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 特捜戦隊デカレンジャー 感想日記


 特捜戦隊デカレンジャー 01「ファイヤーボールニューカマー!」

 今年の戦隊は警察もの。支援組織の後ろ盾を持って、ちゃんと基地から出動する戦隊は本当に久しぶりだ。このところゲリラ的に平和を守ってるのが多かったからな。
 冒頭からレッドの「オレ正義」振りが遺憾なく発揮されていて良。最初の逃走宇宙人は間違いなく死んでると思うけど大した問題ではないらしい。いわゆる場合によって抹殺も許される対バイオロン法ですか。

 スタイリッシュにしようとして若干スベってるような気はするけど、キャラはちゃんと立ってるからそれはそれか。ピンクの脳が温かすぎるのもご愛嬌。その状況で歌ってる場合か。(一応突っ込む)
 せっかくだからボスの口がパクパク動いてもいいのにな。

 プロフェッショナル感を出そうとしてるのは凄くイイ。どこまで持つかなぁ。情報提供者をいきなり撃たれちゃったりしてるトコ見るとなんか不安。でもこのぐらい明朗快活なのは好みなので是非ノリはこのままで突っ走って欲しいところ。

 ロボットって自白すんのか? もっとデジタルな意味だと捉えていいのか?



 特捜戦隊デカレンジャー 02「ロボ・インパクト」

 あ、逃走宇宙人生きてた。謎の人型宇宙人とか落下した3つの物体とか、もっとストーリー的に大きな伏線かと思ったらこの2話で全部処理されてしまうのね。そうか今回はカクレンジャータイプか。まぁ最終的には牛耳る存在が出てくると思うけど。

 今回から赤が正式加入。バンバンを一つにしてバンと命名。ならキャラ設定の段階からバンでいいじゃんとか思うが多分2回なのが大事なんだろう。よく分からんけど。
 バンとホージの仲が悪いのは多分デフォルトでずっとこのままなんだろうな。でも強行合体時にはきちんとみんな協力体制を取る辺り、状況に対する切り替えの速さとそれを無理とは考えない裏打ちされた自信が垣間見えてプロっぽい。これは素直に格好良い。合体そのものが燃えるってのはゴーゴーV以来だ。

 そしてまさに破壊マシーンな敵メカ。てっきりキングジョーの焼き直しかと思いきやドリル換気扇とは。こういう造形を見るに、今年は一筋縄で行かない気配がひしひしと。またデカレンジャーロボも動く動く。見るからに野暮ったそうなデザインの癖にビュンビュン転がるから余計早く見える。でかい手錠はご愛嬌。

 なんと今回はその場で裁判! 新しい。これは新しい。おまけに死刑執行権までデカレンジャーにあるらしい。「デリート!」ってオブラートに包んではいるが結構強烈な司法制度だな。しかもあのジャッジ○×しかなかったけど有罪は即死刑ですか。

 いやもうブレイドの煮え切らなさに比べるとこっちはハジケすぎというかなんつーかもう大好き。「熱いところあるんだ」とか「いやそれしかねーよ!」って突っ込ませようとしてるとしか思えないし。

 「ジャスミンはエスパーなのだ!」 ええー!?



 特捜戦隊デカレンジャー 03「パーフェクト・ブルー」 

 エリカを攫った目的が「お嫁さんになって!」とかじゃなくて本当に良かった。いやそういう話も今後あるかもしれないがこんな早い段階でそれやっちゃうと自然と犯罪のグレードが暴落していきそうなので。

 ホージーの本当のミスは本人確認に失敗したことではなくて宝石をエリカに預けて一人にしたことだと思うけどな。誘拐犯なんて共犯者がいるほうが普通だろうし仮に本人だったとしてもあのままケバキーアに攫われたら同じ事だろう。

 でも普通に本人確認とかやる辺りが宇宙時代っぽくて面白い。宇宙人が人間を装って生活している状況だからこそ通常行う作業な訳だ。そのためにホージーには油断があったというのも自然な話。無理に込み入ってなくて、些細でもちゃんと原因と結果があるストーリー展開は凄く安心できて好きだ。何故そんなことに安心しているのかと言えばドコへいくのか見当もつかない作品を直後に見ているからに他ならないのだが。

許すまじ……」 ジャスミン素敵。



 特捜戦隊デカレンジャー 04「サイバーダイブ」 

 デジタル変換器……いや!デカレンジャーだからアリだ!(贔屓)

 ジャスミンの超能力を便利に使って犯人の居所探し。電脳世界に常駐するケバキーアがパソコンの置いてある場所なんかを思念が残留するほど強く意識してるのかどうかは凄く疑問だが。

 正直サイバーダイブな描写はほとんどなくて発想的にグリッドマン辺りで止まってるのがやや残念。まぁデジタル化してネット上に潜伏する敵を力技で倒す辺り、らしくていいという気もするが。

 バンとホージーの掛け合いは分かりやすくていいなぁ。バンには「バカでもやる気満々の俺」ってちゃんと自覚があるようだし、ホージーもそういうバカぶりに触発されてエリート的な弱さだけでないところを見せてくれる。いいコンビだ。

 
 ひょっとしてケバキーアってアキバ系のもじりか?



 特捜戦隊デカレンジャー 05「バディ・マーフィー」 

 順当に各キャラの掘り下げエピソードが続き、今回はピンクの話。とは言えもともと個性が映える連中なのであまり意外な一面という部分も見られず。マーフィーにウメコという人選はてっきりマーフィーが女の言うことしか聞かないという理由からかと思ったが別に殊更女好きという描写もないところを見ると単なるバカ犬ってだけらしい。だからやっぱウメコが適任なのね。(納得)

 多分バズーカはバズーカとして別に作った方が効率がいいと思いますとか小便をする機能の意味が分かりませんとか突っ込みどころは多々あれどまぁデカレンジャーだから。ねぇ。

 しかし岩木自身あんな何の目印も無いところに薬品を隠してその後どう掘り出すつもりだ? そもそも捕まるようなコトしてるんだからデカレンジャーに連絡とかしてはイカンと思います。

 そういえばまだ「巨大化」という要素が出てきてないがこのまま騙し騙し怪重機を駆使して巨大戦をやりつづけるならこれはなかなか面白げなのではないか。単なる悪あがきででかくならないということはデビルキャプチャーのように戦略的な巨大物を用意するということになる訳で話の幅にも広がりが出そう。


 尋問の時こそジャスミンを呼ばんでどうする……。



 特捜戦隊デカレンジャー 06「グリーンミステリー」

 勝手に地球にきて住んでる宇宙人は、そのこと事態は摘発の対象にならんのだろうか。一般人にもあまり公にはしていないみたいだし。
 野放しにされてるセンちゃんには、その背後に培った実績が垣間見えて底の深さを感じさせるね。車投げつけるとか最終的にかなり大味なあたりデカレン風味だが。
 お、初めてジャッジメントが○をつけた。仮にブライディの仕業だったとしても衝動殺人だから死刑にまではならないかもしれないがそれにしても状況証拠だけだしな。でも宇宙最高裁ってなんでもお見通しなのだな。まじめに捜査するのがあほらしくなりそうだ。



 特捜戦隊デカレンジャー 07「サイレント・テレパシー」

 ダブリを置いていくなんて! トレードに使えるかもしれないじゃないか!(問題違)
 収集癖のある一員として言わせて貰うともっと精巧な造形でないと敢えて実物をフィギュア化する意味が無いような気がするがどうなんですかその辺りは。

 そういう訳で今回は個人的に愛してやまないジャスミンのお話。「やってみそ」「なんじゃらホイ」とのっけからジャスミン語全開。どうでもいいけどジャスミンのエスパー能力って汎用性ありすぎなんじゃ。

 かの少年がいじめられたのは回想を見る限りエスパーであることが原因じゃないように見えるがそういうヤツはどの星にいこうが多分いじめられるぞ。
 名前、氷狩(ヒカル)と書くらしい。スゴい。

 むやみに犯罪者自らが武闘派に転じず、力仕事は雇った戦闘員にやらせるというのがリアルに小汚くて好きだ。

 うーん、でも下手にメインを張るよりは後ろでボソッとなんか言うジャスミンの方が好きだな。



 特捜戦隊デカレンジャー 08「レインボービジョン」

 ダゴネールのコンプ基準ってなんだ?

 前回に引き続きジャスミンのお話。2週も引いた割には案外これと言った悶着もなく少年は改心してしまいました。このガキは人間を信じない割に犯罪宇宙人との約束は信じるのね。多分役目が終ったらお前フィギュアにされるぞ。地球人エスパー子供(シークレット)とかで。

 アリエナイザーと間違われる若き日のドギー長官。見るからにあやしいから仕方がないけどな。民間人ですら宇宙人であることを隠して生きる世の中なのにスペシャルポリスの長官があれだけ堂々と人間でないというのは考えてみるといいんだろうか。ジャッジのせずにアリエナイザーをデリートしてるところ見ると昔の司法はもっと宇宙人に厳しかったようだ。

 どうでもいいけど学生にコスプレした意味無いぞ。

 全般的にジャスミンの言うことがレトロ風味なのは何の影響なんだ。



 特捜戦隊デカレンジャー 09「ステイクアウト・トラブル」

 簡単にアーナロイドに入り込まれたりのうのうと爆弾しかけられたりと監獄衛星のセキュリティは穴だらけのようだがあんなんで脱獄できるなら誰も彼も皆出てきちゃうぞ。
 しかしアブレラの商売って即金じゃなくてもいいんだね。案外おおらかな密売。

 で、今回は一周して再びバンのお話。脱獄したシェイクが会いに来るかもしれないと恋人のマイラを張り込みするという刑事っぽい展開。どうでもいいけどマイラに絡むチンピラとか空き巣の格好とかドコまで真剣なのか。「差し入れもシュークリームでげんなりするウメコ」とかその辺りは割とスマートに作ってるのになぁ。妙なところで安っぽくしなくてもいいと思うのだが。

 猪突猛進型のバンだからこそまずいと分かっていながらチンピラにも空き巣にもかかっていったのだから、出来ればアリエナイザーの出現にも躊躇無くチェンジして欲しかったニャーと思ったり。そこで妙なスケベ心を出されると全部の行動が否定されてしまう気がしなくも無いが。

 「嘘をつくと痛くなるリング」にはザムザ星人(男)の信用されてなさが垣間見えて物悲しい。



 特捜戦隊デカレンジャー 10「トラスト・ミー」

 脱獄代が出るほど価値のあるものはなら、もう少し信頼がおけて、隣の子どもにホイホイくれてやっちゃわない女に預けておくべきだと思います。シェイクに根拠のない自信が漲ってるのはきっとばかだからなのだな。
 脱獄だけにして衛星爆破したりしてこなければまた収監される程度で済んだんじゃねえの。どうせすぐ出てこれるんだし(笑)。

 冷蔵庫に入れておくという伏線が何かに生きてくるのかと思いきや本当にただ入ってただけでちょっと残念。長時間冷やされるとエナジーの効果がなくなる、とかそんな風に繋がってきたら面白かったのにな。子どもの発想が奇抜だったってだけじゃん。名前の方が奇抜だけどな。ティアラって。
 
 マイラは完全にバンを友達としてしか見てなかったってことでオチ。「新しい恋人が出来たら〜」って絶対この人、次もろくでもないヤツに引っかかると見た。

 ……結局マイラが信頼してるのはバンじゃなくリングの性能だよな。



 特捜戦隊デカレンジャー  11「プライド・スナイパー」

 宇宙人が当り前のように人間に化けて生活してる世の中なのに「顔見知り」だからってフリーパスで基地に入れるセキュリティ体勢はどうかしている。

 つーわけで今回はホージーの昔の同僚が殺し屋になってた話。どうせなら先週までの痴話エピソードよりこっちの方が前後編で語って欲しいような内容だったけどな。

 ヴィーノがSPをやめて殺し屋になる経緯に何か決定的な事件があればいいのだが。SPの同僚が犯人に撃たれて殉職したのに上層部は二階級特進だけでありがとうの一言もないんですかリュウさんは怪我をしていたんだぞ、とか。金の為だと言うならベタだけど妹の目の手術代、とか。そういうのなしにいきなり殺し屋になりました、じゃ救われないと思うが。

 パーフェクトが売りのホージーだけにミスした回ばっかメインを張ることになるのは不幸と言うかなんと言うか。



 特捜戦隊デカレンジャー 12「ベビーシッター・シンドローム」

 デカレンジャーが牛角のCMに! 飯屋が戦隊ヒーローをキャンペーンに起用するなんてひょっとして史上初のことなんじゃないか?

 で、今週は粘液まみれになったりパイパイなかったりとなにやらエロスなウメコのお話。彼女が小さいので余計エイミーがデカく見える。

 泣き声が尋常でなくでかい(というより体がでかいから必然的にそうなんだと思うが)オカーナ星人の赤ん坊を誘拐して兵器に悪用しようとするアブレラ。わざわざ宇宙空間を漂流することまで考えて揺りかごをチョイスする親もいないだろうから多分あれはアブレラが用意したんだろうな。考えてみるとそうやって実際使うまでの維持費とか、任意に使用を中止したり破壊する範囲を限定したり出来ない使い勝手の悪さとか考えると正直爆弾を使う方が実質コストは安いんじゃなかろうか。デカレンジャー敵に回してまでエイミーを取り返そうとするからには「もう一人誘拐する」のは相当な手間なんだろうし。となると仕入れやすい商品でもない訳だ。オカーナ星人の大人を一人雇った方が破壊力あるんじゃないか。

 車を徴収された男の後ろで何気にバイクを盗むイーガロイドの姿がちょっと面白かった。



 特捜戦隊デカレンジャー 13「ハイヌーン・ドッグファイト」

 ボスー! かっこいいー

 そういう訳で初のボスメインのエピソードは、これまでのデカレンジャーの活躍をそっちのけにしそうなけたたましさを放つデカマスター登場編。

 かつてボスがまだ刑事としてバリバリの現役だった当時にとっちめた犯罪者ベンGが、ボスへの恨みを晴らすべくスワンを人質に取って彼をおびき出そうとする訳だが、ここからはあらゆる流れがとにかく格好良いのだ。

 止めようとするデカレンを怒鳴りつけるところなんか、俺はまだ現役だというドギーの熱いパトスが迸っててしびれる。

 「許さん!」 おお、つぶらな瞳が逆に怖ぇ。

 そして伝説に残りそうなアーナロイド100人斬り。ご丁寧にカウントが表示されるという小憎い演出。なんか分かってる感じだ今年の戦隊は!

 最後は弾き返した弾丸で爆弾の導火線を切断する超絶かくし芸を披露したかと思えば、ロボットアニメみたいな必殺技でキメ。エキサイティング!

 いやあ、いいもの見た。

 こんだけ強いとデカレンジャー要らないね、と言われそうな部分は来週早くもちゃんとフォローを入れるようだし、やっぱデカレンジャーは一味違うぞ。



 特捜戦隊デカレンジャー 14「プリーズ・ボス」

 お願いボス。タイトルからしてヘタレ全開で始まる今週のデカレンジャー。

 特にボスが強いと分かって以降のバンが変わり身早すぎて笑える。

 「ボス一人じゃ無理ッスよ!」
 「いざって時はボスに任せれば!」
 「ボスなんか大っ嫌いだー!!」 
……子どもか、お前は。

 とにかく、デカマスターに頼っていまいち戦闘に踏ん張りが利かないSPDの面々をボスは敢えて突き放し、そのおかげで5人は力をあわせてこそ本当の実力を発揮できるのだということを改めて認識する、というのが今回のエピソードなのだが、そんないい話の裏に隠れてちょっと面白かったのがジャスミンがサイコメトリーするくだり。

 ジャスミンが残留思念を探る。ウメコが的外れな答えを出す。それに取り合わずに即センちゃんに振るホージーと、言われるまでもなくもう推理してるセンちゃん。そして多分なんにも考えず、センちゃんが出した「隕石」という答えにもピンときてない様子のバン。短いシーンだが、5人それぞれにあますところなく自分の役割をこなしていて素晴らしい。取り合ってもらえないウメコが本当に残念そうな顔をしているのもいい。アホな答えでも彼女なりに一生懸命考えたんだなーという雰囲気が伝わってくるではないか。

 
 「そのマスクの中、鼻は一体……」
 「それは聞くな

 巧いなぁ。コレ言われたらもう誰も突っ込めないじゃん。



 特捜戦隊デカレンジャー 15「アンドロイド・ガール」

 いかん。いけない妄想しか芽生えない。助けて

 こういうエピソード一回やっちゃうと今後いろいろ動きが取りづらいんじゃないのか。つーかフローラを助けるためにガンガン撃ち殺してるそのアーナロイドだってプログラムに従ってるだけのかわいそうなアンドロイドに他ならないと思うのだがその辺りどうよ?

 今回はデカベースが分離してデカマシンのトレーラーになる機能が登場。ただ前に出てきただけにしか見えないが、とにかくそれでピンチを乗り切ったらしいから細かいことはどうでもいいや。デカレンジャーだし。
 で、本当はデカベースロボへ変形もできるらしいが次回に持ち越し。

 うーん、個人的にセンちゃんはやはり「いいアンドロイドっぽい素振りをする悪いアンドロイドを看破する」ようなスタンスで見たいなぁ。



 特捜戦隊デカレンジャー 16「ジャイアント・デストロイヤー」

 最近の2号ロボってドラマ的な脈絡も無くただ投入されることが多かったから、デカレンジャーは一味違うところを見せてくれるだろうと思っていたのだが。うむう。センちゃんの立ち位置が若干違うせいもあいまって何やら煮え切らない印象。

 フローラに心が芽生えたってことにもう少し客観的な事実がいると思う。最後まで「1+1=2」でしか笑顔を作れない状態って普通は心が無いと判断される材料なんじゃないのか。
 どうせならフローラがギーガスに取り込まれて破壊の限りを尽くすが、センちゃんの呼びかけには反応する、とかそんなエピソードでも挟んでくれれば説得力も増すのではないかと思うが。
 それならフローラを助けるためにギーガスを足止めする必要があるので、体格で対抗しうるデカベースロボの登場だ! ってことにもなるじゃないか。ただでかいだけの敵ならデカレンジャーロボでなんとかして欲しかったところ。胸や膝からビーム出すだけなら人型の意味ないじゃん。

 先週触手だけの登場では結構不気味でイイ感じだったギーガスがいざ地上に出たら割とあっけなく散ってしまったのも残念。



 特捜戦隊デカレンジャー 17「ツインカム・エンジェル」

 ぶはは。
 一気に手を抜いたかのような話だがこんなん結構好き。
 ストレートのウメコはまるで偽キューティーハニーのようだな。

 秘孔をついて巨大化する敵ってのは芋ヨーカンに匹敵するアホさ加減なのではないか。
いつもながらギョーザ殺人の裏付けなんていつの間に行われたんだろうか。

「ボスが運転代行を!」

 ……なんか笑った。
 こういうとこ結構ツボを押さえてくるよなぁ。


 「ウメコはエスパーではない!」 汚いよそういうネタ!



 特捜戦隊デカレンジャー 18「サムライ・ゴーウエスト」

 京都太秦ロケで新撰組ネタ。こういうエピソードは後で見たとき時代を感じて結構好きだったりする。

「面妖さ極まれり!」 ……人のことは言えないがもっともだ。

 ベートニンを騙すための割と大掛かりな仕掛けが面白いな。ちゃんと裏方も参加してて、彼らが国家権力であることをなんとなく認識。ただこんな作戦で騙されると思う方も騙される方もダメダメだ。

 で、ベートニンを誘ったけど断られたので一人で国宝強奪作戦を実行するアブレラ。この人結構暇なのか? 狡猾な商売人を気取る割には案外思いつきで大雑把なことばっかりやってるよな。

 つーか宇宙最高裁って何者? なんでベートニンが作戦に参加してないことまでお見通しなんだよ。


「うそ! ずるーい!」 ……ウメコらしい発想だ。



 特捜戦隊デカレンジャー 19「フェイク・ブルー」

 姿を変えるという技術がかなり確立している世界観にあって、いくらホージーがデカレンジャーでも囚人と二人きりにしたりとかしてはいけませんとか突っ込みたい部分は多々あれど。

 面白い。今回はとてもイイ話で好きだ。

 魂を入れ替えることの出来るアリエナイザージンチェによって、肉体を乗っ取られてしまったホージー。バン達にも入れ替わっていることが分かってもらえず逃げ出すが、しかしジンチェの目的がデカベースロボの占拠であると気付いたホージーは、戻ったらアリエナイザーとしてデリートされてしまうにも関わらず、デカベースの危機を救いに戻るのだ! くー! 

 ホージーが偽者であると気付く流れには若干強引なトコロがないでもないが、肝心なのはバンたち4人がそれに気付いてくれるということ。「自分たちの信じたものに賭けたのさ!」 何だか無性に格好よいではないか。

 ジンチェがもう少し賢かったら本格的にやばかったけどな。



 特捜戦隊デカレンジャー 20「ランニング・ヒーロー」

 デカマスター強すぎだよな。デカレンジャー4人がタイマンで敵わないバーツロイドを4体まとめてあしらえるんだから。

 さて今回はどこかに仕掛けられた惑星破壊爆弾を探してバンが奔走するお話。実際解決した訳だから人選はバンで結果オーライなんだろうが、考えてみれば始めからプレイヤーをジャスミンにしておけば最初に電話を手にした時点で事件が解決してたな。究極の便利能力だけにどうやって使わせないかを考えなきゃいけないってのも大変だね。

 惑星ひとつ吹っ飛ばすような爆弾が結構近くにあるってのに、バイズゴアは爆弾作動後逃げられるのか?



 特捜戦隊デカレンジャー 21「マッド・ブラザーズ」

 どっちかというとヘルズ3兄弟の方がインパクト強くて、折角のジャスミンもかすみがちだったのが残念。

 そういう訳で今回のデカレンジャーはいつにも増してピンチ感バリバリの展開。勝った!と思った瞬間にもっと強いのがひょっこり、というのは結構好きなパターンだったりする。それにしても毎回何十個単位で惑星が吹っ飛ばされているようだが一体この時代の宇宙ってどこまで広いのよ。

 ちょっと印象に残ったのがCG。ボンゴブリンの攻撃で抉れる地面とか、サキュバスの舌とか、ちょっとした演出が生きててイイと思う。

 そして次回は新キャラデカブレイクが登場。流れからしてトッキョーの人なんだろうが、物凄い性格破綻者だったりするといいなぁ。

 イチオシは110cm子ども隊員服のウメコ。敢えてブルーとか着てるあたりがなんつーかこう。



 特捜戦隊デカレンジャー 22「フルスロットル・エリート」

 おお、デカブレイクが……思ったより普通。

 手持ちの武器を持たず肉弾戦を挑むのはバンたちと好対照でイイ感じ。デカブレイク話だから仕方が無いんだろうけど完膚なきまでデカレンジャーに見せ場が無いのは可哀想だ。

 それにしても最近のメカは良く動いていいなぁ。デカバイクロボの露出したタイヤは何か武器になるんだろうとは思ったが、まさかそのまま走ることが可能とは。必殺技も痛そうでナイス。その大雑把な刃物が何故ボンゴブリンに効いたのかは謎だがまぁ細かいことは言いっこなしか。



 特捜戦隊デカレンジャー 23「ブレイブ・エモーション」

 五つの愛の腕で今週も大活躍のデカブレイク。ブレスロットルいいなぁ。久しぶりに玩具がちょっと欲しい。

 そんなデカブレイクから出撃したら解散させると言い渡されるデカレンジャーの面々。果たしてそこまでの権限あるのかどうか分からんが、どうせならせっかく偉い人が出てきてるんだから正式な出撃禁止命令なら良かったのに。そうすれば、敢えて命令を蹴ってでもデカブレイクのピンチに駆けつけるというデカレンジャーの本気度が伝わるのではないか。
 まぁ気持ちで戦っても物理的なスーツの耐久性はあがらないと思うがそこら辺については例によってデカレンジャーなので。

 デカバイクの特撮も普通にいい感じ。あのぐらいパターン作っておけば今後もバンクに困らないね!

 何はともあれ打ち解けて地球署に残ることになったデカブレイク。ブレイドに比べるとこっちの連中は仲いいな。

 それにしてもデカブレイクの奥義とやらがビックリするほど無迫力なのはどうにかならんものか。



 特捜戦隊デカレンジャー 24「キューティー・ネゴシエイター」

 なんだよ逆さ言葉宇宙人って……。
 仮にそれがバリス星の文化なら事前に分かってて然るべきだと思うが。いくらデカレンジャーでも

 そういう訳で今回は警察っぽく立てこもり犯との交渉話。
 そこで交渉役に選ばれたのがウメコ。どうでもいいが、他のメンバーのウメコへの信頼のなさは悲惨さすら感じるな。何故に彼女はSPDになれたんだろか。

 先週からテツが正式に加入し、普通ならもう一話ぐらい活躍させてやるところなんだろうが、今週はウメコ全開なのでいきなり人質になってあとは通訳という地味な役回りに。周囲のアクが強すぎるせいか、彼のスタンス自体いまだ手探りっぽい感じ。

「地球語理解してないの?」
「いや今までしゃべってたじゃないですか」

 ……普通のツッコミが逆に新鮮だ。



 特捜戦隊デカレンジャー 25「ウィットネス・グランマ」

 「ビョーイが人に取り憑いている可能性」を知りながらバンに「仲間を疑うのか!」って言われただけでそれ以上の追求をやめてしまうのは問題があると思うますが。ジャスミンを使えジャスミンを。

 そんなこんなで今週は今ひとつ思慮の薄いセンちゃんのお話。デカレンジャーの中にビョーイが潜んでいるのと睨んだのなら下手にハクタクを連れ出すよりデカレンジャーを隔離する方が確実だろう。それにビョーイがバンに潜んでいると暴き出したはいいがその後の対策を何にも考えてなくてどうするつもりだったんだ。がんばれ唯一の頭脳なんだから。

 前科がある、という理由で疑われるホージーも可哀想だが。


 ビョーイが怪重機を使うために魔法瓶型のコクピットが必要であると分かっていてそれを放置した挙句に立ち上がっただけで外れるような拘束しかしてないとはどういう了見だ。



 特捜戦隊デカレンジャー 26「クール・パッション」

 特キョウのテツの顔が知れてるのに地球署のSPDであるホージーの人相は押さえてないという辺りに所轄の悲しさが垣間見えるな。

 格闘賭博の元締めダーデンを逮捕するため、潜入捜査に入るホージー。一度はチャンピオンジーバに敗れるものの、負傷した体で特訓に励み見事リベンジを果たす。
 
「ホージーは努力の天才」とテツに説明するバンだが、まぁそれでもホージーが出場する必然はないよなぁ。

 女装でごまかされるセキュリティなんてなんぼのもんだろう……。

 さて今回はスーパーデカレンジャーロボが初登場。少なくとも「旋風神ハリアー」とかのもっともらしいスピードアップを見ている身としては、重量が増えて機動性が上がるというのにどうも納得がいかないが。


 メガゲストリンの副作用はどう見ても格闘に適してないと思います。



 特捜戦隊デカレンジャー 27「ファンキープリズナー」

 竜巻を武器に強盗を働くミリバルが逃走。デカレンジャーは服役中のミリバルの仲間、ニワンデを捜査に協力させる。

 それにしてもわずか30時間しか余裕がないってのに往復してこれるって。アルカポは一体どんだけ近くにあるんだよ。

 ニワンデのファンキー振りは演技だったと後で分かるが、それにしても回転寿司やわたあめの前振りも全部演技だったなら天才だね。ドコまで根拠があって行動してたんだか……。
 そう、ニワンデはミリバルを説得して監獄に戻らせるためにファンキーを装っていたのだ。……何故?

 しかし見所はやはりジャスミン。首輪の電撃のことを教えるためにわざわざ実演させてみせるあたりが素敵です。


 「熱い!」 
 ……いいのか武器の威力そんなヌルくて。



 特捜戦隊デカレンジャー 28「アリエナイザー・リターンズ」

 遂に再生怪人登場。いわゆる通常のソレとは違って実は単独犯というちょっと変化球。印象的な小道具でそれに繋がるアリエナイザーが想定できるのはちゃんとエピソードを積み重ねてきた証拠だね。ボラペーノの造形がかつて無いほど機動性に富んでいる(というより何も付いてない)ので動きが多彩なのが面白い。
 でも今回の話はどっちかと言うとテツの過去にまつわる因縁の前振り。
 ジェニオが「人を鏡に閉じ込める」という犯罪を犯しているのに対して、テツの両親は炎の中で死んでいるという違いがあるので、ひょっとして両親を殺したのはジェニオではない?という展開になるのかと思いきや「邪魔だったんで」という身も蓋も無いカミングアウト。しかもソレによって涙を誘発しまんまと脱獄して見せようとは。やるなジェニオ。て言うかフツーのパトカーに乗せられて護送されてたじゃん。その時逃げられたんじゃねえのか。
 
 犯罪を模倣するだけならマイラさんのところに現れる必要は無い気がするが。



 特捜戦隊デカレンジャー 29「ミラー・リベンジャー」

 あ! ホラ! 車のフロントガラスに移動できんじゃん! でも前回パトカーで普通に護送を……!(しつこい)

 脱獄に成功したジェミオは、自分を逮捕したテツへの復讐のため、デカレンジャーの面々を鏡に閉じ込める作戦に出る。
 バンの捨て身の行動もあって、テツはジェニオの胸に搭載されたスペルゲン反射板を発見。そして光の速さで移動するジェニオを光より速いパンチで撃破。デカレンジャーの前には物理法則もひれ伏すのさ。

 ううむ。かなり印象的な登場だったんでもう少しふんばるかと思ったが案外あっけなく散ってしまわれたなぁ、ジェニオ。
 てっきりまたスワンがケバキーアの時みたく「人体光変換装置」でも作ってジェニオを追う、とか突き抜けたことをやるのかと思ったら。


 やっぱり後輩が出来るとバンにもちゃんと冷静な判断が出来るようになるんだな。



 特捜戦隊デカレンジャー 30「ギャル・ハザード」

 デカレンジャーが拘束した前年度型コギャル宇宙人ファラは、アブレラに依頼された宝石の運び屋だった。しかしその宝石、実は惑星破壊ミサイルの誘導装置。本来別の星へ運ばれるはずが、ネコババを決め込んだファラによって地球に持ち込まれてしまったのだ。地球危うし。というのが今回のお話なのだが。

 単に宝石運べばいいならバーツロイドでも十分出来るだろうに、わざわざ途中で開けちゃったり着服しちゃったりするやつを運び屋に選んでどうする。あとどうせ素性までジャスミンに調べさせたなら宝石のありかまで読んでもらえばいいじゃない。ついでに機械を自在に操れるなんて特殊能力持ったやつを野放しで尋問するのも問題だろう。考えようによってはジンチェ以上の危機的状況だったんじゃないか?

 とまあ全体に粗忽者が多いのはいつものことだからいいとして、この度遂にアブレラがデカレンジャーの前に姿を。特に必要なさそうな場面での登場だけに何かの前振りかと思ったが今回はこれといって何も無く顔見せだけ。むむう。そろそろ話が動くか?


 ああなるほど全員お茶の名前がついてるのか……。全然気が付かなかった。



 特捜戦隊デカレンジャー 31「プリンセス・トレーニング」

 バンたちが保護したのは、ウメコそっくりなトカーサ星人の王女様、イオ。バンジージャンプやら火の輪くぐりやらという訳の分からない即位の儀式が嫌で逃げ出した彼女だったが、デカレンジャーがそんな様子を「暗殺者に狙われているのでは?」と誤解し始めたのをいいことに、ウメコを代役に立てておかしな儀式を押し付けることに。しかし実は本当に暗殺者が彼女を狙っていた! 概略はそんな感じ。
 前回比較的唐突にアブレラが姿を見せ、何かの伏線かと思っていたが特に今週ソレらしい話はなくただの閑話休題だったのでやや肩透かし。それに今更ウメコがどんな目に遭おうとも、いつも通りという感触なのでもう一つ笑いに繋がらないような気はする。一見馬鹿げたことを真面目にこなさなきゃいけないのはむしろホージーさんの役目ではないかと。



 特捜戦隊デカレンジャー 32「ディシプリン・マーチ」

 見逃した。



 特捜戦隊デカレンジャー 33「スワットモード・オン」

 激化する犯罪に対応するため、特殊兵装を修得する訓練に出向くデカレンジャー。前々から何度となく語られ続けているが、あくまでもデカレンジャー=チームというのは主テーマのようで、ここでもやはり問われるのはチームワーク。ブンターが「粋な鬼教官」というのもデカレンジャーらしくて良い。

 どうせならデカリボルバーに接近戦用のギミックがあってもいいのに。あの重そうな武器振り回して格闘するのは今にも暴発しそうで恐ろしい。

 暗視カメラとかサーモグラフとか、逆に言うとデカスーツ自体にはそういう機能もついていないということなのね。実に潔い強化服だ。



 特捜戦隊デカレンジャー 34「セレブ・ゲーム」

 悪事がバレても特に構わないという相手にセンちゃんを差し向けるのはいかがなものか。知恵も機転も発揮する場がないじゃないか。
 怒りをあらわにするセンちゃんというのはやっぱりちょっとイメージと違うな。最初のスタンスのままあくまでもセレブたちには丁寧に振る舞って、最後に容赦なくデリートすることで「ああセンちゃん怒ってたんだな」と分かるとか。直情型はバンがいれば十分だろう。
 ギネーカのパパの存在はどうなっちゃったんだ? 息子をデリートされて何も言ってこないの?

 さてメカ方面では空中戦用のデカウィングを投入。うーん。なんつーかこう、新しいロボが配備されるってさ、もっと
一大事なんじゃないのかね。空飛ぶ強敵を相手に苦戦に苦戦してやっと完成したぜデカウィング!ってな方が盛り上がらんか? こんなひょいっとよこさないでさー。

 もんじゃ焼きの小手も貫通できない銃弾ってなんだ。
BB弾か?



 特捜戦隊デカレンジャー 35「アンソルブド・ケース」

 泥臭いタイプの刑事ドラマのやうな今回のデカレンジャー。
 ベテラン刑事のチョウさんの唯一の未解決事件は、実の娘が殺された強盗殺人事件。容疑者を逮捕したものの証拠不十分で釈放されたまま13年が過ぎ、定年を迎える前にチョウは容疑者への復讐を企てる。
 デカレンジャー的には容疑者殺しをチョウの仕業と見せかけておいて実は、という展開かと思われたが。意外とストレートでした。

 特にこれといって新しい証拠が出てきたわけでもなく強いて言うなら本人が自白しただけなのに、ロクな取調べも無くいきなりデリートなのか? ええ?

 ちょっと気になるのはスワットモードの扱い方。必要の無い場面ではスワットモードでなくてもいいんじゃないかな。せめてマッスルギアが登場してからの装着するとか。せっかく苦労して手に入れたんだから逆にもっと出し惜しみすれば切り札感が増してかっこよいのに。

快・感……

 ……絶対言うと思った。



 特捜戦隊デカレンジャー 36「マザー・ユニバース」

 だから一体宇宙はどれだけ狭いんだよ。ほんの数分で帰ってこれる星って。
 今更リアリティをどうこう言うつもりもないが、帰ってこられないから口頭で何某かアドバイスする程度でも良かった気はするけどな。ハイマルが地球にいる必然もあんまりないし、どうしてもスワンと絡ませたいなら出先で悶着しても良かったんではないかと。スワンに帰ってきてもらわないと本当にどうにもならないって言うんじゃあまりにもデカレンジャーが情けないのでは。
 だいたい基地にメカニックの一人もいないってどういうことなんだ。デカベースロボが起動する時に避難してる奴らは普段ナニしてる人たちさ?


 ……変身しても一応科学者なんだから、地雷とか自らの手を汚さない武器で戦って欲しかったが。



 特捜戦隊デカレンジャー 37「ハードボイルド・ライセンス」

 ……あ、尼に!? 

 尼になったんですかッ!!??

 (今週の感想終わり)



 特捜戦隊デカレンジャー 38「サイクリング・ボム」

 赤座番伴爆走シリーズ第二弾! まさか二回もやるとは。

 ただ「ランニング・ヒーロー」の時に比べると、バンが本当にチャリで走っただけなのが物足りないと言えば物足りない。犯人とのやり取りの中で居場所を割り出したりとか、機転を利かせて自転車の爆弾を無効化してみたりとか、そういう部分が欲しかったかな。バンは単に「体力あるヤツ」じゃなく「体力を駆使して捜査するヤツ」だろう。違うのか? 

 そうでないなら残りの連中がちゃんと爆弾を解除してくれれば。最終的にデカレンジャーってば完全に翻弄されて終わってるんだもんな。解決のカギが「ヤーコのハートに火がついたから」だというのは……。半径1km吹き飛ばす爆弾から逃れる飛行力って凄すぎねえか。


 ついでに言うとあの爆弾チャリはどう考えても親切すぎる



 特捜戦隊デカレンジャー 39「レクイエム・ワールド」

 一応スタンスとしては近未来SFなんだと思うんだが、夢の中に入りこんで魂を抜きそれによって若返ろうとする敵、なんてのが出てきちゃうと完全にオカルトだよなぁ。フラスコに入ってるし……。
 前年のアバレンジャーでなら許容出来ただろうが、デカレンジャーでやられるとどうもアンバランスな気がする。しかもその捜査すらジャスミンのエスパー能力に依存しちゃってるわけで。未来の科学で捜査しようよー。
 そもそも宇宙中に犯罪者という犯罪者がいるご時世なのに衛星軌道上の不審物は警戒したりしないのか?
 
 夢の内容がドコまで操られているのか知らんが結局ウメコの脳内はだいたい風呂だってことだね。



 特捜戦隊デカレンジャー 40「ゴールドバッヂ・エデュケーション」

 トッキョー上司登場編。ブレスロットルって標準装備なんだな。思った以上に多機能なのが特別装備っぽくてやっぱり好きだ。使う前に一回フかさなきゃいけない面倒さも逆にそそられる。
 トッキョーの「大きな権限」がもっと目に見えた形で見えると、リサの言う「果たすべき責任の大きさ」にも説得力が乗るような気が。やっぱりトッキョーの役目は犯人逮捕であって人命救助ではない訳だし。次の被害を防ぐために一刻も早い逮捕が必要だ、というリサのスタンスにも理解が示されれば良かったな。まずは消防を呼べ消防を。
 「熱いけど我慢」して勝つのはとてもデカレンジャーらしい。

 「正義は必ず勝つ!」の締めにとりあえず名乗るバン、が今回のツボ。



 特捜戦隊デカレンジャー 41「トリック・ルーム」

 アサシン星人……久々にひねり無し。

 ジンギによって、壁が迫ってくる部屋に閉じ込められたセンちゃん。バンから現場の状況を聞いてジンギの能力を解き明かそうという安楽椅子振りはセンちゃんの本領が発揮されていてイイ感じ。まぁジンギが敢えて能力を使わずにわざわざセンちゃんを閉じ込めたうえに30分も余裕をもって圧死させようというのは、過去のトラウマを知っていてわざとやってるとしか思えない展開なのだが、それならそれでそういうことにしとけばいいのに。

 最初はなんで通信が繋がるひとりにバンを選んだのか不思議だったが、なるほどお巡りさんのエピソードを考えるとあそこでバカヤロー言えるのはバンしかいないわな。
 ……実写で犬におしりを噛まれているヒトって久々に見たなぁ。


 死体が無いから証拠が無かったはずなのにデリート許可っスか?
 



 特捜戦隊デカレンジャー 42「スカル・トーキング」

 久しぶりにスーパーデカレンジャーロボ登場。やっぱクリスマスが近いからかなぁ。

 地球における宇宙人の人口比率がどんなもんか良く分からないが、復元した頭蓋が即モンテーン博士に繋がっちゃうのはやや違和感が。普通生きてる人間との照合は後回しにされそうなモンだけどな。そこらへんこの時代ならではの常識みたいのが垣間見えると面白いんだけど。
 いくら学者ひとりが問題ないといったところで、隕石が迫ってたら他の天文台でいくらでも「ヤバーイ!」ってなりそうなモンだけどなぁ。

 ……首謀者が分からず捜査するって展開も凄く久しぶりに見た気がする。アリエナイザーも案外バレないように犯罪を犯そうとしないよね。捕まったら即デリートだってのに。相当舐められてるのかSPDって。


 戸増美和結婚の話はかなり蛇足な感触だけど、来週もホージー話なところを見ると割と重要な伏線と見たものか?



 特捜戦隊デカレンジャー 43「メテオ・カタストロフ」

 一度は倒したブラウゴールに実は弟がいて、軌道を外れたはずの隕石が再び地球へ。
 隕石破壊のため命懸けの作戦に挑むホージー。だが狙いどおりにキャノンを命中させたにも関わらず、隕石を破壊するに至らない。そしてホージーの機体を切り離し、ひとり特攻をかけようとするバン!

 ああ、今回は燃えたなぁ。
 特にホージーが本音を吐露するトコロとか。頑なに相棒と呼ばれることを拒んでいたのは、自分にその資格がないと思っていたからなのね。らしい方法で危機を打開するバンもナイス。そうそう、こういう風に力技を使ってこそバンだよね。帰ってくるのが来週とかだともっと燃えたのだが。でも実にキレイな総力戦だった。

 ここまで話がすすんでもアブレラはまだ余計なことを教えにくるだけの存在だな。



 特捜戦隊デカレンジャー 44「モータル・キャンペーン」

 デカレンジャーの階級章を奪って公開し、SPD怖くないナャンペーンを実施中のアブレラ。
 そんなことしなくても、アリエナイザーの暴れぶりを見るにデカレンジャーは十分嘗められてますけども。

 まぁ今回はクライマックス前のおさらいといった風情なのか全体的に中途半端。
 とりあえず敵としてボスの兄弟弟子とか登場したものの、一応デカレンジャーの面々を圧倒するぐらいには強敵なのだがソレより強いと分かっているデカマスターが叩っ斬ってしまったのでそういう面での盛り上がりは無く。
 動けるヤツがバンだけっていうなら一人でも戦う!って行動がより無謀になると思うのだが何故かジャスミンも無事という煮え切らない展開で、敵地に乗り込んだ後もなんとなく時間をかければ2人で全部殲滅できるんじゃないか?って雰囲気のうちに重症を負ってたはずの連中が元気に助けに来てしまうという。あとここでも、毎回戦闘員らしからぬ強さを発揮するイーガロイドはまとめてデカマスターに倒されるという有り様だし。過保護だぞ、ボス。


「道場を継げなかった俺は素浪人として生きていくしかなかった!」

 ……そうか。サラリーマンにはなれなかったか。
 



 特捜戦隊デカレンジャー 45「アクシデンタル・プレゼント」

 総集編。と見せかけて多分随一のアホエピソード。
 なんでジーバ?とか思ったけど考えてみると事件に関わって存命してるアリエナイザーって一握りだもんな……。

 で、今週の名台詞。

脛に傷を持つオヤジばかりですね

「いくぞボス!」
ロジャアア!」

 ……面白いぞデカレンジャー。



 特捜戦隊デカレンジャー 46 「プロポーズ・パニック」

 スケコ星人マシュー……適当に名付けるにも程があるぞオイ。

 ウメコの付き合っている彼氏が実は宇宙人で、しかもそれはウメコのピュアなハート(笑)を吸うための詐欺だった!というのが今回のお話。

 スケコ星人にとっては食生活の問題だから仕方がないってことを考えると、ホージーの時(第37話)のような展開をみせても良さそうな気もするな。喰うために近づいたけど本当にウメコに惚れてしまった、とか。
 まぁあまりにも清々しい悪人ぶりだからウメコ的には逆に救われた部分もあると言えるのだろうか。自分の手でハチノスにできた訳だしな。
 

地味で変人なセンさんとは違うんだから!」

 ……容赦ないぞウメコ。



 特捜戦隊デカレンジャー47 「ワイルドハート・クールブレイン」

 案外エスパーも市民権得てるのね。隠れ宇宙人みたいに登録されてるわけでもないのに聞き込みで分かっちゃうくらいだし。

 かつてウメコもバンも地球署に配属される以前に、ホージーとジャスミンが取り逃がしたアリエナイザー・テリーXが再び出現。自分達を助けようとしたためにテリーXによって再起不能にさせられた初代デカレッド候補、ギョク・ロウの仇を討とうする二人は、気がはやりすぎて連携を乱す結果になってしまう。

 ホージーとジャスミンのコンビというのが思った以上に新鮮な組み合わせ。出来ればもっと早い段階でこんな話が見たかったかな。初代のレッドと比較されることで、バンの奔放さも引き立つというものだし。せっかくだからデカスーツ導入のエピソードなんかも見たかったところだな。「あの時これがあればギョクさんは助かったのに・・・!」的な感じで。


 どうでもいいがギョク・ロウに対するホージー&ジャスミンとセンちゃんとの温度差は何なんだ一体。



 特捜戦隊デカレンジャー 48 「ファイヤーボール・サクセション」

 前回、ギョク・ロウから「ファイヤースクワッド」への栄転を言い渡されたバン。赤いトッキョーっていうぐらいなのに、長官の羽をむしったぐらいでヒラ刑事を配属しちゃっていいのかな。

 それはそれとして、今回は定番の「体を乗っ取って思い通りに操ってしまう」型アリアナイザー・ジェリフィスが登場。パトロール中に取り憑かれてしまったバンは、自分が死なない限りジェリフィスが離れないということを知り、殺してくれと仲間に哀願する。

 ふむう。なんだろうな。ホージーたちにバンを撃つ事が出来ない、というのはイイ話ではあるんだけど、番組当初に見せていたようなプロフェッショナルさには欠けてきた感が否めない。
 体を乗っ取るアリエナイザーがこれだけ横行している以上、対応マニュアルとかあってもよさそうだけど、毎度場当たり的なことやってるし。

 「先輩なら大丈夫だと思ってました!」

 いや確かに、結果的には大丈夫だったけど。フツーに生き返らない可能性だって十分あるんだからもうちょい悲壮感漂わせとけ。ノリの軽さは使うとこ多分間違ってるぞ……。
 つーか時間とともに蘇生率はどんどん低下していくんだからもっと慌てろ!

 通常なら事件が同時多発!とかで戦力を分散させるところだろうが、考えてみると事件ひとつでデカベースはになっちゃうんだなぁ。



 
特捜戦隊デカレンジャー49 「デビルズ・デカベース」

 泣いても笑ってもあと2話! 正直名残惜しいぞデカレンジャー。

 先週とうとう自らデカレンジャーとの直接対決に踏み切ったアブレラ。直接と言っても隙をついてデカベースを占拠するという「らしい」やり方ではあるが。

 だがデカレンジャー不在とは言えデカベースにはいまだ現役且つ劇中最強の男・ドギークルーガーその人がいる。そのためにアブレラが用意したのが4人の刺客。ラストなので豪勢にウニ・エビ・カニ・アンコウという海の幸をご用意。
 ここで興味深いのがゲド星人ウニーガ。戦闘員としては桁外れに強いイーガロイドは、こいつをモデルに作られているらしい。そう、あの超絶メカ人間すら、コイツの量産型に過ぎないのだ。凄い。強そう。声まで同じ。
 とは言うものの、そんなヤツを含む4人組ですら圧倒するデカマスター。強すぎるよアンタ。
 仕方なく敵はスワンを標的に。それを庇ったボスは重症を負い、最後の力を振り絞って彼女を脱出させることには成功したものの、あえなくデカベースは敵の手に!

 ぬうう。いいじゃないか。燃えるじゃないか。デカベース跡地からの流れが特に好きな感じだ。
 デカベースが敵の手に落ちるのを阻止できず、また怪重機に敗れデカレンジャーロボが大破。ボスからの通信は途切れ、アブレラの破壊活動を前になす術のない6人。おまけに状況を重く見たSPD本部からは主力艦隊が地球に派遣され、デカベースロボを殲滅するという。
 だがまだデカベース内には生死も不明のボスが残っている。長官から「もう手を出すな」と釘を刺されているのだが、ここで立ち上がらなきゃデカレンジャーじゃない!

俺たちはボスに選ばれたデカだ!

 くうう! やっぱりここ一番ではバンが映えるなぁ。
 ともあれ、スワンの機転でデカベースから地下格納庫へ移動されていたデカウィングロボを発見した6人は、どうにか怪重機を撃退。
 そしてテツがデカベースロボを足止めしている隙に、デカレンジャー5人が内部への潜入に成功。ついにアブレラを追い詰めた! ……かに見えたのだが!

 それすら実はアブレラの掌中。デカベースの全機能を握っていたアブレラによって、デカスーツの装着が強制解除され、変身も不能に。しかも地球へ向かって驀進中の主力艦隊には既に罠が仕掛けられ、地球へ接近した途端なんかに触って爆発してしまうらしい。だが通信も不能。

 このままでは! 
 このままでは大変なことに!!
 次回最終回!!! 
 ウオー!!!!

 めまぐるしく変わる形勢逆転劇とこの緊張感は、ここ近年の戦隊史上でも屈指の出来ではなかろうか。最後に街のみんながデカレンジャーがんばれー!っていうあのシーンとか何かもう早くも熱いものがこみ上げてきてるんですがどうしましょう。だって普通だったらデカベースロボが暴れてるんだから何やってんだデカレンジャー!って非難のひとつもされようものだろうに。そう、みんなはデカレンジャーががんばってることを知っているんだよ。そして信じているんだよ。ああ畜生泣かせるじゃネエか。

 いいなぁデカレンジャー。もう一年ぐらい続かないかなぁ。



 
特捜戦隊デカレンジャー50(最終回) 「フォーエバー・デカレンジャー」

 デカレンジャああああ!
 終ーわーるーなー!!!(泣きながら)

 もう声を大にしてそう叫びたくなるスーパークールでパーフェクトなラストだったッスよ!

 先週アブレラの謀略によって、変身できない、通信できない、時間がない、の3ない状態に陥ってしまったデカレンジャー。ウニーガたちの猛攻に絶体絶命の危機を迎えるが、割って入ったマーフィの助けでどうにかその場を切り抜け、一旦デカベース内に分散する。

 そしてここから彼らのデカベース奪還作戦が始まる訳だが、これがサイコーに熱い

 ベース内のメカ人間と交戦しながら、非常階段に辿り着くジャスミン。そこには戦闘の末にボスが落としたDソードベガがあった。本来ならただの遺品(暫定)に過ぎないが、これをジャスミンが発見したことに意味がある。
 最後の通信で、ボスは事切れる間際に「デカベースの……」と言い遺している。「が」でも「を」でもなく「の」なのだ。ただでさえ瀕死のボスが力を振り絞って入れた通信でもあり、彼の性格を加味しても「何かを伝えようとしたのでは?」と想定させるに足る文脈だ。そこでジャスミンなのだ。もちろん物語的にそのための人選なんだと分かっちゃいるが、思わずオレも「あ!そうだジャスミンなら!」って期待感に胸膨らんでしまうではないか。
 ジャスミンが得た情報は「鉄工所の犬小屋に、デカベースのコントロールを取り返す緊急装置がある」というもの。ご都合主義と思うなかれ。過去にもジンチェによって占拠されかかった経歴のあるデカベースである。セキュリティ面の甘さを痛感したボスが備えを用意していたとしても不思議ではない。
 偶然センちゃんと合流しそのことを伝えたジャスミンだったが、運悪くスキーラとも遭遇してしまい、鉄工所へ向かおうにも向かえない状況になってしまう。が、そこでセンちゃん得意の閃きが冴える。
 スキーラの追撃をかわして電気室へ辿り着いた二人は、ブレーカを利用した電灯の点滅で、散りぢりになった仲間にSPD専用の暗号を送るのだ。これによってバンたちも緊急装置の存在を知ることとなる。バンたちがきっと辿り着いてくれることを信じ、スキーラを足止めすべく生身で立ち向かってく二人。こういう信頼感はやっぱイイ感じ。
 一方鉄工所へ向かったバンたち3人は、通路で待ち構えていたガニメデの姿を発見し、出るに出られなくなっていた。見つかれば戦闘は避けられないが、時間をロスする訳にはいかない。そこで、ウメコが風呂に入って注意を引く作戦に出る! さすがのガニメデもウメコというアリエナイザーの行動は読めないので、怪しすぎて逆にどうしていいか分からない。やりすぎの感はなくもないがとにかく注意を引くことには成功し、その隙にバンとホージーは先を急ぐ。
 そこに立ちふさがる最後のひとり、ウニーガ。ここへ来て最悪の難敵である。ここではホージーが身を呈してウニーガを抑え、バンを先へ行かせようとするのだが、上階へ通じるリフトのスイッチに向かったバンにはメカ人間が襲い掛かり、操作盤へ行けない。
 そこでバンに呼び掛けるホージー。

「リフトに乗れ!」
「でもスイッチが!」
「いいから乗るんだ!」

 ウニーガに締め上げられながらも、ホージーは銃弾で床の瓦礫を弾き、見事リフトのスイッチに当てる! そう、我々はこの奇跡のような射撃が偶然でないことを知っている。彼の弛まぬ日々の努力がこの下地にあることを知っている。
 起動し始めたリフトに飛び乗るバン。それを見送るホージーから一言。

「頼んだぜ! 相棒!

 そしてそれに応えるバン。

「こンのやろう! 相棒って言うな!!」

 ヌw-----!!!! 
 ああもう。いいシーンだ。いいシーンだよう。
 ここに関しては野暮なので多くを語るまい。ただ、このやり取りを聞くために一年観てきたと言っても過言じゃないのではなくて? 
 バンの嬉しそーな顔がまたなんとも……。

 みんなが繋いだバトンを胸に、鉄工所を目指すバン。ここでこの役目を果たせるのはバンしかいないわな。最後の最後で立ちふさがるイーガロイドも蹴散らし、犬小屋へ飛び込んで無事にデカベースを取り戻すことに成功! 主力艦隊にも連絡が届き、間一髪アブレラの罠を回避する。

 作戦の成功を知り、全員が待望のエマージェンシー! そしてデカレンジャー復活!!

 「ひとつ! 非道な悪事を憎み!」
 「ふたつ! 不思議な事件を追って!」
 「みっつ! 未来の科学で捜査!」
 「よっつ! よからぬ宇宙の悪を!」
 「いつつ! 一気にスピード退治!」
 「むっつ! 無敵がなんかイイ!」

 ひとり強引にくっつけて6人Verの名乗り! 最終回にして、とうとうテツもデカレンジャーの一員になれたんだなぁ。
 いたぶられ続けた反動もあって、物凄い勢いでアブレラ一味を蹴散らす6人。あっという間に3人を葬り、残る首謀者アブレラも駆けつけたマーフィのDバズーカによって粉砕!

 地球の、引いては宇宙全体の大ピンチは、デカレンジャーによって救われたのだ。

 あああ。よかったなぁ。デカレンジャー。
 もともとチームワークが最大の武器であるデカレンジャーだけど、彼らだけでなく、スワンやボスも含めた皆それぞれが本当に自分の役割を果たし、それが連携したからこその勝利でありましょうや。デカレンジャーだからこそ、いやむしろデカレンジャーでなければこの事件は解決出来なかったのだ。

 最後にちゃんとボスが帰ってきてくれたのも嬉しい限り。誰かの犠牲の上に成り立つ勝利ってのもアリだけど、やっぱりデカレンにそれは似合わないよな。みんなで笑ってラストを迎えてくれて、そしてこれからもずっと仲良くやっていくんだろうなってのが目に浮かぶ。

 デカレンジャー最高ッした! 
 次は劇場版にVシネもあるしまだまだ終わんねえぞ!! ウヒョー。


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