されてしまうらしいが……その割に魁の足はただ撃ち抜かれただけだったり。割と適当。
 つうか、みんな何気にバシバシ弾丸を弾き返してるけどいつの間にそんな芸当を。

 エピソードは笑い事じゃないけど笑い事だな。もうちっと地に足のついた事件じゃダメですか。


 それはそれとして蒔人兄ちゃんは相変わらずアニキってて格好良いです。

「さあ! どこからでも撃って来い!」

 いやいや、兄ちゃんよく見ると頭丸出しだよその姿!

 

 「もじゃもじゃアフロのお前の方が変だぞ」

 ……個人的には横からみたダゴンの頭の方がヘンだと思う。






 魔法戦隊マジレンジャー Stage.38 「アニキとの約束」

 「闇の戒律は絶対。例え二極神と言えど例外ではありません!」

 委員長だ! 委員長だ!
 ……話し振りからすると割といい歳なのかもしれないけどね。


 先週何かと穴の多かった新魔法を破られ、サイクロプスの銃弾で消滅してしまった蒔人。そんな蒔人から後を頼むと言われたはいいが、負傷した魁を抱え、二人の姉は次々と消され、進退窮まって完全にテンパってしまう翼。

 物凄いズンドコ振りにも関わらず、魁の一言で案外すぐに立ち直ってしまうあたりはマジレン風味といったところか。あんまりウジウジされてもね。

 一応サイクロプスの銃弾は普通のヤツと消えるヤツに使い分けられてるんだな。問題は何故に消えるヤツを使って消すのか、ということだがそれは特に説明なし。結局ン・マ復活にはナニが必要なんだ?
 

 「銃弾が鏡を通過する瞬間を狙って……」

 ……簡単か?






 魔法戦隊マジレンジャー Stage.39「あべこべ姉弟」

 「予言の書」によって次なる裁きが自分の番であると知ったゴーゴンは、あらかじめトードを地上に送りマジレンジャー抹殺を計る。駆けつけた芳香と魁はトードの「精神が入れ替わる毒液」を浴びてしまい……ってな感じで今回は定番エピソード。

 しかし……マジレン内では二人ともヨゴレ担当だから、入れ替わったことそのものはいまいちインパクトに欠ける感じ。いまさら何をされても特にイメージ壊れないっつーか。寝癖がついてる芳香とか特に違和感ないしな。むしろ胸のサイズに触れられてうろたえてる麗を見る限りでは、芳香⇔麗の方がよほど面白そうな気がするけど。
 まぁ芳香の彼氏15人斬りは彼女の生活にこれといって影響を与えなさそうだが、山崎さん絡みの方も「中身が芳香だから」といってあまり状況に変化をもたらしてる様には見えないな。このままだと入れ替わりの意味がなさそうだけど。次回に期待でしょうか。

 どうでもいいが膿みを潰して汁をとばす敵って限りなく最低な絵だと思う。

 
 「どうした、何がないんだ?」

 まさか乳と尿意棒の話だとはさすがの天空聖者にも。






 魔法戦隊マジレンジャー Stage.40「蛇女の庭」

 いいねぇスフィンクス。

 グッとくる


 先週芳香と魁の精神が入れ替わってしまった訳だがそのこととはあまり関係なく進むゴーゴンの神罰。人間を石化させる蛇の繁殖を止めるにはやっぱりゴーゴンを倒すしかないってことで、彼女の用意したマルデヨーナ世界に乗り込むヒカル先生と入れ替わってない3人。
 ……ほとんど瞬殺に近い勢いで全滅してしまうんだけども。

「全員がマルデヨーナ世界に行って、地上を留守にすることの危険を考えるんだ!」

 うむう。かなり今更って気がしなくもないぞ。とは言いながらこの判断が後で功を奏すんだから何も言えんのだが。


 いやそれにしても冥府神は強いな。スフィンクス委員長の堅さのおかげでなんとかゴーゴンには勝利したけど、内容では完全にマジレンジャーの敗北だもんな。せめて入れ替わりを治す方法ぐらい自分らで見つけて欲しかったところだ。芳香のおかげで魁が「周囲を見ていない自分」に気がついたことだって、直接冥府神との戦いには関係のないレベルの話だし。偶然で勝つのが悪いとは言わないけど、できれば積み重ねた必然の結果であって欲しいとおもうのは俺だけ?

 あと人数が減ったことでだんだんティターンのキャラが固まってきたのが面白い。

「別に何の不都合もなさそうだけどな」

 言うか! それを!!






 魔法戦隊マジレンジャー Stage.41「先生の先生」

 ほとんど偶然で冥府神に勝っている状況に不安を覚えるヒカル先生。そんな様子を見守っていたスノウジェル(案外ヒマ)は、「赤の魔法使いから学べ」とアドバイスを下す。
 そんな訳で魁に師事したヒカルだったが、基本的に考えなしの行動をとる魁に我慢できずとうとう弟子を放棄。しかしその様子を見ていたスノウジェル(案外ヒマ)からは人がせっかくアドバイスしてやったのに、と叱られてしまうのだった。

 ケーキに対する知識は乏しいけど、いくら雪崩を起こしたからってスポンジ部分は割と無事なんじゃないの?デコレーションし直してもダメなもの? あと、直接地べたに落とした訳じゃなし、苺は転用できないかね?まぁそういうことを言いたいエピソードじゃないってのは分かってるんだけど。
 無理だと言われても作ろうとする魁は順当な展開だが、ヒカル先生の「無駄になるかもしれない!」っていうのはなんとなく無かった発想だった。確かに売り物として成立しない可能性もある以上、小麦粉だってタダじゃないしね。冷静だ先生。

 結局魁を見習えって言う意味は「とりあえず考えなしにやれ」みたいなところなのかな。それをしないのが先生の先生たる由縁のような気もするんだけど。


 個人的には不用意に登場した茜の存在とかがだいぶ気になったりしますが。異様なほどあっさり登場したけど立場的には攻略可能なサブヒロインの位置だよな。これきりだと思うけどさ。






 魔法戦隊マジレンジャー Stage.42「対決! 二極神」
 
 先週から続くヒカル先生がらみは大体想像どおりなところで決着。
 うーん。いいんだけど、無茶するヤツも冷静なヤツもいてこそチームなんじゃなかろうかという面はあるかな。一度ドレイクとマジシャインが激突していることを踏まえて、前回は慎重すぎて敗れた、的な伏線でもあればまた違ったんだろうけど。実際のところ魁が闇雲に攻撃を仕掛けてる時に、ドレイクの後頭部が弱点だと誰も見抜けなかったことを考えても、この場合ヒカルに求められるのは「一緒になって突っ込んでいく」ことじゃなくて「魁が突貫して見つけた光明をちゃんと拾う」ことなんじゃなかろうか。
 あと細かいことだけど、ダメージを受け付けない無敵の鎧は無効化されたわけじゃないのに、その後の剣攻撃やデストラクションファイヤーが普通に有効だってのがやや腑に落ちない。

 一方でウルザード=ブレイジェルがン・マ復活を妨害していると知ったダゴンは、二極神を同時出撃させブレイジェルを地上におびき出す作戦に出る。まんまとおびき出されちゃう父ちゃんだが、さすがに強さは健在。スレイプニルとの騎馬戦なんか迫力満点で堪らぬ出来映えです。バリキオンと分離して攻撃をかわしたりと、合体変形に融通が利く描写はCGならではって感じがするな。
 それにしても「闇の戒律」が持つ意味ってなんなんだろう。ブレイジェルの居場所を発見するためならちょっと違反しても許容される程度の戒律なのか。スフィンクスがあそこまでこだわるには理由があるんじゃないのかい。

 
 敵女性陣に比べるとスノウジェルの造形がなんだかいい加減なように思えるのは俺の気のせいです。きっと。






 魔法戦隊マジレンジャー Stage.43「茨の園」

 なんだかんだ言っても結局ダゴンがお母さんを囲っているんじゃねえのーなんて浅はかな予想はざっくりハズレまして、案外早く小津深雪さん救出エピソードです。

 ン・マ復活を阻止しているブレイジェルの妻であり、また神罰執行を邪魔しているマジ兄弟の母親である、という彼女の立場からして冥府神に囚われているのは偶然ではないだろうと思っていたのになんと偶然でした。親父が転送した先でたまたまトードが拾ってなんとなく飾っておいた、という一部の隙もない偶然。
 そりゃねーだろうと思いつつも、なんかマジレンジャーだとそれでもいいような気がするから不思議だ。

 さて今回一応お母さん絡みではあるけれども、実のところ内容は麗ちゃん祭りです。

 

 カエルにまみれてみたり。

 

 泡吹いて気絶してみたりと縦横無尽の大活躍!

 芳香姉さんと違って普段ヨゴレてないので、いざメインになった時の壊れ方がハンパじゃないのが麗風味ですな。あと吹っ切れた時の声が異様にガラ悪いのも印象的。

 すごろくの強引な勝ち方も結構嫌いじゃなかったり。目を3つも増やす潔さとか。


 「レアたん?」

 いかん。またひとつスフィンクス萌え上昇。






 魔法戦隊マジレンジャー Stage.44「お母さんの匂い」

 マジレンジャーに追い詰められたトードの攻撃によって、爆破四散する母・深雪。
 だがブレイジェルこと父・勇によって掛けられていた「光になる魔法」によって、母は命をとりとめていた。

 そんな訳で遂に母との再会を果たす小津兄弟。
 いやこれはいいエピソードでした。ホント。

 生きていたと思った母がまた死んでしまう展開が効いてて、絶対生きてるだろうと分かっていてもちょっとソワソワしてしまいましたよ。そこから諦めずに、ちゃんと習得した魔法を駆使して母を探すっていうのもマジレンジャーの成長が垣間見える感じだし、父の魔法によって守られていたっていうのもいい話じゃないですか。ザンキさんが死んだ時より純粋に泣けます。

 マジレンジャーの勝利を信じてひたすらカエルを吸い込みつづけたヒカル先生も報われようというもの。溶鉱炉がカエルの死骸で詰まる、っていうありえないトラブルに見舞われつつ。それを知ったら二度と麗はトラベリオンに乗ってくれなさそうだけど。


 さて肝心な今週のスフィンクスたんですが、まるで何か見えない大きな意思が働いているかのようにどんどんラブリーになってってます。どうも小津家の仲良し振りが気になって気になって仕方がない様子。

 「これが愛というものか……」 みたいな散り様を希望する!(妄想加速中)






 魔法戦隊マジレンジャー Stage.45「二人はともだち」

 ン・マの転生には冥府神の肉体を一体捧げる必要があるらしいです。ウルザードの邪魔がどうとかいうよりむしろこっちが障害として高そうだ。だって冥府神ざっと見渡しても素直に体を差し出しそうな奴の方が少ないじゃん。

 さて思った以上の実力と共に、なにげにキーパーソン振りを発揮するティターン。神様っぽく世俗に疎いのもなかなかイイ味出してます。つうかトードにアフロ呼ばわりされた時も意味は分かってなかったのか。

 で、そんな動物愛するティターンは、ともだちになった芳香のためにン・マからの肉体候補ご指名を拒否。冥府神勢との対立も辞さず、事実上マジレンジャーの味方になりました。敵が仲間になるのは燃え展開でいいんだけど、殺しても死なない母とかバカ強い父とか敵幹部も単独で仕留めちゃう先生とかに加えてティターンまで戦力に加わったらますます小津兄弟の影が薄くなりそうでそれだけ心配。
 どうでもいいが神罰執行は滞りまくっているのにン・マは転生できちゃうのか?

 しかし等身大の敵を電車で轢くビジュアルインパクトは凄いものがあるな。
 ……ワイバーンはろくな死に方しないんだろうなぁ。

 
 ヒカルと麗は相変わらずの乳繰り加減だね。次代のマジレンは二人の間に産まれたりとかそういうことに?






 魔法戦隊マジレンジャー Stage.46「湖に向かえ」

 いやー、来たね。クライマックスに向けてじわじわと。
 自身の体に宿ったン・マの転生を阻止すべく、その魂もろとも永遠に時間の止まるという「眠りの湖」へ沈まんとするティターン。ああ、なんていい奴なんだティターン。多分「お兄ちゃん」が名前だと思ってるのがカワイイぞティターン。
 物語的に絶対ン・マが転生しないなんてことはありえないのに、よりによって体の内側からン・マに食い破られて、バラバラになって死んでいく運命にあるティターンをこんなナイスキャラとして設定しちゃうのがマジレンジャーの汚いところ。衝撃映像だったわ。正直。
 メーミィ編の最後にもチラッと登場したン・マだけど、冥府神のリーダーがダゴンってことから察するにあのゲソっぽいところはクトゥルフを意識してるのかな。

 さて、深雪さんの生気を吸い(表現悪い)、瀕死の親父も真っ赤なウルザードになって完全復活。もともとウルザードは格好良いけれど、赤いと益々映えるよな。圧倒的な破壊力でマジレンジャーを追い詰めたワイバーンも、さらに圧倒的な破壊力で瞬殺だ。
 でも最終決戦前には何とかして戦線から外さないとな。小津兄弟やることなくなっちゃうよ。

 ちょっと好きになってきたのはここんところ良く動いてるダゴン。ン・マのためン・マのためと言ってはいるが絶対腹の中でなんか企んでますよこの人。正面から見た胸板の異様な格好よさと、横向きの間抜けさとのギャップがまたたまらないし。
 いまさらだけど、やっぱり冥府神って全体的にイイ味だしてるよなぁ。神様のクセにやたら俗っぽいところとか。このままいけば歴史に残る悪役になりそうだ。

 おお、とうとう来週は先生と麗にも決着をつけようというのだな! くそう。憎らしいほどハズさねえぜマジレンジャーは。






 魔法戦隊マジレンジャー Stage.47「君にかける魔法」

 さてマジレンジャーもとうとう最終三部作突入です。

 今回はちまちまと伏線を重ねてきたヒカル先生と麗に一応の結末が。それにしてもいきなり結婚式まで行っちゃうとは思わなんだ。「一緒に生き延びて戦いが終わったら結婚しよう」的な流れになって最終回で結婚式、なんてことになるかなーと踏んでいたのでやや意外。それ以上のラストが用意されてるということですかね。まぁいずれにせよそういう微妙な人間関係をなぁなぁにしたままぶん投げちゃったりされなかっただけで俺は満足です。
 そういや山崎さんはどうなったんだろうか。「ホントは魔法使いさんの正体を知ってる」云々のエピソードを残り二話で挟めるかな? 

 そんな幸せムードの裏で、今週はスフィンクスたん散華の回でもありました。
 うーん。せっかく彼女が「人間の絆や勇気」に看過される展開にするのなら、ティターンにおける芳香のように特定の誰かを意識した造反劇だとなお良かったのになぁ。そうすると神罰執行をやめようと提案する場面でもただ「地上を守りたい」ではなくて「(○○の居る)地上を守りたい」という行間が垣間見えてさらに萌えキャラへと昇華できた気がする。なんと言うか、彼女がそういう行動を起こしたってことすらマジレンジャーに伝わることなく、一人で決意し一人で立ち向かって散ったってことがあまりにも切なすぎると思うわけですよ。ああ、惜しい。せめて作中の誰かにスフィンクスの死を悼んでほしかったものだ。最期に眼鏡が落ちて割れる演出とか憎らしいぞ畜生。

  どうでもいいが、ン・マが復活した今となっては神罰執行に意味あるのか。






 魔法戦隊マジレンジャー Stage.48「決戦」

 インフェルシアと地上の戦いは関係ないとタカをくくっていた天空聖界だったけど、あっさりン・マの侵攻を受け大壊滅。この有様のなかマジレンジャーに力を貸してる天空聖者は健在なのだろうか。

 そんなインフェルシアの天空・地上二面攻撃に、戦力分散を余儀なくされるマジレン一同。
 ン・マに立ち向かった親父と先生は絶対神の「魔法を吸収する」力の前に惨敗。またお母さんもよく分からない理由でダゴンに誘拐され孤立無援に陥る小津兄弟だが、まぁここは順当な展開と言えましょう。

 二極神の片割れスレイプニルも今回で退場。この人、一応「冥府神最強」みたいな肩書きだったと思うのだが、その非常に真面目で実直な冥府神ぶりがたたって全く地味な存在になってしまいましたな。統括もしない造反もしない独断もしない上に唯一因縁のあったウルザードとも再戦の機会を与えられず、誰と戦ってもそこそこ弱いマジレンジャー5人を相手にしていまひとつ強さを表現できないまま、なんだか分からない合体必殺技に倒れてしまうという。むしろ先のウルザード戦で散っておいた方が印象に残ったかもしれないな。

 さて次回はとうとう最終回。
 前年デカレンジャーのラストが最ッ高の出来だっただけに今回も期待したいところだが果たして。






 魔法戦隊マジレンジャー Final Stage「伝説への帰還」

 さー泣いても笑っても最終回。

 オープニングの段階で名前がクレジットされてたんでもしやと思ったけど、案の定スフィンクスたんが祝復活。バンキュリアの「不死身の力おすそ分け」によって生き返ったらしいです。どうしてブランケン様に使ってあげなかったんでしょうか。
 やっぱり惜しむらくはスフィンクスとマジレンジャーの関係性の希薄さ。彼女が地上のために戒律に背き、一回死んだことを皆が理解した上での復帰劇だったらもっと感動的だったのに。それにしてもスフィンクスはまぁ分かるんだがバンキュリアの造反は突然すぎる印象だな。いまひとつ底の浅いキャラのまま果ててしまったダゴンも然り。むしろン・マの後に立ちふさがる最後の敵がダゴンだったりするのかぐらい思ってたのに。お母さんさらわれた意味ないじゃん。

 何はともかく、両親と兄弟5人に娘婿まで加わって、総勢8人というかつてない大所帯戦隊でいざ最終決戦。ここで家族だって強調するために前回の結婚式があったんだなーとかちょっと納得。

 ン・マの倒し方にはもうちょい説明が欲しかったかな。ン・マを攻撃するんじゃなく「満たす」ことによって滅ぼすっていうのは攻略法としてなかなか斬新だったと思うんだけどね。
 ついでに山崎さん絡みもあっさりしたもんだったなー。この際、最後に遅刻してきた理由が「山崎さんに会いにいってたから」だったりすると上手くまとまったのでは。


 ……そんな感じで、ちょっと唐突だったり説明不足だったりが目立ってしまった印象。
 
 なんとなく盛り上がりに欠けた原因は、具体的に「差し迫った危機」がなかったことではないだろうか。すでに天空聖界は滅び、未来へ舞台を移したことにより地上も壊滅。何をどうすることによってこの状況を打開できるのかという対応策もこれといって示されず、ゆえにここ一番で魁の勇気が最高潮に達することに説得力が乗らない。
 せめてン・マを倒す方法であるとかあるいは天空聖界を蘇らせる方法が示されて、その実現に尽力するような展開であればもう少し面白くなったかな、と思うのだが。
 実際に復活したン・マが必ずしもインフェルシアにとって有益な存在でないことがクローズアップされていれば、スフィンクスたちの反乱にも現実味があったのではなかろうか。漠然と「勇気って良さそう」だけではいささか浅慮では。
 ついでに言えば魁が親善大使になるというのもやっぱり唐突な気がする。芳香ならともかく。
 あ、その絡みで言えば、せっかくだからティターンが復活しても良かったよね。
  
 何にせよ幸せなラストに落ち着いてなによりと言えばなによりだが……もう二話欲しかったなー。うむう。






 最後のマジレンジャーに会いに行く。

  映画のパンフの方が気の利いたこと書いてます。

魔法戦隊マジレンジャー ファイナルライブツアー2006 3/21宮城県民会館

 そういう訳で、マジ役者さん生出演による最後の巡業に赴いてきました。
 ローソン先行でうっかり見かけてチケット取っちゃったはいいんだけど、いざ会場にいってちょっと後悔。すんごい数のチビっ子の山。うわぁ場違い絶頂だ俺。でもだまって座ってりゃそこら辺のお父さんに紛れるみたいで、そんなにヘンな目で見られることもなく。まぁコスプレした大きいお友達もそれなりに居たしな。

 舞台は二部構成で、一部はヒーローショー。
 俺は長いこと特撮ファンなんてやってるけど、実際ヒーローショーらしきものを見たのは年齢が二桁になってからはコレが初めてだったりする。
 ちゃんと司会のお姉さんが出てきて、「みんなー!こーんにーちわー!」からスタート。ああ、こういうノリっていつまで経っても変わらないんだなぁ。逆に新鮮だったわ。

 ストーリーはン・マ殲滅から魁がインフェルシア大使になると決意するまでの行間のお話。プレシャス「闇の卵」をめぐって、復活したインフェルシア幹部軍団とマジレンジャー、そしてボウケンジャーも共闘するなかなか豪華な舞台でした。冒頭ちょこっとだけジャリュウ一族もゲスト出演。

 なにより見所は生身の小津兄弟によるアクション。ナマ麗ちゃんのナマ足が!ああ!角度的にも!
 6列目というなかなかの好位置だったので、たいへんよろしく。

 そういうただれた視線はともかくとして、意外と舞台はヒートアップ。ヒカル先生の登場とか、ダゴン復活とか、要所要所でイイ演出が入ってなかなか飽きの来ない構成に。

 特にちょっと泣きそうになったのは、一回マジレンジャーが完全にねじ伏せられて倒れたまま動かなくなるシーンがあったんだけど、そこで観に来た子どもらが誰ともなく「がんばれー!」って叫びだすんだよ。それがもう、なんか感極まっちゃって。

 舞台が思いの他よかったので、後半の俳優トークショーは時間も短かったしホントにおまけな感じでした。客層を鑑みてもあまり撮影裏話とかしてもしょうがない雰囲気で、これからも応援してください的な当たり障りのないトークに終始。

 若干期待した内容とは違ったけど、これはこれで楽しい時間でありました。会場限定パンフも買えたし。
 でも一部\1000はリアルに高いよなぁ。

 もしボウケンジャー終了時にも仙台で公演があったら行ってしまうかもしれん。



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