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 仮面ライダー剣 感想日記


 仮面ライダー剣 第1話 「紫紺の戦士」

 平成ライダーも第5弾。今回も改造人間ではなく装甲服。でも今回はちゃんと組織の後ろ盾を持ったライダーのようだ。と思ったらいきなり組織が壊滅してしまった。あらら。
 多分キャストって顔で選んでる部分も多々あるんだと思うんだけどまだ個体の判別が出来ないんで誰がダレだか。せめてナレーションとかもしくはセリフの中でこの人はこういう人ですってちゃんと説明が入っても良かったんじゃないのか。特に始について他の人たちとどういう続柄なのかもう少し説明があっても。公式ページでストーリー確認してやっと分かるって問題があると思うが。俺の理解力が無いだけか。

 しかし展開速いなぁ。
 剣崎と橘にどれほどの信頼関係があるのかも分からんうちからいきなり裏切られたって言われてもピンとこないぞ。剣崎がライダーになるところから導入だったら、橘に対する憧れとかも描写できるだろうから裏切りにも説得力が乗るのだが。だって生身の橘自体まだ2、3シーンしか出てないってのに。
 でも所長との口論を見られただけで怪人けしかけたことになっちゃう橘さんのキャラって。一体どんな人間だと思われてたんだ。

 面白いのは変身。トランプがぐるぐるーってなるヤツ。実にアニメ的な演出だけど実写であのぐらいきれいに作れちゃうんだな。ウインドウくぐると変身するってのも絵的にはマスクマンぽいけどああいう風に描写するのは珍しいんではないかろうか。敵を弾き飛ばすのも今後の変身過程に幅が出そうで面白い。毎回適当にシチュを作っては敵を弾き飛ばすんだろうなーという予感。

 敵の目的とかライダーはやっぱ4人?とか色々気になるところではあるが、それはさておき今年こそはちゃんと終らせてくれ。頼むから。(切に)


 仮面ライダー剣 第2話 「謎のライダー」

 カリス登場。こんなモモレンジャーみたいなカオなのに格好良いとは何事。血の色ミドリ。
 
 しかし今年の主人公も……。一応公式ページの紹介見ると「頭脳明晰、文武ともに優秀。皆に愛され、希望をふりまく善人タイプ」らしいのだがここまでどう見てもそう見えません。ボードの壊滅にうろたえて一介のオペレーターに当り散らしてみたり裏切りに落ち込んでアンデッド出現の情報にも取り合わずひっぱたかれてしぶしぶ出てきてるような状態。えー。ライダーなら問答無用で助けにいったれーぐらいの気迫を見せたりせんかい。「これが俺の仕事だー!」とか叫ばれてもなんか空転してる感じだぞ。裏切られた−ってただ落ち込んでるだけじゃなくて俺が真相を突き止めてやるぁ!とかそういうのないの。ないのか。本当ならそうやって分析役が要るんだ!とかで無理やり栞を引っ張ってくるぐらいだと面白かったけどな。そうでないとなんで同居することになってんのか良く分からん。でもとにかくこれでブレイドのサポート体制は構築された訳で。

 しかしプラントアンデッドの攻撃は妙にかっこよかったな。バチィ!って本当にあたると痛そうなムチ。ああこんな強そうな敵と派手な特撮で華麗に怪人を倒す正統ライダーな雄姿が見られないものかな。むー。


 仮面ライダー剣 第3話「彼らの秘密…」

 普通体がボロボロって言われたら内臓系の疾患が思い浮かばないか。剣崎も橘と寸分違わぬ「体の崩壊」をイメージしてるのは何故。この世界ではそれが標準か。

 烏丸が(いうより組織的に?)何らかの理由でアンデッド復活の原因を作ってしまったのだとして、「尻拭いさせられた!」という点にそれほど怒ってる橘には違和感。原因がどこにあるにせよライダーの仕事は同じだろうが。無料奉仕の正義の味方ならまだしも賃金貰ってるサラリーマンの台詞ではないよな。橘の裏切りって大きな理想や信念があってのことじゃなく単に私怨からだったらどうしよう。それってさすがに。

 どうも各キャラの性格がもうひとつ掴めないな。虎太郎って第1話見る限りでは剣崎に睨まれた程度で怯んじゃうようなヤツじゃなかったよなぁ。剣崎も過去に裏切られた経験があるようなこと匂わせて軽い人間不信ぽいそぶりの割に、見も知らぬあやしいカリスには一緒に戦ってくれるんディスカーなんて寄ってっちゃうのか? 頭脳明晰? 

 でもまぁこれでこの先一年どういうスタンスで剣と付き合っていけばいいのか大体分かった。もうイジり倒すしか。

 仮面ライダー剣なのに結局トドメはキックなんだよな。名前の割に肝心の武器として全くの飾りにしかなってないのが凄く残念。もっとこうリボルケインみたいに抜けば必殺!ぐらいの威力が欲しいものだが。


今日の剣崎くん

「確かに溶けてる!」

いやそれは見たら分かる。


今日の橘さん

「俺が飲み込んだ」

飲んだー!?


 仮面ライダー剣 第4話「永遠の命の謎」

 なんか面白かったんでキャプってみた。
 相変わらず才量の狭い剣崎。 「安請け合いするな!」 いやお前もな。
 しかし心配してもらっただけで簡単に心を許してるこの人を見てると、何十回何百回裏切られたってのも些細な事までカウントしてそうで怖い。ちょっと優しくされると俺に気がある、とか思い込んじゃうタイプか。
  写真溶かし事件がアンデッドの仕業かどうか調べられるってことはアンデッドからは素粒子Z0が放出されているということ? でもアンデッドの仕業なんだから反応が出てもいいはずだよな。反応しないことにはいつか納得のいく説明がつくのだろうか。溶かしに現れた時は何故感知しなかったんだろう。

 あと今回のヒットは断然橘さん。体より先に精神がボロボロ気味のご様子。パズルを完成させたくなかったって部分までは自分の身体異常に対する漠然とした不安のせいだと言われればまぁなんとなく分からなくもないが、飲んではいけません。使用不能にしたいなら捨てるなり燃やすなり他に方法があるだろうに何も己の消化能力に依存しなくても。女医さんの方も「また最初からやる」ってそういう問題か。作り直してる間に出てきたら返してねってことか。
 ちなみに所長は誘拐したのではなく保護したってことらしい。それは本当だとしても今の状態は完全に軟禁だと思うが。何か病院に連れて行けない理由でも? それにどうやってあのバッタの巣をみつけたのかは不明だが、本当に駆除したいなら黙って見てないで孵化する前になんとかするべきだよな。爆弾しかけるとか。大量発生してから一匹ずつ銃で撃つって考えうる限りもっとも効率の悪い方法では。


「逃がした何匹かがボードを襲い……」

ボード壊滅

……何匹逃がしたの?


 仮面ライダー剣 第5話「過去への挑戦」

 立体映像を使ったトリック!!
 これがミステリーなら石投げつけられるような方法で烏丸がまた行方不明になってしまいました。アンデッド探知機とか脳波探知機とか、相変わらず都合のいい道具が次々に出てくるな。ドラえもんみたい。(誉めてません) 橘が交戦中ってそんなことまで分かるなら最初から橘の居場所だって分かりそうなモンだが。そういうご都合主義な展開を敢えて捨ててシナリオにこだわることを選んだんじゃないのか。

 どうやらカリスはアンデッドについてかなり詳しい様子。本人もアンデッドなのかそれともそれ以外の存在なのかその辺は語られないが、仲間らしき声の「人間になりましたつもりか」発言を考えると改造とか変異ではなくもともと人間ではないようだ。自分が誰だか全く分からないという訳でもないようだし裏切り者の名を受けて〜のパターンかな。しかし天音のためにすかさずアンデッドの元へ向かおうとする始がなんと格好良いことか。そしてそれを引き止めて喚く剣崎のなんと格好悪いことか。

 結局剣崎って何にも目的が無いから行動に自発性がないし、次に何をすればいいのか分からないから自分に把握できない行動をする人に「次何すんだよ!」と絡んで話に介入するしか方法がないんだよな。名前だけの主人公ってまさにこういう状態なのでは。自分の体には変調をきたしてないからライダーシステムの秘密に迫ろうという意識も希薄だし、裏切りを問いただそうと思ってた橘には比較的早く会えちゃってしかも別に裏切ってないよと言われたら受け入れる根拠も否定する根拠も無いからそれ以上聞くことも無くなっちゃったし、ボードの所員たちとの間にもこれといった交流もなかったみたいだから皆殺しにされても別段アンデッドに復讐しようとか考えてないみたい。この段階になっても戦う理由を持たない主人公って。まだしもカリスの方が主人公っぽい。

 いや、言い方ひとつで全然違うと思うんだがな。視聴してる側としては、始がカリスでアンデッドの毒について某か知識があってその抗体を手に入れるには橘が仕留める前にアンデッドに接触する必要がある、とここまでの情報を得ている以上自然とカリスと同じ「一刻を争う」視点になってるのにここで剣崎が「なんでそんなこと知ってるんだ!」なんて邪魔してきたら「ウゼェこいつ!」としか思えないでしょ。目の前にぶら下がった「天音ちゃんを助けられるかもしれない情報」に対して、それを始が知っていることの落ち着きの悪さを解消することしか頭に無い訳で。「時間が無いから何故お前がそれを知っているのかは聞かないけど俺にも出来ることはないか!」と何故言えないんだ。確かに剣崎にとって天音なんてまだ名前と顔が一致してる程度の存在だろうからそんなに心配でもないんだろうけどさ。問題はそういう他の登場人物との繋がりの薄さを補うほどの社交性も博愛精神も剣崎には無いってことだけどな。


「どうして分かってくれないんだ橘さん!」 ……お前が説明しないからだ。


 仮面ライダー剣 第6話「カリスの正体」

 謎の組織に剣崎がさらわれる! という急展開なのにサブタイトルが「カリスの正体」ってことは「剣崎がカリスの正体に迫るけど脅されて怯んだ」ことが今回の焦点であると見た。(何が)
 つーか始さん語るに落ちてるよ! 

 カードにしたアンデッドの能力が使えるという設定は面白いと思うんだが、その能力を駆使しているという印象に相変わらず乏しい。剣VSギャレン戦でお互いがスラッシュしたカードにどんな効果があったのか、画面からは全然読み取れないし。どうせならカードを入手する度にこのカード使ったらどんな力が?ってな描写があればカードが集まっていく面白さを出せるのでは。でもそういうのやんないよね。
 どうでもいいけどさっさと抗体持って走り去るカリスを満身創痍で見送るダブルライダーの姿が悲しすぎるんですけど。

 橘の不調は烏丸の言によると精神面、特に恐怖心からくるものらしい。いやそれって立派に不備じゃないか。逆に橘にはアンデッドを深層心理で恐れている何らかの理由があるわけだ。ただ怖いだけとかじゃありませんように。ありませんように!

 そして突如出現する謎の武装集団。おお、剣崎が結構戦えて……栞強ェ! なんなんだこの人。間違いなく何らかの戦闘訓練を積んでいるであろう集団に素手で対抗できる実力って。
 まぁ何はともかく捕獲されてしまう剣崎と、空飛ぶおっさんと交戦中の橘。そしてそのおっさんと交信できるもののどうやら仲間ではないらしい始と、三者三様に何にも分かってない状態での急展開。これが物語の方向付けになることを祈りつつ。


 「余計な心配させたくないんだ。誰にも」 
 ……今のところ貴方の行動は逐一誰かを不安にさせてますが。


 仮面ライダー剣 第7話「囚われた2号」

 剣崎がライダーに選ばれた理由ってのは単純に戦闘力や人格ではなくカードとの体質的な適正にあったということになるんだろうか。ああそうかだからこんなのが……。
 敢えて「剣」でなく「2号」とか艶のない呼び方にこだわる辺り、ライダーは4人という要素が比較的重要になってくる伏線か? そういえば最近東映ヒーローMAXVol.8で四人目のライダーレンゲルの情報を得たがモチーフが蜘蛛らしいな。妙なアメリカナイズされてなきゃいいけど。

 ストーリー的には謎の男伊坂の登場でようやく「敵」と言える存在が見えてきた感じ。始とも顔見知りのようだが安穏な仲ではない様子だし。アンデッド3体ってのは始や伊坂にアンデッド反応が出たと見ていいのかな。そうなると始の持つライダーシステムは剣崎達のそれとは似て非なるものでサーチャーの反応の出方が違うと言うことになるな。うーん、結局始は何者?

 それにしても虎太郎は結構いいところを持っていくな。まるで主人公みたい。剣崎の言うことを聞こうともしなかった橘をあんなドリーミンな説得でほだしてしまうとは。いや橘さんも色々疲れてるんだろうけど。呼子の洞窟の時もそうだったが天音に対して「まやかしの類である」と説明できる大人の責任感を持っているんだよな。ああこの人社会人だわ。危ういところも若干あるが今後も作品の良心として機能してくれれば。


 ……あてどなく探す前に「どこかで変身するかもしれない」可能性に気付こうよ。


 仮面ライダー剣 第8話「甦った者たち」

 おお! 噂のライトニングブラストが遂に炸裂! うん、あー……割と普通。
 もっとこうサンダーの力で敵を足止めだ!とかそんなコンボっぽさがあればいいのに。まぁ勝手に想像膨らまして凄いワザに違いないと期待していたのはこっちなのだが。でも徹底的に戦闘を盛り上げる描写は捨てていってるな。一回キックを放って通じなかった布石があればサンダーを加えた威力がどう違うか比較できるのに。だって「試してないが……今はこのコンボに賭けるしかない!」な展開とか燃えない? 燃えなければいいです。
 そもそもサンダーとキックのコンボなんて誰に教えられてやってるんだろう。両方ボードが壊滅してから手に入れたカードなのに。最初からボードではどのアンデッドにどんな能力があるか把握していたのか。だから剣崎はどのカードでコンボを組めるか分かっているのか。でもそんなことまで教えられている割に剣崎自身はボードについてほとんど何も知らないってちょっと違和感が。うーん、ますます変身前と変身後のアンバランスが目立ってきた感じがする。

 最初にブレイドやギャレンに採用したエースアンデッド2体はどう捕獲したんだろうか。ラウズカードさえあればライダーシステム無しでも封印だけは出来たりするのかな。それともその2体だけは封印を解かずカードのまま利用したとか? 小出しに出来るなら他を一気に開放する必要ないよなぁ。思い切り良すぎ。

「仮面ライダー同士が戦う」展開は特に近年見るくらい見て見飽きてるんで、顔突き合わす度バトられるのはいい加減邪魔くさいぞ。


 始さんはアンデッドなので「とりあえず電話で一報入れる」という機転が利かない説。


 仮面ライダー剣 第9話「戦う者の運命」

 アンデッドサーチャーはアンデッドの戦闘係数の上昇を感知するものなのか。なるほどなるほど。……確か先々週何にもしてない伊坂も感知してたよな。つまり伊坂さん涼しい顔して実は物凄い興奮してたってことですね。変態だ!

 結局またブレイドとカリスは「戦闘しただけ」なんだよなぁ。
 視聴者側は始を野放しにしておいてもいきなりその辺で虐殺を始めたりしないだろうと分かっているが、上級アンデッドの目的とか危険性が分からない現状で、現在戦闘中のカリスを放棄して現場へ向かえと指示する栞には違和感あるな。実際すれ違いざまに目と目で通じ合って乱闘が始まったんだがそれにしてもそれを私怨と切り捨てる根拠も会話の中には無かったと思うんだが。どうもまた都合のいいことを喋らされている感じがする。

 考えて見ると橘さんは体を治したところで何を目的に戦うのだろうなぁ。もはやお給料も出ないのに。今生活費はどうしてるんだ? それを言ったら剣崎の生活もどうなってるんだろう。

 その橘さん、なにやら謎液に漬けられて今週は引き。アレに漬かるときっと気持ちが良くなってアンデッドへの恐怖を忘れられるのだな。人の尊厳と引替えに。

 南の島に行こうなんて、下手すると橘さんウンて言うかもしれないぞ、女医! しかも多分働かないぞ、その男。


 仮面ライダー剣 第10話「操られた戦士」

 橘さん疑惑の完全復活編。結局橘の恐怖心て経緯も原因もないただの恐怖心なんだろうか。

 2体に分離するシマウマアンデッド。凄いな。シマウマは種の起源の段階では2体に分離出来たんだ。つくづく人間のアンデッドは太古のバトルにどうやって勝利したんだろうか。

 ブレイドもそうだけど、ギャレンも銃を装備していながら肉弾戦に頼ろうとするのは、武器の威力がそもそも弱いからなんだろうな。前にギャレンラウザーをブレイドの胸に超至近距離から打ち込むシーンがあったが、あれでブレイドに致命傷を与えられないようなヘナチョコ武器でアンデッドをどうにかできるとは思えん。

 謎液はやっぱりいかがわしい効能があるようで、手始めに伊坂の声が聞こえてしまう症状が。デート中の女医さんをほっぽりだしてまっしぐら、な程あの液が恋しい橘。これつまりヤク中だよな。やばいって。

 案外早くブレイドの前に現れる伊坂。たいへん!このままじゃクスリ欲しさにギャレンとブレイドが戦うことに! ……あれ? いつも通りか。

 剣崎の特訓風景はあまりにもいたたまれないので彼の尊厳のためにも放送すべきではないと思います。


 仮面ライダー剣 第11話「各々の居場所」

 例によっていまひとつ適当に付けられてるカンジのサブタイトル。橘の居場所は伊坂のところデスカ。

 「俺は変ったんだ!」と叫びながら剣崎に襲い掛かる橘。クスリ欲しさで完全に伊坂の手先に。なんかもうダメダメだよ! でも相変わらず虎太郎の声は届くみたいだ。
 あ、ご褒美にクスリ貰ってる。

 そんな橘のために謎の植物について調べる女医さん。こういうアプローチはクウガにおける桜子さん辺りを彷彿とさせるがそれでも妙に新鮮に映るのはここ近年のシリーズにあって専門分野でライダーを助けてくれるサポート要員が全然いなかったからではなかろうか。何とは言わないがOREジャーナルとかクリーニング屋とか……。

 一方で船上ライブというかなり無謀っぽい企画に挑む仁と巻き込まれる始。ストリートミュージシャンが何故路上で歌わなければいけないのかそういう根本を見失っている気がするが、まぁ多分なんだかんだで上手くはいかないのだろうからどうでもいいのだけど。


 「俺はここで何をしてるんだ」……いや始さん本当に。


 仮面ライダー剣 第12話「カテゴリーA」

 何だか分からんが結構まんざらでもなく兄貴やってる始。天音が探しに来てもこんな姿見せられません。
 で、始を探しに出た天音を探しに出る虎太郎。「もしものことがあったら許さないぞ!」……誰を?

 しかしいつも後手を踏むブレイドや狂ったギャレンに比べると、ヒーロー性は圧倒的にカリスが勝ってるなぁ。アンデッドが現れても純粋に「なんとかしてくれそう」なのカリスだけなんだもの。ライダーであることは秘密(一部のヒトに)だったり、触らないで!なんて人間でないことの悲哀を描いてみたり、順当に会う人たちとの間にそれなりの絆を築いていたり、つーかこの人主人公でいいんじゃねぇの。
 だから仁、てめえは最低だ! 船が燃えたぐらいでなんだ! 出航してたらもっと酷い火傷を負ってたに違いないんだぞ!

 バイクに乗って走行中で且つメットごしだというのに女医の声を聞き取る橘。感覚が相当鋭くなっていると見た。末期の印南を彷彿とさせる姿だね。


 仮面ライダー剣 第13話「金色の糸の罠」 

 目に入るもの全部敵状態の橘さん大暴れ。

 そんな橘を止めるためにバイクで轢く剣崎。「やばいよ」ってお前のその行為の方がよっぽど橘の身体にヤバいと思うぞ。

 なんだかんだ言ってやっぱり結構お人好しの始。いきなり剣崎に掴みかかられて「お前の仕業か!」とか「質問に答えろ!」とか失礼なことを言われても律儀に説明してやるし。そんな剣崎ですら参加してる天音の誕生パーティに参加もできないなんて。「コイツ殺してぇ」とか思ってるだろうな。

 一方カテゴリーAに適合する人間を探す伊坂。「記憶を消して放りだせ」ってフツーに言ってるけどその異常に高い科学力って一体ドコから?

 「カードの効果」についてようやくもっともらしい描写が。最初からそうしてくれればもっと良かったのに。欲を言えば3枚使う必然性が欲しいよなぁ。素早い敵だけどマッハのカードを使えば捉えられる!的な。ギャレンの方も敢えて分離して撹乱する必要もなさそうな場面だったし。

 「二体のアンデッドと橘が交戦中!」 すげぇ皮肉。


 「身体は二つ無いんだ。どうする?」 考えろよ……。
 「分かってるって」 遅ぇよ……。


 仮面ライダー剣 第14話「エース封印!」 

 案の定死んでない始。伊坂って割と詰めが甘いよな。

 先週誘拐事件の犯人かと詰め寄った始に対して今週は一緒に戦ってくれ的なことを言い出す剣崎。コイツのスタンスはコロコロ違って落ち着きが悪い。先走ったり誤解したりほだされたりするのはいいがどれかにしてくれんかな。あんまり場当たり的な行動されると周りがついてこなくなるぞ?

「人間の薬が効くのか?」「人間の飯を食うのか?」と人間でないことに苦悩する始をナチュラルに追い詰める剣崎は多分本人に悪気がないだけ性質が悪い。お前が裏切られつづけた原因ってその辺にあるんじゃないのか?
 
 そして遂にカテゴリーAを封印する橘。その途端伊坂を裏切る橘。そして軽くあしらわれた挙句いつでも液に漬かりにこいなどと屁にも思われてない橘。あああ。なんかもう。

 あれ? 女医さんマジ死にか? ああ、唯一の頭脳がッ!



 仮面ライダー剣 第15話「運命の適合者」 

 何やら因縁があるらしいアンデッドに天音と遥香を人質にとられ、助けに向かう始。その始を見てどうやら物語が進行してるっぽいことを嗅ぎ付け顔を出す我らが剣崎。

「天音ちゃん達を頼む!」「わかった!」 主人公なのにポジションは

 黒っぽい服に着替えて伊坂の元へ向かう橘さん。喪服ってことらしい。葬式帰りにしては早すぎるから自主的にってコトだよな? いやいいんだけど。いいんだけどいいのかそれで?
 だが謎液を吹き飛ばすところは素直に格好良いぞ。小夜子を殺された怒りで恐怖を克服出来たそうで、もうクスリに頼らなくても大丈夫らしい。依存症は無いのかアレ? でもいざ戦えるようになれば伊坂も軽く圧倒。そうか。ギャレンて強かったのか。知らなかった

 あ!烏丸だ!どこに行ったかと思ったらこんなところでライダー作ってたとは。

 ところで虎太郎の栗原母子に対する執着は親類以上の特別な感情に基づいているとしか思えないのだが何なんでしょう。まぁ事実アンデッドである始を不気味に感じるのは仕方が無いだろうけど、そういう意味ではむしろ剣崎が全面的に始のことを信用していることの方が不自然な気がする。彼を信じるに足る要素ってそんなに見せられたかなぁ。確かに天音を何度も助けてるけど剣崎自身は何度も殺されかかったりしてる訳で。どの何を見てスイッチが切り替わったのかよく分からん。

 復讐に燃える橘の前に、伊坂も案外あっさり散ってしまった。結局彼の本当の目的は何だったんだろうなぁ。この先語られることはあるんだろうか。
 

「ここは俺にまかせてお前は所長を頼む!」「ハイ!」 

 剣崎、本日二度目の滝ポジション



 仮面ライダー剣 第16話「レンゲルの力」 

 マインドコントロールって。そんな便利能力あるなら最初から橘にもそうしておけば良かったものを。クスリ欲しさに自分の意志で従わせるのがイイんだろうか。

 それはともかく、烏丸所長は姿を消したあと早速伊坂につかまって洗脳され、4人目のライダー作りに協力させられていたらしい。何かと迷惑なおっさんだ。

 スパイダーアンデッドも伊坂同様にあまりいいところなく封印されちゃってるので、カテゴリーAは凄いんだ強いんだと言われてもなんとなくピンとこない。もっとどうにもならないほど暴れまわってやっと思いで倒したっつーぐらいならそこから誕生するライダーにもおのずと期待できそうなものだが。考えてみるとそういうストーリー進行にかかわる重要な敵はみんなギャレンが倒してるんだよな。しっかりしろ剣崎。橘のベルト抱えて寝てるバアイか。

 そんな烏丸はボードストーンとやらを調査しにチベットへ。また誰かに捕まったりしなけりゃいいが。

 今回のカリス対トンボアンデッドはなかなか派手で面白い。喫茶店のガラスを突き破って空から降ってくるところなんか絵的にいいよなぁ。そしてドリルとトルネードでスピニングアタック!(と聞こえたが) まるでアニメのような演出だ。こんなん大好き。

 さて遂に4人目のレンゲルが登場。暗雲を引き連れてやってくるのとか毎週やったら面白いんだけどな。そしてそんなレンゲルの力を存分に見せ付け……る前に次週へ引き。相変わらずタイトル適当に付けてるだろ。


「余計なことを言ったら許さない」 

 ……良かったなぁ虎太郎。お前剣崎が止めてなかったら確実に殺られてたぞ。



 仮面ライダー剣 第17話「邪悪なベルト」

 剣がキックでギャレンがパンチ、カリスがチョップと振り分けられているところを見ると、やはりレンゲルは投げ担当であると見た! いや、まぁどうでもいいことだが。

 家に帰って4人目のライダー出現を栞たちに報告する剣崎。ところでレンゲルによってカード化したアンデッドが元に戻された!というかなり重大な事実に全く触れてないんだけどそれはどうでもいいのか?

 とか話してると何事もなかったようにひょっこり帰ってくる橘。ああ、ライダーを辞めただけでフツーに遊びに来たりはするのか。ってなんだそのスタンス。アリですか。

 しかし食い物でかなり簡単に買収される剣崎を見るからに、なんだかんだ言って彼の生活は貧窮してるんだろうなぁ。ちゃんと給料が出てたころも安かったってことは貯金なんかそれほど無いだろうし。実際虎太郎辺りが養ってんのかな? 剣崎を囲って以来、虎太郎が働いてるところも見たこと無いけど。

 そして新キャラ桐生登場。何でもギャレンの最初の適合者らしい。ベルトを貰えなかった腹いせに手から電流出すようになっちゃったんだろうか。橘がライダー辞めちゃったことも、この男とのベルト争奪戦への伏線か。また主人公と関係ないところで話が動いてるな……。


 ケツポケットにを突っ込まれて気付かないとは鈍いにも程がある



 仮面ライダー剣 第18話「暗闇を操る魂」 

 桐生さんは烏丸所長の置き土産でした。よりによってこんな人格破綻者に後を頼んでいくとは。さてはあのおっさん、人を見る目無いな!

 ギャレンになれなくて悔しいなら自力でアンデッドと戦う道を摸索すべきなのだと思うのだが何故犯罪者退治?
 ところで、ひょっとするとこの人は平成ライダー初のライダーマンがモチーフなのでは。

 一応橘にも「ギャレン辞めたけど俺ら仲間」状態に後ろめたさはあるのだな。自覚があっても出来ないってのはかなりの重症だね。こうなると変身して戦おうとするだけ恐怖心があったころの方が使い物になってたんじゃないか。だから戦わない理由は結局何なんだ。

 そして剣、カリス、レンゲルにアンデッドが入り乱れての大混戦。うっかり剣がカリス斬ってしまうんじゃないかとハラハラ。

 で、そんな混乱に乗じてさりげに現れた桐生がレンゲルベルトをゲットして変身! なに、そうきたか。てっきりギャレンのベルトを狙ってるんだと思ってたがちょっと面白くなってきたぞ。

 あ! ひょっとして桐生はマジで烏丸に頼まれたとおり橘を立ち直らせるつもりだったりするのか? そのために悪役を買って出たのか? うわあ、どうしようそんなんだったら俺このライダーマンが好きになっちゃうかもしれん。


「自分が何をしたのか分かってんのか? 俺に襲い掛かってきたんだぞ?」 
 ……今更という気も。



 仮面ライダー剣 第19話「暗黒を征す者」

 封印もせずにアンデッドを使役するレンゲル。何でこんなことができるのかって部分にはやっぱり触れないのだろうか。

 どうにか状況を乗り切って、家にもどる一行。ちゃっかり橘もいる。

「元の生活に戻れ」と言われてもそもそもベルトの方から勝手に睦月の所へやってきた訳だしな。むしろ帰さないで保護(監視)するべきなんじゃないのかという気もするが。見ろほれ中毒になってるじゃないか。

 まぁなんだかんだ言って結局烏丸の目論見通り桐生のおかげで再びギャレンにもどる橘。で、例によっていざ復活してみればレンゲルも軽く圧倒。やはりギャレン最強か。しかし毎回誰かの死体と引き換えで無いと立ち直れないとは迷惑な男だ。アイオリアかお前は。
 当人が死んでしまったので真相は闇の中だが、やはり桐生は橘のためにヒールを演じたのだと信じたい所だね。


少なくともアイツは天音ちゃんには手を出さない」 

 ……他の人間を襲うかもしれない可能性は捨ててないのだな。さては信用してないだろ。



 仮面ライダー剣 第20話「標的は虎太郎」

 例の解放カードはリモートって言ってるのか? てことは解放するカードでなく最初から使役するためのカードなのかな?

 それにしても今週はいつにも増して剣崎要らない回だったなー。今んとこ彼は完全に本筋と関係ないところで暴れるアンデッドを足止めする役でしかないってのが物悲しい。睦月の件も「オレに任せてくれないか」なんて橘に取られちゃうし。

 さてストーリー的には伊坂に続く上級アンデッドが出現。いわゆる第二幹部と言ったところか。ちょっとハジケ過ぎてて見ぐさいが。上級アンデッドになると腰巻がもらえるんだろうか。
 名前は矢沢というらしいが、伊坂といい始といい何を基準に名前を付けてるんだ? 人間社会にまぎれ込む方法を教えるアンデッドの長老みたいなヤツがいてそれに教えてもらうのかな。

 それはともかく矢沢の目的はやはり仮面ライダーの抹殺。誰から聞いたんだかハカランダに現れるってことはカリスの存在を知っているということだな。本来からすれば全員敵なはずなんだが、割とアンデッドって横の繋がりあるよね。

「やるなぁ虎太郎」
やきもち?」
 どっちだ? どっちに対してだ? 


 始さんは笑顔も怒り顔も全部怖いよう



 仮面ライダー剣 第21話「友を思う戦い」

 カリスも敵が多くて大変だ。ライダーの中で彼に致命傷を与えたことがないのはブレイドだけだから剣崎とは比較的仲良くしてくれるのだな。

 ……それにしてもなんかブレイド強くない? この上半端に強かったりすると逆に益々影薄くなっていきそうだけど大丈夫か。
 橘の弟分の地位も奪われてしまったようだし。

 そうか。150km/hで飛んでくるボールの数字を読み取れないとギャレンにはなれないのか。すごい。やまだたいちみたい。剣崎にも同じことができるとは到底思えないのだが。

 そして実はアンデッドだったみゆきに虎太郎を人質にされ戦えない剣崎。おお、なんか敵のこの卑劣さときたら往年の仮面ライダーのやうではないか。うまいところでカリスが助けにきたりするのもいい感じ。もう少し引いてピンチ感を煽っても良かった気はするが。

 演技のクドいヤツは生き残るのが通例かと思ったが幹部と呼ぶにはややあっけなく矢沢は退場。代わりにしばらくはみゆきの方が暗躍しような気配。む、面白くなってきたぞ。


「その上級アンデッド、何か企んでるかもしれない!」
「分かってる! 今度こそ封印してやる!」

 ……いやお前聞いてないだろ。

 


 仮面ライダー剣 第22話「闇からの脱出」

 イヤー! 橘さんのキャラが乱れてる

 何気に飯をたかってる姿ですら面白いのに汚らしくパスタを食ってみたり味覚がバカだったりなんてご無体な。いいぞもっとやれ。

 一方順調に育ってるらしい睦月。すごいな。もうボールの字も読めるのか。これでイジけが直って活躍するようになったら剣崎の立場は益々なくなりそうだが。橘だけでなく主役も取られちゃうぞ。手遅れか?

 あ! 小沢さんだ! 相変わらずちっちゃいからよく飛ぶ。
 順当にレンゲル絡みの話も消化しつつあるので、この辺で始の周辺が再び慌しくなりそうな気配。


 椅子から落ちるときもウェイアー



 仮面ライダー剣 第23話「お前は誰だ?」

 先週まるでレンゲルにすべてを託してそのまま死にそうな勢いだった橘さんは冒頭からあっさり自力で瓦礫を抜け出して現場に到着。不死身だ。

 で、物語はカリスの核心に迫る方向へ。ライダーシステムを使って変身するという明らかにアンデッドとして異色のカリスが、実はマンティスアンデッドカリスを封印したカードを使って擬態している別物のアンデッドなのではないかという説が浮上。しかも今回の流れからするとどうも肯定されたっぽい。要するに始が何なのか、という点に関しては相変わらずスルーなのだが。そうなると伊坂は? 始自身は伊坂のことを知っていたようだが伊坂としては始をどう認識してたんだ?

 橘と睦月の会話でいくつか新事実が。カテゴリーAのカードでないとライダーには変身できないとか。橘の口振りからするとやはりボードではラウズカードの能力についてある程度把握していると見るべきか。だから解放カードの存在にも大して驚かなかったってことになるんだろうか。いずれにせよ「本物のカリス」復活のためにこのカードが絡んでくることは間違いない訳で。うむう。予想外に面白くなってきそうだ。封印した本人でなくてもカードを使えるってのも案外重要な事実。

で、そろそろ剣崎にも何かエピソードを! 「俺達には無い力があいつにはあるのかもしれない」なんてフォローが逆に虚しいよ!



 仮面ライダー剣 第24話「謎のハンター」

 橘さん……ひょっとしてもう住んでますか?

 剣崎が人を信用しているところを見るとどうしても「イイ人」というより「騙されている人」にしか見えない。いつもいつも判断を裏付ける洞察力も信念もないのに直感で行動したがるからなぁ。多分実際騙されてるんだろうし……。

 で、今週はアンデッドハンターなる集団が登場。ライダーシステムとは別にアンデッドと戦う方法を研究していたというが、ボード内の部署なら橘が知らないというのも妙だな。
「アンデッドはアンデッドだけに殺すことはできず、封印するしか倒す方法はない」というのは通則らしく、この集団はライダーに封印してもらうために、独自に開発したアンデッドを活動不能にする武器を駆使して捕獲だけしてくれるという。
 おお、これでイマイチ精度のいいかげんなサーチャーを頼りに奔走しなくてもアンデッドを封印できる体制が。と思いきやこの集団も登場早々いきなり壊滅。とことん組織には冷たい番組だ。

 考えてみるとブラックファング然りライダーシステム然りボードで開発中だった装備なんかがああも簡単に流出してていいもんだろうか。ボードだってどっかの出資を受けて活動してた組織だろうにそういう連中が剣崎等々の処遇について動かないのは何故。


「お前責任感で言ってるわけじゃないだろう」
そうなのか?」

 ……誰か剣崎君にもストーリーを教えてあげて下さい。



 仮面ライダー剣 第25話「裏切りの疾走」

 前回、アンデッドハンターの中で唯一名前があって死体の発見されなかった新名はやはりアンデッドでした。もちろんアンデッド行動不能銃(仮)もニセモノ。救いの無い話だ。

 わざわざ逃げ場の無いサーキット内へ逃げ込むウルフアンデッドには特別出演とかの大人の事情があったんだろうが、それにしてももう少し上手く繋がらないもんかな。それはともかくブラックファングの攻略法を発見したブレイドは見事ウルフアンデッドを撃破。そしてギャレンの手によってブラックファングも大破。……あ、あれ? 壊しちゃうのか?

 一方、カリスと交戦中のみゆきの元へ向かう虎太郎は、瀕死の彼女を見つけて介抱。ただ車に移しただけなのだが、さすがアンデッドなだけにちゃっかり回復。始をなかなか信用できない虎太郎は「みゆきが人間を襲わないと約束してくれたら始のことも信じてみよう」という割と手前勝手な願掛けをしてみるが、よりによってそんなカリスの手によってみゆきはザックリ倒されてしまう。
「やっぱり君のことは好きになれない!」 よく分からないうちにまた虎太郎の恨みを買う始。例によってなかなか相容れない二人だが、考えてみるとこの二人の仲は良かろうが悪かろうがコレといってストーリーに影響ないというのが虚しい。

 ちらほらと顔を見せ始める上級アンデッド達もそれぞれに思惑があって行動しているようなのだが、どうもそういう目的を語りきらないうちに滅されてしまうので、なんとなく散漫な印象ばかりが残る。この分だとイイ存在感を放っている象アンデッドも再来週あたり封印されてしまうんじゃなかろうか。

 一応役者も揃ったわけだから、そろそろ話として向かう先が見えてきてもいいかなーという気はするのだが。

 


 仮面ライダー剣 第26話「俺を動かす力」

 桐生に続く烏丸の2人目の刺客、嶋が登場。結局チベットでなにやってんだあの人は?

 一方で、カテゴリーAの支配を断ち切ったと見せかけてやっぱりまた引き戻されかかってる睦月。そうは言っても戦闘力までは支配されてないらしく、象アンデッドに向かってはいくものの軽くあしらわれて終了。なんつーか中途半端すぎ。
 「橘のように恋人を殺されたりしたことがない」と自身でも言ってた通り、なにか睦月の周辺に事件があって、それで再びカテゴリーAが顔を見せ始めたというなら分かるのだが、なんとなくカード羨ましいとかそんなんで揺らいでる状態を見ると今後いくら立ち直ったと言われても全然信用できなさそう。

 象アンデッドが圧倒的な強さを持っているというのは分かるんだが、出来ればもう少し具体性があってもいいな。いわゆる体が硬いとか素早いとか。アイツには敵わないと橘が睦月を諭すわけだが、何故そう思うのか、武器が効かないからなのか攻撃が当たらないからなのかという根拠を全然示さないからそりゃ睦月だってやってみなきゃ分からんと思うのは当然な訳で。
 せっかく栞とかを囲っている割には有効に使おうという気がないんだよな。とにかく分析でもなんでもさせてみりゃいいじゃん。ただ象強い象強い言ってるだけで、どうしたら勝てるかという話し合いを一切しないのはなんでだ。まるでパワーアップして倒すという展開を知っているかのような流れじゃないか。今日初めて渡された武器もあっさり使いこなしちゃうし。

 一言でいいんだがな。「ジャックのカードをラウズしろ!」とかちょっと説明を加えるだけで十分流れが繋がるんだが。
 もっと特撮部分とストーリーが有機的に結合してもいいんじゃねーのか。


「その牛乳……君が白井虎太郎くんか」

 誰もが言うだろうが俺も言う。どんな説明してんだ烏丸ー!



 仮面ライダー剣 第27話「揺れ動く心」

 ジャックフォームは絵的にはイマイチだがようやく剣を必殺技に使うようになってそれだけはイイ感じ。

 一旦カテゴリーAの支配を逃れたのはなんだったのか、前より確実に症状が悪化してる睦月。コイツ絡みの話、正直ちょっとウザくなってきたな。思ってたより睦月が橘ラヴなことだけは分かったが。
 レンゲルだけそんなに邪悪全開なのは何故に? ブレイドやギャレンのAの意思ってどうなってるんだろう。

 で、任せてくれと勇んでいった橘だが、コレといって策もなかったらしくただお話してみただけで、カテゴリーAの命ずるままの睦月に突き落とされて敢えなく入院。実際橘としてはライダーをやらせたいのかやめさせたいのかその辺が良く分からず。まぁ予告見ると来週は元気に戦闘してるみたいだから怪我の方は心配なさそうだが。

 カテゴリーの意味するところも良く分からないな。キングを封印してAに打ち勝つ? アンデッドってマークで分類される縦の力関係も存在するのか? むむ?



 仮面ライダー剣 第28話「危険な賭け!?」

「彼女の心の声を風にしたものだ」 ……お前一体何者だ?

 アンデッドだから、とかいうレベルを超えてトンデモ能力を発揮しまくる嶋。さてその口からカリスの正体について惜しげもなくネタバレが。ジョーカーなんだそうです。おお。なんか特別っぽいぞ始。

 で、相変わらず対決にこだわる睦月と嶋。二人が戦うとどうヤバイのか、という点にもうひとつ具体性がないので事態の緊迫感にイマイチ欠けるのが難。
 色々あった割には睦月にコレといった変化も見られないまま嶋は封印され、それで何がどうなったのかも判然としないまま次週へ引き。大丈夫か。収まるのかこれ。しかもその次週はインターミッションぽいし。

 どうでもいいが虎太郎って喋るたびに小さい人間になってってる気が。



 仮面ライダー剣 第29話「二人のカリス」

 睦月徘徊中。ただ単に場繋ぎの描写なんだと思うが。

 そういう睦月は放っぽらかして、話は何だか分からない馬鹿エピソードに突入。
 アンデッドとの交戦で記憶を失う始。そこに現われる始にそっくりなヘタレたこ焼き屋の了。そしてなし崩しに入れ替わる二人。これによって、虎太郎と仲良く買い出しにいったり、たこ焼きを皆に振舞ったり、栞を口説いたりするありえない始の姿を見ることが出来るわけだが。
 入れ替わり系のエピソードとしては範疇を超えないドタバタ振り。これが頭を打っておかしくなった始本人だったらミラクル面白いのだが。

 予告にちらっとムカイダーK3みたいなのが見えましたがあれは一体?



 仮面ライダー剣 第30話「失われた記憶」

 「やさしくなったのはいいけどあれはちょっとなあ」
 虎太郎なんかに言われたくねぇ! なんでお前そんな偉そうなんだ? 

 始がタコ焼き屋になってる裏で、パワーアップアイテムが小包で送られてくるという前代未聞の大事件。いいのかそんなあっさりで。

 さてそのタコ焼き屋では店の存亡をかけて鯛焼き屋との決戦が始まろうとしていた。了……というより森本亮治の吹っ切れ方が素晴らしい感じです。アルティメットフォームて。いや、強いけどな。

 しかし決戦の場へカリスを狙うアンデッドが乱入。同じヤツに殴られたショックで始の記憶も回復。

なにをやってたんだ俺は」 ……始さん前にも聞きましたそれ。

 なにはともかくアンデッドを封印したカリス。ギャラリーが怯えて逃げずにちゃんと祝福してくれたのが救いだね。

 そしてカリスの封印したQを受け取り、ジャックフォームに変身する橘。銃も銃剣にパワーアップ! って使わねーのかよ。


「ちょっと肩揉んでくれないかな」
 調子乗りすぎだ虎太郎! 今のうちに態度を改めないとムッ殺されるぞ!

 


 仮面ライダー剣 第31話「53番目の存在」

 OPが新しくなっとる。「4人のライダー」を殊更強調しているみたいなのでいずれこうして共闘する姿を見ることが出来るんだろうな。だろうか?
 
 案の定前回までの始についてはなかったことにされてるみたいだ。大変だ始さん! ちょっとお茶目な一面があることになっちゃってるぞ。

 さてお話は長い前振りを消化して今再びカリスの正体へ迫る方向に。その鍵を握るであろう手強そうなアンデッドも登場。しかしHPの更新まで出来るとは一体どんだけ社会生活になじんでんだよ。

 橘に続いて睦月のキャラも乱れてる! なんだそのマンガのマフィアみたいな格好!? 性格的にも睦月なんだかカテゴリーAなんだかどっちつかずだし! 



 仮面ライダー剣 第32話「破壊者の秘密」

 「時間を止める」能力を結構上手に使って監禁中の始。その都度一枚ずつカードを奪われているらしいがどうやって? 叩かれるとポロっと落ちるのか?

 それを助けに向かう剣崎は久々にヒーローっぽい活躍。虎太郎に言われる前に動けるようになればもっと良いが。
 で、順調に友情を育む2人の裏で、実は生きていた栞の親父からジョーカーの秘密を得る橘。種の起源ではないジョーカーが生き残れば、あらゆる命は存続できないらしい。

 ジョーカーの処遇をかけて、激突するブレイドとギャレン。本当にバトル大好きだなお前ら。「何か別の道があるはずだ!」ってあたりには絶妙に555臭が漂うのでちょい不安。


 「二人で喧嘩でもしたんでしょ!」 

 ……そんなバカな、と言えない材料が多すぎる。

 


 仮面ライダー剣 第33話「狙われた剣崎」

 どうもまた騙されてるっぽい橘。これはもうそういうキャラだってことでいいのか。なにやら訳分からん方向へ迷走し始めた感じで全体的に落ち着かない。
 剣崎が始を庇いたい気持ちも分かるが、封印したくないアンデッドとか特に戦う気がないアンデッドは封印しなくてもいいのか? そこんとこ例えばボードの見解ではどうなってんの? それが分からないので剣崎の意見に正当性があるのかどうか判断できん。

 キングの「自動盾」は実に映像的で面白い演出だ。でも彼も「なんか強い攻撃」で倒されちゃうのかな。最近はとても洗練された動きをするスーツアクターがいっぱいなのに肝心の特撮部分が盛り上がらんのはつまらないよう。

 ところでキングはドコかで見たことあるなーと思っていたのだが、ググってみてやっとわかった。仲人様じゃないですか。鼻血でも出してくれれば一発で分かったのに。



 仮面ライダー剣 第34話「カテゴリーK」

 見逃した。


 仮面ライダー剣 第35話「危険な変身」

 前回が抜けているのでピンとこない部分はあるが、とにかくキングを倒したらしいブレイドが最強のキングフォームに変身。意味も無く川に嵌っている始さんには一体何が。

 相変わらず剣崎捕獲に躍起になる広瀬父と橘。橘のデータ(黄色い)から作ったトライアルEで、生死も問わずとっ捕まえようという勢い。例によって融合係数だとかなんとか不可解な単語が飛び出しているが結局良く分からないので、13体と同時に融合できる剣崎の何がどう凄いのかヤバいのか伝わってこないのよな。それがないから橘がなんか騙されてるように見えるんだと思うのだが。例えばカードを3枚使って必殺技を繰り出すことの延長線上にあることだと考えていいのだろうか? 

 一方でトレーディングカードに精を出す睦月。せっかく液状化とか電気攻撃とかの一風変わった能力を持っているにも関わらずこれといって駆使しないまま封印されてしまうクラゲアンデッドが残念。もっと戦闘しようよー。

 で、ライダー二人が先の見えない鬼ごっこをしているうちに誰にも知られずひっそりジョーカーと化す始。それでもちゃんと剣崎を認識するあたり、意外と彼らの絆は深いのだなぁという感触。まぁ最終的に言うことはやっぱり「天音ちゃん!」だけれども。カリスを解放して戦わせようというのはなかなか面白い趣向だ。

 


 仮面ライダー剣 第36話「最強フォーム」

 羽美の存在って一体なんだったんだろうなぁ。何を描写する目的だったのかさっぱり分からん。 
 最強ライダーレンゲルさんは連敗記録驀進中。強いからこそ許される態度ってもんがあるからな。とりあえず正気に戻って帰ってきたときに袋叩きにあわない程度に振る舞っておくんだぞ、睦月。

 で、そんなこんなで自分自身に翻弄されまくるライダーの面々をよそにここへきて我らが剣崎さんは、立てなくなるぐらい銃で手足を撃ち抜かれたことなんて数分で忘れなきゃいけないほどの大活躍。トライアルEにボロボロにされたのもつかの間、アンデッドが5体出現!なんて絶望的な現場に赴かなきゃいけないというフル稼働状態。出番が回ってきたかと思えばこれだもんな。
 毎回カードを入手するたびに「今回は5が手に入った」とか一言付け加えてきていれば、13枚揃ったことにもっと感慨というか達成感みたいなものが付加できたと思うんだけどな。アブゾーバーもしかり、「強くなっていく」ことをもっと演出してもいいよなぁ。

 ……虎太郎は今週も使えない子だね。



 仮面ライダー剣 第37話「新たな運命へ」

 広瀬父のPC画像までカメラがパーンするってどうよ?

 しかし剣崎は本当に始が好きだな。ジョーカーと戦うのをあんなに躊躇するとは。橘には容赦なく必殺技を見舞うのにねぇ。

 一方で突発的に眼が見えなくなった天音ちゃんをさらって始をおびき出そうという睦月。現状のジョーカーは天音ちゃんではおびき出せないけどな。もう睦月にも自分がなにやってんだか分かんなくなってんだろうね。カードと引き換えにアブゾーバーもらっちゃったり。それでいいのかお前は。

 何やってんだかわかんなくなってんのは橘も同じだけどな。

 で、まぁなんだかんだでハートのカードを入手した剣崎は、それを始に渡してめでたくワイルドカリス生誕。おお、実にカマキリっぽい武器が! カマ持ったヒーローって史上初だよな。多分。
 

「またあの人だけ強くなったのか……」

 お前がマフィアやってる間にナ!



 仮面ライダー剣 第38話「運命を掴む者」

 今週の最強ライダーレンゲル

 これで設定上最強ライダーだって言うんだから。ある意味その設定のおかげで存在自体がかませ犬になっている感は否めないが。
 そもそもせっかくさらった天音ちゃんをあっさり帰しちゃったり、せっかく手に入れたアブゾーバーをあっさり返しちゃったり、意味の無い行動ばっかり取っているのは何故。なんかこう収拾のつかなくなったリレーマンガでも見ているような気分だが。天音ちゃんの失明は先々何かの伏線になるんだろうか。まぁ目が見えてたら始の気配を察知できたりはしなかったかもしれないが。

 ところでアンデッドの復活に関しては、漠然と「組織ぐるみでアンデッドの不死性の研究に勤しんでいたボードは、万全の体制を強いてアンデッドを復活させてみる実験に臨んだが、想像以上にアンデッドの潜在能力が高く制御しきれなくなって逃げられた」的な事件があったのだろうと踏んでいたのだが。
 ……まさか何の心構えも準備も無い200%個人的な思いつきで解放されていたなんて。それもあんなレンジでチンする級に簡単な方法で。

 そういう浅はかさは橘の閉じ込め方にも反映されてるけどな。



「俺は剣崎を救いたいというあなたの言葉を信じた!」

 ……そして騙された!!



 仮面ライダー剣 第39話「再会…父と娘」

 ところで相川始さんのデエト代はどっから出てくるんでしょうか。それを言ったら剣崎も橘も多分虎太郎にたかりっぱなしなんだと思うが。
 ほとんどアジトにいるから仕方なく接しているってだけの存在に成り下がってる虎太郎が気の毒といえば気の毒。

 さて、順当にジャックになったりキングになったりする他の連中に対しておいてけぼりの最強ライダー睦月は、色々余計なことをした挙句広瀬父にボクを強くしてくださいとお願いしに行って人質に。うーん、一点の曇りも無い負け犬ぶりだな。

 そんな広瀬父も実は何者かにつくられたトライアルの一体だった。これで天王路もトライアルだったりするとまるでダイレンジャーだが。まさかそんなことにはならないよね。まさかね。

 結局剣崎もジョーカーの支配を克服してしまった今となっては、広瀬父がなすべきことってなんだろう。それを踏まえたうえでの睦月の誘拐なのかなんなのか良く見えず。アンデッドももうほとんどいないことを考えるとライダーが最終的に戦うべき相手はアンデッドを利用しようとする人間ってことになっちゃうのかな。


 どちらかというと今の始はに近いのではなかろうか。



 仮面ライダー剣 第40話「過去との訣別」

 今週も初っ端から降っただけで外れる拘束具で始まるブレイド。なんだかなぁ。剣かギャレンのどっちかが隙を見て外してやる、でも十分なのに何故そんな適当な展開を好みますか。

 ついでに言うと栞が戦闘中に飛び込んでくるタイミングもなんかヘンだぞ。剣とギャレンが蹴散らされて、遠巻きに見てた栞にもついでに襲いかかるトライアル!の方が自然だと思うんだが。

 さて、凄まじく唐突なタイミングながら今週ついにライダー4人が共闘! 毎年のコトながらこの瞬間はやっぱり燃えるなぁ。約一名ホントの意味では仲間になってないやつもいるけど。でもここで一番重要なのは、アンデッドも出ていないのに純粋に剣崎のピンチを始が嗅ぎつけていることだと思われる。

 オルフェノクですら灰が残ったってのに機械の体が跡形も無く消えるのはおかしくねぇ?


 仮面ライダー剣 第41話「強くなりたい」

  オープニングのアレって、お互いに潰しあってる図だったんだなぁ……。
 
 さて広瀬父の始末もついて、時期的にそろそろ整理をかける展開へ。
「何も失わずに勝てるとは思っていません」
 どういう意味だ? どういう意味なんだコレ? 
 最終的には始を失うことになっても!ってことか剣崎お前ってやつは!

 さて回を追うごとになかなかイイキャラになってってる虎姐さんだが今週も大活躍。淡々としているようだが実は結構表情豊かなあたりが何とも。おにぎりに興味を示したり、貰ってこんなの食べたことない、とかいうシーンはまるでギャルゲかなんかのよう。姿をくらますのにとりあえず殴る大雑把さもすこぶるナイス。萌えか。萌えなのか。
 トリックブレイドの後ろの方でトランプ見ながら「なんだコレ?」な虎姐さんに3000点。


 「アンデッドを庇うというのか!?」 お前が言うな剣崎!



 仮面ライダー剣 第42話「レンゲル復活」

 実質は分からんがとにかくこの世界には神に匹敵する何か(=モノリス? もしくはそれを操るさらに高位の存在?)が存在するという前提らしい。
 今回のバトルファイトはその神が仕組んだものではないので、アンデッド同士が戦っても敗者が封印されることはなく、また勝ち残っても地上を支配する種族の座にはつけない。

 なるほどなぁ。ってことはジョーカー始が最後に生き残ってもすべての種が滅亡するってこともない訳じゃん。そう簡単にはいかんのか?

 睦月に対して特別な感情をいだき始めたらしい虎姐さんがフツーに可愛いですがどうしましょう。不器用が故なのか、最後にレンゲルと闘うことを選ぶあたりなんか最高ッスよマジで。うわーどうせなら死ぬときベタでも「おにぎりおいしかった……」とか言ったら凄かったのに!(俺のナニかが) 畜生お前がマイNo.1アンデッドだ決定。

 再生怪人がショボいのは伝統だから、あんだけ猛威をふるったカテゴリーエースがいともあっさり撃破されたことについては見なかったことにする。

 どうでもいいけど睦月の脳内で再会する姐さんの居住いは男前過ぎる



 仮面ライダー剣 第43話「敵か味方か?」



 オブジェの向こうに剣崎! キャー!

 睦月がアンデッドの支配を逃れたのも束の間、今度は剣崎と橘がアンデッドに支配されて大暴走。まったく落ち着かない連中だ。状況からみてニセモノなんだろうけど。

 ニセモノ話にはヒーローが町を破壊!みたいな描写がまたにあるけど都市伝説程度でしかない仮面ライダーがこれをやらかすと世間の誤解を解くのは難しそうだなぁ。まぁレンゲルの時もコレと言って大事になってないから大丈夫か。

 始も睦月も、とりあえず殴れば治るという統一見解なのが妙に面白い。
 「なんで戦わなくちゃいけないんだ!?」 そりゃあ訳わからんよなぁ。

 始の「手伝え」が、ああ仲間になったんだなーというカンジで素直に微笑ましかったり。



 仮面ライダー剣 第44話「フォーカード」

 アンデッドの毒を喰らったヤツががどのぐらい素を出せるのかとか、同様にティターンがどれほど演技派なのかも分からない状況で、牛乳を飲んでるだけで虎太郎だと断定していいんですか。というか正直いままであんまり接点のなかった睦月の態度なんかより始の振る舞いの方が完全に普段どおりだと思われるが?
 化けるアンデッドがいるという話をしている以上まず全員が本物かどうかを確かめようとするのは当然なのに、みんな自分に疑いが向けられることを過剰に嫌がるのはなんか大人げないぞ。

 で、なんだかんだあったけどもティターン捕獲のためみんなで一芝居。メールの打ち合わせでここまで巧く言ってしまうとは不思議なほど息もピッタリだ。それにしても始自身は携帯とか持ってない(まぁ作れないだろうけど)みたいだが、メールぐらいは平気で打てちゃうんだな。その高い適応能力はなんなんだ。でも本当にジョーカーの姿を囮に使うとは思ってなかったんでかなりだまされた。

 何の打ち合わせもなしに皆がブレイドにカード渡して必殺技。うーん。散々言ってるけど、一言でいいから「こういうことをやってみよう」とセリフにしてくれないかなぁ。どうして戦闘はそんなに淡々と流しちゃう訳?


 ところで予告でちらっと給料振り込まれてない!とか言ってたけどひょっとして今までボードから給料出てたの? なんで?



 仮面ライダー剣 第45話「新たなカード」

 本当に給料出てたのか……。

 ていうか何処から出ているのかも定かでない金を、もはや正式に仕事として従事してないのに良く疑問にも思わず使い込めるなお前ら……。

 さてトライアル研究で培った技術を元に、人造アンデッドケルベロスが完成。そして撃破。ありゃあ。
 うーん。ロイヤルストレートフラッシュを勇気戦法で一度粉砕しているにも関わらず、結局同じ方法でやられてしまうのか。公式HPじゃカード吸い込んでパワーアップしてたらしいがそんな描写も良く見えないし。なんだかな。


 別に死んでるわけでもない始に対してドザエモンばりに容赦なくゴザをかぶせる虎太郎の姿からは、睦月の望むアンデッドとの共存への高いハードルを感じざるを得ない。


 仮面ライダー剣 第46話「支配者の封印」

 肩を並べて疾走する4ライダーの雄姿。 えい畜生。格好良いじゃねえか。

 さて今回で一連の黒幕、天王路がとうとう退場。うーん、それにしてもああも簡単にやられっちまうとはなぁ。
 天王路を取り込んでケルベロスが強くなったのかどうなのかは分からんけど、実際4人を相手に回して立ち回れるほどの戦闘力があるのかというとそんなこともないみたいで、両脇から抑えられると振りほどけないし、二度も見ているロイヤルストレートフラッシュをまた喰らうし、しかも逃げるほどすばやくないし、跳ね返すほど硬くないし、終いには恩着せがましいことを言って見逃してもらおうとするし、一体何を根拠に勝てると踏んで車から颯爽と降りてきたんだか訳わからん。

 生き残るのがジョーカーにしろ天王路にしろ、人類の迎える結末が同じだって言うならそりゃ説得は上手くいかないだろうや。



 仮面ライダー剣 第47話「ギャレン消滅」

 神の始めたバトルファイトではないからアンデッド同士が戦っても封印の石は現れないハズなのだが、それでも生き残ったヤツが勝者って約束事だけは生きてるってのがやや違和感。

 少なくともアンデッド残り2体の状況が訪れた段階で勝ち残ったほうが勝者という事実が厳然と横たわっているにも関わらず、やっぱりこれといった対応も考えずただ成り行きに任せて好転するのを待っている奴が、橘の提案を批判する権利はないなぁと思わないでもない。頭数がいる割には、ブレイドの面々ってどうしようどうしようと悩み多いばかりで具体的な対応策を全くといっていいほど話し合おうとしないんだよな。それがどうも見てて物足りない。

 敢えてヒューマンアンデッドでなくても、話のわかりそうな嶋あたりを開放してジョーカーとの2体生き残り体制を作るってのはナシ? そうすると睦月がマフィアに戻っちゃうのかな。


 いつもどおり遠くからカード投げつけて封印すればいいものを勿体つけて近づいたりするから死ぬことになるんスよアニキ。



 仮面ライダー剣 第48話「滅びへの序章」

 ジョーカーが生き残ったことにより、すべての生命をリセットすべくダークローチを生み出しつづけるモノリス。
 結構な数の犠牲者が出てるだろうに、「最近この辺りにも出る」ような地域で呑気に部活やってる女子高生の神経やいかに。

 しかし強引に始まったバトルファイトにも関わらず勝者の認定だけは律儀にこなすモノリスが、ジョーカーを封印したからって本当に停止するのかどうかもこうなると疑問だなぁ。
 だって前回のバトルファイトで勝利したはずのヒューマンアンデッドも最終的にカード化されてるって事は、勝者は勝者としていずれモノリスにカード化されるってことなんじゃないの? ってことはジョーカーを封印したところでジョーカーの勝利は揺るがないんじゃないのかね。どうなの。

 あ、なんだ。やっぱりアンデッド2体体制は有効なんじゃないか。睦月もキングを解放しようとしたってことは、一度カテゴリーエースを制しているから嶋がいなくても大丈夫ってことなんだろうし。……だったら何故先週のうちにやっておかないんだ。


「すべての人を守り抜く! 絶対に!」

 まぁ言ってる時点でもう守りきれてない訳で。なんだかどうにも居たたまれない流れになってきちゃったなぁ。これで来週最終回なんだもんなぁ。



 仮面ライダー剣 第49話「永遠の切り札」(最終回)

 眠いのを必死にこらえて戦いつづける剣崎の前に、チベットからこれといって何も持ち帰らずに烏丸が帰還。(えーっ!?) 
 その烏丸に助けられ、実は無事だった橘も帰還。(ええーっ!?)
 ダークローチを止めるには、やはり始を封印するしかない。ジョーカーとの戦闘に臨む剣崎だったが、その戦いのさなか自分もアンデッドになってしまう。(ええええーっ!!??)

 めでたくアンデッドが2体になったので、バトルファイトが再開。とりあえず人類滅亡は先送りにされ、剣崎と始は二度と戦ったりしないようもう会わないことにしました。

 仮面ライダー剣・終わり


 ちょっと待てえええ!!

 劇場版とTV版総括

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