仮面ライダーカブト 第33話 ―
2006年09月17日
何度も言ってるけど、天道のイイところは明確な行動理念だと思うんですよ。
三島辺りを筆頭に、総じて誰もがドコへ向かって歩いているのか見失う中、天道という主人公の存在があればこそ来週も見ようかなっていう求心力を失わずにいられると思うわけで。
加賀美と比べてしまうから余計にな。
ZECTやワーム、ライダー、ひよりといったいろんな要素の狭間で自分の身の置き所に常に迷い、極力現状維持に努めて問題を先送ろうとする彼は、実に「平成ライダー」っぽい。だからむしろ主人公っぽいとも言えるんだけど、どうも日に日に魅力を失っていくような。
組織人として地道にそれなりの地位でも獲得しておけば、しばらくひよりを匿うぐらい出来たかもしれないのになぁ。そういう立場すら天道に上を行かれてしまったのではどうにも。
という訳で今週の天道はその比類なき行動力を如何なく発揮し、ワームとして存在を知られたひよりを守るため、仮面ライダー(ひいてはZECT)を葬るべく結構あからさまに動きます。硬軟織り交ぜたゼクター回収劇は、ZECTとの違いを感じさせますね。
そして被害妄想の権化となって再登場の矢車さん。衣装のやさぐれ方が半端ないです。こんな危険人物にゼクターをくれちゃいけません。
でもキックでホッパーなネーミングにふさわしく、「ジャンプ」を明確に技として取り入れたのは懐かしくも斬新な映像でした。アンカージャッキがガコガコ言うのがカッコいい。欲しい。
普段は銃の乱射にも耐えるワームが、剣で斬ったら倒せるって部分にやっぱ納得行かないのは俺だけか。
あれは何?
エアガンか何かなのか?
仮面ライダーカブト 第32話 ―
2006年09月10日
うむう、佳境に入ってきましたなぁ。
ひより=妹は劇場版の設定でもあるのでありうる部分ながら、「擬態した両親から生まれた」とは予想外。胎児ごと擬態したのか?でもそれだとちょっと無理があるっぽいから、「擬態した両親が生殖した」と考えるべきか?
うわすげぇ。『寄生獣』みたい。
いずれにせよ、何故ひよりを人間として育てたのか? 渋谷隕石以前からワームが存在していたのか?
等など、謎が謎を呼ぶ展開と言えましょう。良くも悪くも。
でも天道がひよりに構う理由とか、7年前の詳細を明かせなかった理由とか、樹花にやたらと甘い理由とか、それなりに納得が行く形で繋がったのは少しホッとしたような。
さてエリアXに囚われていたのが天道だってことは、やっぱりハイパーゼクターによる時間軸の交差が生じていると考えるべきなんだろうな。7年前の天道にベルトを渡したのは天道自身だということでOKですか。
っていうか「ひよりとワーム交換」のトリックに、当たり前のようにハイパーの人が絡んでますけど、これ天道承知済みなの?
うーん。タイムトリップが関わると大抵納得できないオチに繋がるから不安だなぁ。
今年こそ何とかしてください。
仮面ライダーカブト 第31話 ―
2006年09月03日
おお、すげー。とても先週と同じ作品だとは思えん。
神代の問題にも決着がつかないうちに、なんとひよりがワーム化するという急展開。ワームには「自分が擬態である自覚」が無い奴もいるってことで確定的か。
そうなると、一回死んでる加賀美にも疑惑が。
きっとじいやもワームなんだよ。あの
料理仙人の方がホンモノなんだ!
終いには人類すべてが既にワームの擬態だったなんてオチがつくんじゃなかろうな。
散りばめた伏線をそろそろ回収にかかってるみたいなので、例年のようにぶん投げてしまわないことを願うばかりです。
三島とワームの会話からすると、ハイパーゼクターには時間移動の能力が窺えますね。これは劇場版を踏まえた形。仮にあのハイパーカブトが天道なのだとしたら、何のためにこの中途半端な時期へ戻ってきたのかがよく分からないが。
少なくとも天道の両親らしき二人を樹花が認識できてない時点で、彼らの兄弟関係も怪しくなった訳で。うーん。うまく収束するのだろうか。
「
ウ、ガ〜ンダ? スーダン?」
なに言ってんだか分からないこの人の一番凄いところは、かけそばを食べ歩いて行き着いただろうはずのこの店で
うどんを食すことになっているというミラクルだと思う。
仮面ライダーカブト 第30話 ―
2006年08月27日
さて前回猛威を振るった「料理による世界征服」を企むワームを倒すため、謎の料理人の元へ修行に赴く天道。この時点で、相手がワームだと知らなくても話が成り立ってるのがカブトの一番異常な部分だと思います。
結局ここでは雑巾の天ぷらと雑巾のステーキと雑巾うどんしか作ってないのだがそれはそれとして
光の料理人と認定された天道は、
伝説の白包丁を入手。めでたく生簀を豚の餌へと貶めることに成功します。ホントに何の番組ですかこれは。
そんな大筋の裏では神代&加賀美の絡みもまったりと進行中。
毎週のようにネジの緩んでいく剣ぼっちゃまは馬車での登場です。また余計な金使ってます。本気で再興する気あるのか。
岬にしても、なんでいきなり神代に慕われだしたのか意味不明だろうなぁ。まぁ馬車で来るれたら岬でなくても引くだろうけど。
そしてこの頃情緒不安定気味な田所さんも大活躍。
「うおうっ!
サビている!」
つーか料理人やめたなら弟に託しなさいよ。
あまりにもカッ飛んだ新展開で、ちょうど響鬼改変期ともカブってたのでこういうノリが最後まで続くのか?って感じでしたけども、どうやらこれは生簀ワーム前後編だけで、また前の雰囲気に戻りそうですね。
この一貫性の無い世界観をどう処理していいのか分かんないけど、少なくとも今は天上天下唯我独尊の作品が仕上がろうとしている現状をただ盲目的に楽しんだほうが幸せなような気がします。
仮面ライダーカブト 第29話 ―
2006年08月20日
……ぶ
……ぶははははは!
いや、久しぶりになんか面白かったですよ。今週のカブトは。
説明も脈絡もなくいきなり
伝説の黒包丁なるものが登場し、しかも正当継承者にしか抜けないという仮面ライダーとは関係のないいわく付き。
そしてこれまた唐突に登場する謎の料理人、生簀。なんでも最高と言って食う妹にすら不味いと言わせる奇跡の腕前ながら、どうやらワームらしいです。生簀という男の擬態なのかなんなのか、説明されないので分かりません。いや、どっちでもいいんですけどね。ぶっちゃけどうでもいいことなんで。
確か俺は仮面ライダー剣の時もこんなことを言った記憶があるんですが、カブトもやっぱり見方を間違えてました。
ワームって? 渋谷隕石って? マスクドライダー計画って?
なんて、そんなことに
どうでもいいんですよ。
料理を食った人が天使になって空を飛ぶ番組に整合性を求めてなんになるっていうんですか。
政府の要人を集めるパーティだからこそ、料理は無難な方が良いのでは?なんて無粋なことを言っちゃダメなんですよ。
そばの味に烈火の如く怒り出す田所さんだって、その設定に意味を求めたりしちゃダメなんですよ。
さて一方の天道勢も、先週思わせぶりに登場したハイパーフォームカブトは「あれは誰かしら?」なんて呑気な台詞ひとつであっさりスルーされ、大方の予想を裏切りまだ
バイトをクビになってなかった加賀美がサルで働いているという意外な絵を見ることが出来ます。要求してないのにひよりのまかないが出てきたり、「加賀美だけは食べられない」というお約束ももはや働いてません。恐ろしいほど世界が平和です。既にワームも生ごみを漁るカラスと同レベルに堕ちています。
さっきまでワームと戦っていた天道が
キッチンスタジアムに飛び込んできたりと場面の転換も目まぐるしく、ついでに神代がワームだったこともいきなり加賀美にバレました。
なんとなくアギトのラストみたいな匂いがします。
仮面ライダーカブト 第28話 ―
2006年08月13日
どうも落ち着きの悪い話が続くなぁ。最近のカブトは。
これは知能戦……なのか?
今回のワームによる「大介成り代わり作戦」の全容は分かったんだけど、このプロセスの中に「犯罪者の濡れ衣」は必要あったのかな。大介に化けたワームの存在を匂わせたかったってことか? でもそれならみんなの前で一回ワームに戻ってみせりゃ済む話なんだよな。むしろ成り代わった後で大介として動きを取りづらくなるだけじゃん。
そこまでお膳立てをしながら大介(ホンモノ)の死亡をちゃんと確認しなかったりと粗も目立つし。
どうやら三島がワームと手を組んだ理由は「ゼクターの回収」に重点があったようで。
ワームにゼクターを渡してワーム退治をしろなんて、そんな約束が本当に守られるのかどうか見てるこっちが眉唾モノなのに、どうして三島はそれを信用できるのだろう。それを信じる根拠として必要なのは、ワーム同士は決して仲間ではないってことなんだが……そうなの?そう思っていいの?
ていうかね、今になってこんなことを実行しなきゃいけないことに、三島の管理職失格さ加減が現れてると思うんですよ。矢車は自滅だったとしても、金で雇えたドレイクにわざわざ不興を買って離反されたり、ガタックの中身の不安定さを知りながら早々にサソードと契約を切ったりと、本来上手く手駒に出来たはずのライダーをどんどん手放してしまった挙句、まったくエレガントでない今回のような作戦に走ってしまってる。何を知り、何を隠したいのか分からないが、もっと「うまく糸を引いてる」のを感じたいなぁ。
あとワームの設定の曖昧さはどうにかならないのだろうか。
例えば擬態に至るプロセスとか、どうしても擬態できないところとか、そういう綻びを明確化してもらわないと、今のように都合の悪い部分にただ目をつぶって擬態を見破る手法はどうしても気になってしまう。
「偽者! ……いや
本物だ!」
いや、これはちょっと面白かった。
今週って
これを言わすために用意した話なんじゃないかってほどに。
仮面ライダーカブト 第27話 ―
2006年08月06日
影山……影山ってば……。(今週の第一印象)
加賀美の言う、ファイルの名前が自分じゃないのでは?って疑問は決して的外れじゃないはずなんですよ。ただそれは田所を騙って本部に侵入する前に検討すべき議題だったと言うだけで。
いずれにせよ
賀美新はないだろう。脳みそ少ないぞ。(しわが)
さて一方で、坊っちゃんところのじいやがとうとうオーバーワークで倒れます。ああ、これでディスカビル家は
終わりだ。
突っ込むまでもないながら一応突っ込んでおくが、看病の頂点に立つ男が病人放っといて知り合いの所に駆け込んじゃいけません。
なんとなく帰ってきたような大介もなんとなく帰ってきた訳じゃなさそうで、ゴンまで登場して再び物語は風間ルートに入ったらしいです。フォローしてもらわないと人を褒められないんじゃメイキャッパーは難しいんだねぇ。
消火器ケースなセンスは嫌いじゃないです。使い捨てキャラは
遊ばないとな。
出前〜警官に器を返される、辺りの流れは芸術的であるとさえ思えますね。あんなにも
貴族という人格をダメに描けるなんて。
「寄付が足らん! もっと出せ!
貰ってやる!」
……つーかコイツ
ワームなんだよなぁ。
そんな物凄い重要な伏線抱えたままこんなに壊れてっていいんだろうか。
仮面ライダーカブト 第26話 ―
2006年07月30日
一方で妹さらってまで天道の抹殺を企むワームが、影山や大介を見逃すのは何故に。
散発的に人を襲っていた頃と違って組織的な活動を始めた以上、もう少し目的っつうか一貫性を匂わせて欲しいと思いますが。
岬ワームの動きが一番謎。樹花を連れ出すのに、面識のない岬に擬態するという能の無さはともかく(それでも樹花が釣れてるから)、同じく面識のない神代を敢えて庇ったのはどうしてなのか。「岬の記憶を擬態して生まれたメンタリティ」のせいだとするなら余計不可解なことだ。姉と岬を被らせて神代が鈍るならまだしも、岬から神代に対しては何の因縁もないはずだろう。俺には人生の機微が足りないんでしょうか。
加賀美も熱血野郎の一言で片付けるにはやや浅慮すぎと言えよう。彼にとっての疑問は「マスクドライダー計画書に何故自分の名前があったか?」の一点だけで、それは不思議なことではあっても、具体的な事件や陰謀に結びつけるにはまだ時期尚早な因子に過ぎない。誰がどのくらい関わっているのか、そこに書かれた加賀美新とはホントに自分のことなのか、そういうアタリもつかない内から武装して本部に乗り込んだところで、どこから何を探そうというのだ。
なにより、この話について加賀美からまた聞きしただけなハズの岬が、率先して本部への侵入に手を貸している事実が不思議でならない。岬さんってデキる女っぽく見せてるけど意外と……なんだよな。ここ最近特に。
珍しく天道が激昂を見せたのは印象的だったけど、「何があっても守る!」って対象が前半と後半で違うのでやや散漫な気がする。妹とひよりは二人で一人には出来なかったものだろうか。
ついでに言えば家から連れ出されている樹花が、家にいるから安心って理屈はないよな。
スト−リーはそんな風に迷走気味ですけども、今週は特撮がなかなか見ものでしたね。
バイクがスライダー形態になるのはアギトにもあったけど、それをキックごと敵に蹴りこむっていうビジュアルインパクトは絶大。先がクワガタだけに、角の間に入ったら大丈夫じゃないか?という懸念はあるけれども。
地味なシーンながら、カブトセクターのキャストオフなんかもスピード感があって好きです。角を使って地中の敵を抉り出す豪快さもさながら、そこにキックを叩き込むガタックとの連携には正直熱くなりました。
やっぱりバイクが戦闘に生きてくると、形骸化した
ライダーって名前に意味が出てきて良いと思います。
田所班がちゃんとライダーのサポートを務めたのも素晴らしかったですね。
転送した情報がワーム退治のどこに生かされたのかは
全然分からなかったけど。
仮面ライダーカブト 第25話 ―
2006年07月23日
なんとなく群像劇っぽい様相を呈してしましたね。
その中でも、やっぱり主人公たる天道が一番明確に、且つ積極的に物語を牽引しているのが良いと思うんですよ。「ワーム殲滅」という目標に迷いなく突き進んで揺らがないのは、他が浮ついている分だけとても安心する。
中でも最たる浮つきっぷりを披露するのはご存知
田所班の皆さんですけども、岬の言う「例の計画」とやらの本質がなんだったのか画面からはさっぱし読み取れません。どう考えても田所が別人だとバレるのは時間の問題だろうに。
天道と同じことを加賀美にやれってのは無理だと思うが、仮にもZECTに所属しててしかもマスクドライダーっていう絶対的な地位すら持ってるんだから、三島と会うだけならもっと違うアプローチの仕方が絶対にあるはず。よりによって正面から強引に突破するなんて要領悪いにも程がありますよ。
さてワーム側にも新たな動き。ようやくライダーの存在を野放しに出来ないと悟ったのか、手始めに樹花と接触します。
危うし妹!というところで颯爽と間に割ってはいる神代!
おお、このタイミングは貴族っぽいぞ神代!
そんで後から天道に「これで借りは返した」とか言うんだな神代!
とか思ってたら妹はあっさりワームに略取されてました。神代……。
つうか擬態されてる岬が何故に無事?
あと三島さんはおそらく人の使い方がヘタだと思います。
絶対影山はテキトーにおだてておいた方が働くって。
……
加賀美も。
仮面ライダーカブト 第24話 ―
2006年07月16日
「これは……
戦闘中止の角笛!」
今週ものっけからトバしすぎてますカブト。
じいやは神代を何に進化させようというのだろうか。
さて、本人の志しとは裏腹に毎週優雅さを失っていく神代ですが、今回も決闘に負けた腹いせとして、カニを丸ごと乗っけたバブリーなラーメンで屋台のラーメンに挑むという見苦しい行動に出ます。ぶっちゃけ行列が出来るほど美味そうには見えないが……。
じいやのことを思って、勝負を始める前に決着をつけた天道の手際は実にスマートでした。あの男は意外とそういう気の回し方が出来る人なんだよな。格好いいぞ天道。
一方渋谷隕石絡みは、とうとう主要キャラ一同が件のエリアXへ。入り口に「ARIAX」ってちゃんと書いてるのが毎回笑えます。厳戒地域の割に案外スカスカ入られちゃってるし。
でも並び立つカブトとガタックの勇姿は素直にシビれるものが。ああ、時代を経てもダブルライダーってそれだけで格好いいから不思議だわ。僅かながら貴族度を回復した神代の参戦も嬉しいところ。仲間外れの影山がなんだか可哀想。
あとなによりも今回は、キャストオフした装甲を一部戻せる、という便利機能が一番の驚きです。
機能がどうこうじゃなく、そのぐらいの融通を利かせることがZECT開発部にも出来るってことに。
仮面ライダーカブト 第23話 ―
2006年07月09日
先週見事ガタックになった加賀美はせっせとワーム退治。ライダーだろうがゾンビだろうが加賀美は加賀美のようなので少し安心。
月をバックに登場する姿なんて、格好良すぎて
逆に仮面ライダーに見えない。
細かい話だが、ZECT的にあれほどこだわってた「カブト抹殺」はもういいのかな。
もはや天道と神代の料理絡みは単なるコメディパートと化してますけども、今週も相変わらずの様子。というか神代が一人でばか金持ちを演じてるだけ、な節はあるけども。
まぁ没落してようが何だろうが、屋台を見て
馬車だと口走っちゃうところまで神代を育て上げたじいやは確かに偉大だと思います。人類の宝です。
一応ライダーも出揃ったってことなのか、とうとう物語は根源の謎である渋谷隕石関連に。
渋谷隕石の欠片を持ってると襲われるらしいが、それを回収しにくるわけではないようだ。何回も言うけどワームって何?
ボウリング場でのクロックアップはいわゆるアイデア募集の一環かな。いずれにせよ単なる遅回しの背景にしかなってない気がする。高速であることを利用して何かを避けるとか助けるとかちょっと挿むだけでも違うと思うが。
「そもそもなんであいつがベルトを持ってるんだ?」
その疑問にもどってくるまで23話もかかってしまったなぁ。そんな余裕もないぐらい
エネルギッシュな展開だったのは確かですけどね。
妹の
まずそうなラーメンの食い方はある意味芸だと思います。
仮面ライダーカブト 第22話 ―
2006年07月02日
いきなりOPから「加賀美新・仮面ライダーガタック」は無ぇだろう……。一応建前上でも誰がガタックになるの?ってハラハラしながら見てるんだから!
個人的には「いまひとつカラ回るけどやる気だけはある裏方」な加賀美でいて欲しかったってのも少しあるかな。一度彼が「ザビーを蹴った」ことに意味があるだろうってことも含めて。
結局助けに行った子どもがワームだったってのも救いの無い話しだし、おまけにそのワームが最後にちょっと加賀美を庇うような行動を見せたのはもっと救いの無い話だ。神代絡みにどういう決着がつくのかって話にも関わるけど、これはワームの主張する「擬態された人間はワームの中で生きている」説を容認するような行動であって、それを認めるとこの先毎回
ジンメン戦と同じ苦悩を味わいつづけることになってしまうじゃないか。
……まぁその辺ナチュラルに無視していくんだろうけどさ。
それにしても、いい加減ワームの擬態を見破る技術は確立してもいいよなぁ。「体温差」のことをどうしても無かったことにしたいみたいだから、なにか別な方法でさ。そうでないと、どうしてワームが擬態をもっとうまく使わないのか、ツッコミどころが多すぎるぞ。普段からきちんと工場の人間に擬態してればそうそう怪しまれることもなかろうとか、加賀美を逃がすより擬態加賀美を送り込んだ方がてっとり早いだろうとか。なんかこう、全体的に「設定振り回されてる」感が拭えないんだよなぁ。
それはともかく初登場のガタックですけど、造形的にはスマートかつとげとげしくてなかなか良いと思います。カブトを意識して角が両側からせり上がるギミックもいい感じ。ダブルカリバーの肩装備も特徴的なシルエットを作ってるし、組み合わせて鋏になるのも面白い。
だから、そんな武器からどんな必殺技を繰り出すのかと期待して見てたのに。
「ライダーキック!」
蹴るのか!
いやカブトよりはヒーローっぽい蹴りだったけど! 描く軌跡がかっこよかったりしたけど! でもせっかくだから
鋏めよ!!
さて、そんな新ヒーロー誕生劇の裏では剣ぼっちゃまの誕生会も厳粛に執り行われておりました。
今更ながら、このギャップはなんなんだ。
つーか誕生会っつっても昨日の昼飯とメンバーが変わらないんですけど。
あ、
歌うたいが一人増えてましたね。
仮面ライダーカブト 第21話 ―
2006年06月25日
ワームの擬態を見破れないんじゃ警備の意味ないよなぁ……。
ということで今週は貴重な「ゼクター適合者試験」の様子からスタート。想像以上に地道で効率の悪い方法に頼っているようで。田所さんまで引っ張り出してくる前に、まだ元気そうなシャドウのメンバーでも試してみてはどうか。
しかしなんつーか……ワーム側もクロックアップ能力を持っているんだから、本当に加賀美を逃がしたくないならそれ使ってとっ捕まえるべきだよな。都合が悪いときだけ設定を無視するんだから。
あと、加賀美がヘタを打ったようなこと言われてけど、工場の件に関してはZECTの連携ミスだよ。
「情報は掴んでいたんだ!」
なら事前に教えてやれ。秘密にする必要もなかんべ。
ていうか「何か得体の知れないものを隠してる」のに、「工場ごと殲滅」しちゃって大丈夫か?
さて一方で今回も神代は、輪をかけてマンガのような金持ちっぷりを披露してます。
「ここは何かの倉庫かい?」
「君に誕生日の料理を作る栄誉を与える」
まぁキャラクターなのだと分かった上で敢えていうが、気品とは「偉そう」なことではないぞ? じいや味がいいなら最初から素直に家で食え。
「誰かと思えば
おぼっちゃまくんか……」
いやホントだよ。
あと今週は全体的にひよりさんの刺し殺すような目つきが素敵だったと思います。
どうしてそれが
メイドになるのか、それが次回の最大の見所だと断言。
もういいです誰がガタックでも。
仮面ライダーカブト 第20話 ―
2006年06月15日
神代剣関連は本当にめまぐるしいなぁ。終いにはワームになってしまうとは。
あれが擬態だった以上、神代剣本人はおそらく姉と一緒にもう死んでいると考えるべきなんだろうが、問題は彼が何のために神代に擬態しているのかということだな。どうも自分がワームなことに気がついてないような雰囲気もあるし。いずれにせよゼクターの節操の無さには何らかの自制回路を設けるべきだと思います。
でも今回の神代が見せた一連の傍若無人さが、何の咎めもなくスルーされなかったことには少し安心した。珍しく天道が静かな怒りを見せたことも一興。どうして妹の話だけで神代を特定出来たのか、なんて些細な問題ですよ。天道だもの。
怒りは事故に関してのことだけだったけど、出来れば肉屋の出来事にも言及して欲しかったところだね。やはり子どもが見ている手前、なんでも道徳的語れとは言わないが、物事の道理を強引に無視すれば相応の報いがあるということも描いて欲しいのだ。
そういう意味では神代の「買い物」は全然頂点を極められなかったということで。エレガントさの欠片もない。
さて一方で怪盗シャドウ絡みも一段落だが……。
田所班は
独立愚連隊か。
どうしてこの作戦をZECTの協力なしに実行しようと思ったかなぁ。まぁいざ捕まったとしてもZECTの力で出してもらえる打算があったのかもしれないけど、逆に捕まってからじゃ「ワームをおびき出すためなんだ!」なんて拙い言い訳にしか聞こえないぞ。加賀美とか明らかに
盗りすぎだし。
それにしても加賀美はなんて
泥棒へたなんだろう……。予告出されて、肝心の実行犯があの有様で、それでも取り逃がす警察の無能な加減たるやいかに。
仮面ライダーカブト 第19話 ―
2006年06月04日
今週は全体的にマンガですね。しかも前後編別々の。
前半はサソード登場編。ていうか天道2号登場編です。何か家柄とか貴族とか余分なもの纏っちゃってるタイプの。どうも
貧ぼっちゃま的な匂いを感じてしまうのだが、一応ホンモノの金持ちのようで。
でも天道は天道一人だから映えると思うんだけどねぇ。ぶつけるなら真逆のタイプがいいのにな。
状況設定や論理展開がおかしいことはもはや突っ込んでもしょうがないので突っ込みません。とはいえ、サッカーはまず天道一人で11人抜いてから神代を投入すべきだったよね。1対1じゃ両者がどのぐらい高い位置で拮抗してるのかイマイチ伝わらないよ。
で、後半は怪盗シャドウ編な訳ですけど・・・なんだこりゃ。前半よりさらになんだこりゃ。
なんだかノリノリな田所さんは面白いけどな。
つうか、やっぱりZECTはライダーを金で雇う用意があるんじゃないか。最初からそうしてれば、ゴンをさらって大介に反感持たれることもなく、ドレイクを引き入れることが出来たんじゃないのか?
相変わらず妹の食いっぷりはぜんぜん美味そうに見えないなー……。
仮面ライダーカブト 第18話 ―
2006年05月28日
監禁されている場所まで分かっていながら、ザビーを倒して直接ゴンを助けようという発想はないのだろうか。最初から天道に事情を話して協力してもらえばいいのにね。カブトの方がザビーより
強いんデスヨ?
クロックアップを使えば救出なんて屁より簡単そうな気がするけど、そんな野暮なことはしないのが天道総司です。料理が睡眠薬に匹敵する美味さだなんて味皇様もビックリだ。
上の命令で影山がやってることかと思いきや、保養所の人間が鍵を所持してるってことは、結構ZECTぐるみでやってるってことだよなぁ。フツーに昼飯食ってる彼らの神経が怖い。
そんなこんなで大介&ゴン絡みも一応めでたく決着。お母さんのところに戻るとZECTもうかつに手出しできない……のか?
あと今週は田所さんがなかなか男前な部分を見せてくれたのに、加賀美がダメっ子だったせいでイマイチ締まらないシーンになってしまいました。
「休暇ですか!?」
てめぇまだ休み足りねえのか!
仮面ライダーカブト 第17話 ―
2006年05月21日
うーん。この微妙な御時世に仮面ライダーが
幼女を誘拐して監禁するってどうよ。影山にもおかしなキャラ付けが始まってるし。
予想通りというか予想以上というか、とにかく加賀美が分かりやすいほど調子に乗っています。この先「俺一人でもやれますよ!」って暴走しちゃうに違いないよ。加賀美的にはこれで満足なのかなぁ。満足なんだろうなぁ。
ZECTの方針はともかくとして、ワームが未知の生物である以上、情報の収集や分析は重要性において殲滅することに劣らないはずなのに。自己顕示欲のために単独行動をし、自分の役割を放棄したことを棚に上げて後方支援に従事する田所たちの前でワームを倒したことだけをただひけらかす男を誰が認めてくれるというのだろうか。正直哀しいほどかっこ悪いぞ、しっかりしろ加賀美。
それにしてもZECTの意向についてそろそろなにか示されても良さそうなものだな。ワーム殲滅が第一目的でないのは分かるけど、いずれにせよライダーシステムをワーム殲滅に使う気なら天道をしばらく泳がせておいたって良さそうなものだ。天道は利害さえ一致すればZECTにもこだわりなく所属したりする訳だから、直情的で交渉に向いてない加賀美や岬に任せてないで、もっと発言力のある人間が天道と交渉しにくるべきだと思うよ。
ああそうか。考えてみるとドレイク銃の弾速はクロックアップした相手より遅いんだから何の役にも立たないんだな。だから肉弾に頼るしかないんだ。
考えろよZECT開発部。
仮面ライダーカブト 第16話 ―
2006年05月14日
ああ、そうか。あまりの俺様っぷりに今まで気付かなかったけど、方法はどうあれなんだかんだで一番真面目にワーム退治をやってるのは天道なんだなぁ。偉いなぁ天道。
さて今回は、シャドウ隊長の座を奪われた影山の陰謀によりあわやカブトとドレイク対立か、と思いきや、多分過去最速でライダー同士の誤解が解けるという妙展開。ひとえに天道というキャラあってのことだな。というか矢車にしろ影山にしろシャドウ隊員はみな自己顕示欲の塊なんじゃないのか。
そして外科医絡みも本人以外は全員ワームというオチで決着。ワームのことがもう分かりません。
どうして待ってやったんだ? 単なるきまぐれか。それともワームには擬態することに明確な目的があるのか。
加賀美のスタンドプレーもどうやら今週で収束しそうだが……彼のことだから、どうして普段なら全く効果のない弾丸でワームを倒せたのか、なんて疑問はないんだろうなぁ。
仮面ライダーカブト 第15話 ―
2006年05月07日
前回影山から囮として利用され、ボクはいらない子なんだと落ち込む加賀美。
さすがに率先して狩ろうしてた岬からどんだけ励まされても聞く耳持てないだろうが、何を思ったか今週はZECTを離れて一人でワームを倒すとか言い出します。でもパソコンと情報はZECTから得たものを使います。うーん、加賀美……。仕送りを貰ってるのに自立してると言い張る大学生みたいだぞ。一人でもできる、ことを誰に見せたいんだ?
田所班に情報が来てるんだから調査は田所班がやるんだろうけど……駒が二人とも適当に動くから田所さんやることなさそう。直属のゼクトルーパー部隊はどうなっちゃったんだ? 全滅して補充なしか?
それにしても、そもそもワームが擬態するのは人間社会に紛れ込もうという企みがあるからだと思うけど、割に人間の死骸を処理や目撃者の始末には無頓着なんだよな。擬態性能には個体差が著しいのかね。つうか目撃情報と一致するなら黙って観察してないで容疑者全部確保すべきだと思いますよ。第3話のユキの時にはそうしてたじゃん。
仮面ライダーカブト 第14話 ―
2006年04月30日
何がなんだかわかんないうちに何かうまくいったらしいのがカブト風味ではあるけれどもやっぱりなんだかな。
加賀美が疑われたのはフェイクだとしても内通者だと断定されるまでの過程には納得の行かないものが。携帯を影山に貸してその直後に着信履歴の件が浮上してるんだから、どう考えても怪しいのは影山の方だろう。
せめてそれを岬さんにちゃんと説明しようという気が加賀美にないのも、また岬さんから「加賀美に限って!」なんてセリフひとつ出てこないことも、なんか根底では全然仲間になってないようで物悲しい。
実際に内通者が存在したってのが意外と言えば意外だな。擬態だけで不足があった理由はなんなんだろう。あの時点まではオリジナルに用があったということでいいのか?
どんな?
どうもいまだにワームの設定も目的も把握できません。
ついでに言うと「体温の差で擬態を見破れる」設定は一体どこに置いてきてしまったのだろうか。
それにしても加賀美がドレイクにヒーロー性を求めるのはやや違和感があるな。どうしてカネの話をしちゃいかんのだ。みんな給料貰ってZECTやってんでしょ。違うの?ゼクターに選ばれたら無償で命張らなきゃいかんのか? ていうかそのレベルで話が出来る人が交渉しにこなきゃおかしいだろ。
天道の行動も、ひよりの心情の変化も、
さっぱり汲み取れないのは俺の理解力不足なんでしょうか。
仮面ライダーカブト 第13話 ―
2006年04月23日
ピザ屋も偽装のひとつなんだろうか……それともZECTって意外と潰しが効かないんだろうか……。
さて矢車さん再登場編ですけども。可哀想な人だ。影山には言うことやること全部ピエロに見えてたんだなーと思うと余計に。
考えようによっては市民が無差別に狙われるよりシャドウに的を絞ってくれてる方が好都合なのでは。
ていうかね、過去の例から見てもワームが擬態するとその人の性格やら記憶やらまでコピーしちゃってるような描写があった訳だから、シャドウの誰かが一回でも擬態されれば内通者なんか必要なしに情報が漏れても不思議じゃないと思うんだが。
ザビーはこのままデルタの如く流転する運命かな。どうせ影山はロクな死に方しないと思うんで。
前回のさくら舞う戦闘といい今回のオリーブオイルといい、クロックアップの描写が改善されているのは見ものです。
特に「以下はオリーブオイルが落ちるまでの一瞬の出来事である!」っていうナレーションがスゲー格好良いと思うんですが。これからは毎度入るのかなぁ。そうだといいなぁ。
ぶつかっただけで壊れて落ちるカギってどうよ。大丈夫かそのコンテナ。
仮面ライダーカブト 第12話 ―
2006年04月16日
ZECTの製品開発姿勢には明らかな不備があると思うのだが如何に。
ゼクターの自由意志ってのが期待する性能を満たすために絶対必要なの? 平成ライダーは全般的に「組織」に恵まれないよなぁ。
うーん。それにしても今週の天道は天道じゃねぇよ。
天道がスクラッチをこすったら
絶対当たるんだよ! そんなの当たり前じゃん!なんだったらケズった分全部当たっちゃったり、入れてないハズの
1000円引きとか出ちゃったりするんだよ。そのぐらい総て司ってなきゃダメなんだよ天道は!
まぁ女の子連れてくる勝負についてはかなり天道ってたけど。有名人というよりは
珍獣のような扱いに見えなくもないが……。
大介が早くもちょっと見苦しいキャラになってきたのは残念かなぁ。天道とは違った意味で我のあるヤツだっただけに、勝負に負けてもどっしり構えてるような人であって欲しかったのだが。
冷静に考えると、数多くのワーム出現現場にほぼ生身で出くわしていながら、未だ存命している加賀美は結構強いってこと?
仮面ライダーカブト 第11話 ―
2006年04月09日
いやー、ヤバイわ。カブト面白すぎるんだもん。
過去の例からいって、絶対ロクなラストを迎えないよきっと。ハラハラ。
天道の俺様ぶりも言わずもがな。
「過去現在未来すべての時代において俺はもっとも完璧な人間だ」
ああ、言っちゃったよ。
前回のことで友情フラグが立ったと思ってるのは加賀美だけのようだが、二人の絡みを見ると傍目には天道がただのツンデレさんにしか見えません。
何故か掃除しにくる加賀美も加賀美だが。
「さっきは
言い過ぎたと思って」
いや、安心していいよ。言い過ぎてるのはいつも天道の方だから。
つうか天道が天ぷら揚げてる間、よく加賀美はワームに囲まれて無事だったよなぁ。ワームって
何?
さて今週は三人目のライダードレイク登場編でもあります。
「メイクアップ!」
「風に吹かれたくないか……」
「あらゆる合コンに参加するのが私の主義」
だいたい
どんな人か分かりました。またこんないけない人がライダーに……。
「お前ズルしただろ!」
「
でへ」
こいつ
誰だ。
仮面ライダーカブト 第10話 ―
2006年04月02日
自宅で調理しろよお前ら。
ということで今週もツッコミからスタートのカブトです。
さて念願の仮面ライダーに変身したものの、ZECTからカブト抹殺の指令が下り戸惑う加賀美。ザビーがいればカブトは要らない論者だったはずの加賀美だけど、「これからは天道と力を合わせて!」とちゃっかり方針転換してます。唐突なお友達宣言も然り。
天道の加賀美に対する態度は最初から一貫してるからなぁ。俺に言わせりゃ好き勝手に責めたり助けたり信じたり信じなかったりしてる男から俺ら友達だよな!って言われてもにわかには受け入れがたい感じしますけど。
矢車がザビーゼクターの資格を奪われたのは、ワームを放っておいたからなのかカブトと私闘したからなのか。それがハッキリしないうちは、ザビーとカブトを戦わせるのは得策でないと思いますが。下手すればカブトにこだわりつづけることで延々ザビーゼクターに愛想つかされ続ける可能性だってあるわけで。
そもそも加賀美はゼクターが勝手に選んだのに、やめるっつったらやめられるものなのかい。
バイトはまともに通ってこないわ店長はろくすっぽ店にいないわ店員はおろか客にまで完全に私物化されているわでよく成り立ってんなあの店。
仮面ライダーカブト 第9話 ―
2006年03月26日
おお、加賀美がザビーに!!
なんだかんだで最後までライダーにはなれない
明日夢状態のままだと思ったのに意外!
それはそれとして今週も突っ込みどころ満載ですカブト。
ZECTの情報操作能力がいかほどのものか知らないが、実際「天道を殺害した」と思っている矢車がその死体や装備を回収しないまま放置するというのはいかがなものか。もしくはZECT情報処理班みたいなのが痕跡を消しに現場へ出向いてくるべきだ。
それに天道。
「身の危険から逃れるために仮死状態になる昆虫がいるってな」
昆虫だ。この人虫並みだ。
岬さんナース服は要りませんナース服は。
あと一応ワームは
ゼクトルーパーでも倒せることが今回遂に判明。ザビーや加賀美の攻撃を見る限りでは、銃器より直接
なんか刺す方が効くんじゃねえの。
「バカ!お前が診てもらうんだよ!」
加賀美にしては的確なツッコミだ!
仮面ライダーカブト 第8話 ―
2006年03月19日
「白い服」が狙われるのはいいとして、ワームの行動は単に殺戮だったり時に擬態してみたりとまるで一貫性がないのはちゃんと理由あってのことなのか。結局そこら辺ナゾでした〜で終わってくれるな。ホントに。
天道の行動にも今更ながら不可解な点が多いな。ZECTに属することを拒むのは何故だろう。理屈じゃないのかもしれないけど、よりワームの情報や何かを迅速に知ろうとするなら協力体制があっても悪くないし、人間の作った装備である以上、メンテナンスを受ける必要だってあるだろうし。
彼がワームを倒そうというのは自己満足の域に過ぎないのかね。
ついでに加賀美君の行動もなんだか直情的過ぎてだんだん薄くなってってる気がする。
加賀美は弟の死によってより明確にワームを敵視してる訳だけど、それをZECTの一員としてワーム殲滅をバックアップすることで果たそうというのか、それとも自分自らライダーになってワームを根絶やしにしようと考えているのか、もうひとつはっきりしない。いや、彼がライダーになりたいと思っていることは分かるんだけど、しばしば「資格者」と表現される「ライダー候補生」に入るため、然るべきところに立候補したとか、したけどダメだったとか、そういう描写が今のところないわけだ。その近道としてもっとも考えうる「ゼクトルーパー」にもなっておらず、情報担当として記録係をしているだけなのにライダーにはなりたがっている。
今回も「矢車の下で働きたい」と言い出したはいいが、「強くなりたい」という割にシャドウの戦闘員になろうという訳でもないらしく、結局何をどうしたいのかよく分からないのだ。なんなんだろう。
「天道、
どうやって中に!?」
いやホントにな。
仮面ライダーカブト 第7話 ―
2006年03月12日
どうも天道総司がなぜベルトを持っていたのかってことについてはしばらくぶん投げられそうだな。別にいいけどさ。
ただ、秘密にしなきゃいけない理由とかは是非ともあって欲しいところ。なんとなく言わなかっただけ、とか無しにしてください。ありそうだから逆に。
さて今週は二人目の仮面ライダーザビー&精鋭部隊シャドウ登場編です。
ばったり出会ったライダー二人が一丁の豆腐を賭けて料理対決、なんて見せられるといかにも
平成ライダー臭がして先行き不安になりますが。対決に使った豆腐を持ち帰ればいいじゃんみたいなツッコミは勿論ナシの方向で。
天道が負けたのは意外といえば意外だけど、ひよりが審査をしたってことを考慮すると必然って感じだな。
精鋭部隊と言ってみても、ザビーを擁している以外は他部隊と装備品に大差ないようで。ライダーの攻撃だと蹴りやニードルの一撃で爆散するワームが、どうしてゼクトルーパーにあんだけ銃弾打ち込まれて平気なのか、という点にそろそろ納得の行く説明が欲しいぞ。ドラマや設定にこだわるって言うのは、ただ説明不足だったり描写が難解だったりすることではなく事象に説得力があるってことなんだと思うんだけどね。
しかし加賀美君はいい加減バイト辞めるべきだと思うが。ZECT一本では生活立ち行かないほど給料悪いの?
仮面ライダーカブト 第6話 ―
2006年03月05日
カブトの面々はみんな天道総司に優しいなぁ。
この番組という環境にいなければ時々
気が狂ってるとしか思えない言動をしたりする人なのに。
すっぽかし事件も最終的にはむしろ高感度上げる結果に終わってるし。いけませんひよりさんヤツはあなたのとんでもないものを盗んでいきましたよ。つうかタワーのイルミネーションって個人に操作できるもの?天の道をゆく男に不可能はないのか。
……行けと言われた時に東京タワーへ向かってればひよりルートに入れたのは加賀美だったかもしれないのにねぇ。間の悪い男よ。
実際のところ天道に外部と連絡を取らせてやったりカツ丼食わせてやったりする岬さんもそりゃ甘すぎると言わざるを得ない。しかしワームは何のために岬をさらったんだろうね。情報が欲しいなら殺して擬態すりゃ記憶まで手に入るんだし。むむ?
今回ちょっと気になったのはゼクトルーパー。いわゆる「戦闘員」じゃなくて中に人間が入っている前提なんだから、尋問の時とか後ろにいるやつ個々でリアクションが違ったりしてもいいよね。その方がワームにぷちぷちやられても命が散っている感じがして良いのではないかと。あまりにも簡単に殺されちゃってるのがちょっと可哀相。
「オレ
嘘つきになりたくないんです!」
なんか理屈が通ってない気がするのは俺だけ?
仮面ライダーカブト 第5話 ―
2006年02月26日
……渋谷隕石の絵、だったのか。あれ。
まぁそういうわけで今週はカブト捕獲作戦です。なんか懐かしい響き。
カブトゼクターは勝手に飛んでくるだけだから何とも言えないけど、とりあえずバイクだけは立派な
窃盗だもんな。捕まっても仕方がない。
ちょっと気になるのは田所さんの人望のなさでしょうか。一応ゼクトルーパー一隊を統括する立場なのに、「今度こういうことします」ぐらいの連絡を本部からもらえないの?
今週のひよりさんもかなり出来上がってます。本当はチューリップ見に行きたいんだろうねーっていう雰囲気がじわじわと滲み出てるあたりが。これで天道がちゃんと間に合っていたら確実に
ひよりルートへ入っていただろうに。
……え、ちょっと待て。ワームの擬態って
体温で見破れるのか?
先週とか先々週とかやれよそれを!
仮面ライダーカブト 第4話 ―
2006年02月19日
今回は加賀美の弟とそれにまつわる因縁が紹介されつつ、ついでに決着。意外とあっさり済ましたなぁ。別にいいけど。
名前「あらた」って読むんだね。
亮が狙われたのは、加賀美の弟だからって言うよりZECT幹部の息子だったから、と見たほうがいいのかな。そうだとするとこの二年の間何をやってたのかが気になるけど。いまさら加賀美を狙ってきた理由も良く分からない。すべてはワームの目的って何?っていうその一点に集約されることだけど。
亮が「ワームに擬態された可能性が高い」のは視聴者的に当然の認識だけど、ZECT本部とやらがそう判断した根拠は一体? 先週の一件から見てもZECTがまだ擬態かどうかを判定する手段を持ってないことは明らかだし、「調べた」というけど現在の亮を何らかの形で補足出来たなら加賀美を尾行する必要もないし。うーん?
あと個人的にはマスクドフォームの方が
斧使いだから好きだなー。
せっかくだからキャストオフに「条件付け」があったりしたら戦闘がもっと盛り上がりそうな気がするけど、やっぱりサナギマン状態は子どもにウケが悪いだろうから無理かなぁ。それなら二つのフォームにもっと明確な差異を与えてくれれても良さそうなものだが。
停止する雨の表現については……繰り返しになるのでもう言いません。
でも降雨までこう表現したってことは、多分「高速」の表現を改める気は無いのだと見た。
少なくとも画面上、天道が加賀美にサバ代を払ったようには見えないんだけど、「こんなうまいサバ味噌初めて食った!」って
それでいいのか加賀美?
仮面ライダーカブト 第3話 ―
2006年02月12日
新解釈のライダーキックは見た目の派手さには欠けるものの、具体的にキックが当たってて威力ありそうな映像表現になってるのでこれはこれで割りと好み。
雑魚っぽい通称とは裏腹に、かなり発達した知性を備えているらしいワーム。確かにユキになりすました手腕を見る限りでは、既に人間社会に潜伏しているというのも無理のない話。しかし姿形だけでなく記憶や性格までコピーできるってのはいかなるテクノロジーのなせる業か。その割に元にもどるタイミングとかはあまり知性が感じられないけど。
天道総司は今回も素晴らしく
天の道を行ってます。いいね。
ライダーの力を使うことも、何らかの策を講じることもなく、ただヅラっと警察に乗り込んでゆるっと囚人を攫ってくるその司り加減にはもう脱帽です。怪人でもない一般の女性を平気で殴るライダーなんていただろうか。
加賀美がまた良いと思うですよ。一緒に乗り込んだのにあっさり捨て駒にされる要領悪さとか。いつまでもそんな彼でいて欲しいものだ。
クロックアップの表現はもう少し凝る余地がありそうだけどな。前回もそうだったけど、「高速で動くこと」は「時間を止めること」とは違うと思うぞ。今の時代にこういう設定を選んだからこそ、例えば慣性とか速度差にもう少し突っ込んだ表現を目指しても良いのではなかろうか。
あと今週一番のポイントはひよりの一人称が
ボクだということでしょうか。完璧だ。完璧ですひよりさん。
仮面ライダーカブト 第2話 ―
2006年02月05日
天道妹はずっとヘンなポーズを貫くのだろうか。芳香がやっても気にならないのにねぇ。
マシンと話せる不思議さんことひよりの趣味は妖精さんの絵を描くことのようです。……いや、逆に言えば中途半端にキャラ付けするより潔いと言うべきかもしれん。そう考えればここはいっそ眼鏡っ娘だツンデレだと萌えておくのが正解!
そうだそうに違いないそうに決まった!
ようし!(決意)
今回はキャストオフも初披露。吹っ飛ぶ加賀美と対比するスピード感の表現なんかはうまく出来てるんだから、どうせならトレーラー上での戦闘もゆっくり背景が動く、ぐらいは出来なかったかな。「猛スピード」と「停止」は似て非なるものだと思うけど。
あとやっぱり天道総司が割と好きらしいです俺は。
適格者がどうだとか、どうしてライダーベルトを持っているのかとか、そういう設定を全部後ろにやってもとにかく当面の話を牽引していけるだけの行動力があるのは主人公として魅力的だと思います。見てるだけでなんか楽しいじゃんこの人。
加賀美がこの先ずーっと振り回され続けるんだろうなっていうお約束も既に確立されつつあるし。
仮面ライダーカブト 第1話 ―
2006年01月29日
なんだかんだ言いながらも結局期待しながら見ちゃうんだよ。毎年。
ってことで平成ライダーも早7作目。
第一印象としては、全体的に登場人物のネジが少しずつ緩んでいる感じがしましたが。
「時が来るのを待っている」と言いながら勉強も労働もしない主人公。
そんなニートの兄を
崇拝して甘やかす素振りのイタい妹。
人と話すのは苦手だが
マシンと話せる不思議少女。などなど危うい人たちが目白押し。
ただ、いけない方向に出来上がってる感じの天道総司は決して嫌いじゃなかったりする。迷いの無い主人公っていいよなぁ。
加賀美くんの普通さに救われるのも確かだが。
ゼクトの存在とかマスクドライダーシステムの開発とか、ある程度ワームに対しての対策が進められている世界観のようだが、その割にゼクトルーパーとやらがまったくワームに歯が立たないというのはいかがなものか。
ワームの目的や危険性についてまだ言及されていないので何ともいえないが、これまで発生したワームはどうなっているのかってことについてもどっかでフォローがあると良いのだが。
なんか底の深い風にゼクトを描こうとしているのは分かるんけど、果たしてどこまで貫けるだろうか……。